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第768話

Auteur: シガちゃん
心愛と智宏は展示室をひと回りして外へ出た。そのとき、智宏のスマホに一通のメッセージが届く。

「お友達は?」心愛が辺りを見回しながら尋ねる。

「用事ができて先に帰りました」智宏はスマホをしまい、彼女へ視線を向けた。「このあとはどちらへ?」

「寮に戻ります」

「送りましょう」

心愛は思わず目を瞬かせた。

断ろうと口を開くより早く、智宏は車へ歩み寄り、助手席のドアを開けた。

「……じゃあ、お言葉に甘えます」心愛は微笑みながら頷き、助手席へ乗り込んだ。

智宏が運転席に座ると、心愛は驚いたように尋ねる。「国際免許を持ってるんですか?」

智宏と由奈は海外へ来たばかりだと聞いていた。免許は、そんな短期間で取れるものだろうか。

智宏は穏やかに答えた。「以前、海外で暮らしていたことがあるので」

「そうだったんですね」心愛は納得したように笑う。「私はてっきり、今回が初めての海外生活なのかと思っていました。池上さんから、お二人は栄東市の出身だって聞きましたけど、栄東市って楽しい街なんですか?」

「悪くはありません」

智宏は短く答える。

もっとも、彼が思い浮かべていたのは街の経済発
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