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第359話

작가: シガちゃん
その言葉を聞いた智宏は一瞬だけ目を細め、視線で駿介に合図を送った。駿介はすぐに頷き、軽く笑う。「承知しました。彼女を見張っておきます」

二人はそのまま階下へ降りた。すると使用人が慌てた様子で駆け寄ってくる。「奥様がお目覚めになりました」

智宏は由奈を連れ、すぐに華沢私立病院へ向かった。

病室に入ると、ベッドの傍には秀明が座っており、ほかに二人の専門医と医師が揃っていた。

医師たちの会話には専門用語が多く飛び交っていたが、由奈はそのすべてを理解し、表情を曇らせた。だが、何も言わず静かに聞き続ける。

やがて医師が秀明に向き直り、現状を説明した。秀明は言葉を発さない妻を見つめたまま、沈んだ声で尋ねる。「……もう、治療の手立てはないのですか?」

医師は重く息を吐いた。「奥様は長年の精神的な疾患の蓄積により、すでに神経の退行が始まっています。本来は高齢者に多いのですが……」

「それは、どういう意味ですか?」

医師が答える前に、由奈が静かに口を開いた。「アルツハイマーです。一般的には、認知症と呼ばれるものです」

秀明は言葉を失った。

由奈は視線を落としながら続ける。「すでに初期
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