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第52章

last update تاريخ النشر: 2026-09-11 14:42:24

ロドリゲスの指が、そっとジュリアの手を包み込んだ。

彼女は手を引くべきだった。

彼にこれまでされたことを考えれば、そして何年もの間、彼を忘れて前に進もうとしてきたことを考えれば、二人の間に距離を置くべきだった。

それなのに、どうしてもできなかった。

彼の手の温もりが、不思議な安心感を与えてくれる。

そして、久しぶりに彼のそばにいても、痛みを感じなかった。

「これから、どうするの?」

ジュリアが尋ねた。

イザベラは窓に近づき、カーテンを少しだけ持ち上げた。

眼下では、何台もの車がホテルの前に停まっていた。

彼女の表情が強張る。

「ここを出るわ。今すぐに」

ロドリゲスは車を見つめた。

その目が瞬時に警戒の色を帯びる。

「何人いる?」

「正面玄関から出られないようにするには、十分な人数よ」

ダイアナがイザベラを見た。

「建物の裏に、従業員用の出口があるわ」

「知っている。でも、そこも見張られている可能性が高いわ」

イザベラが答えた。

ロドリゲスは数秒間考えた。

「なら、ホテルからは出ない」

ジュリアが彼を振り返る。

「どうするつもり?」

「地下駐車場がある。そこから別の通りに出られる」

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