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第7話

Auteur: むぎ
浅燈は虚ろな体を引きずりながら寮へ戻り、一晩休んだ。

翌日、彼女は倫からもらったすべての物を探し出した。

アクセサリー、バッグ、カップルの記念品など――大きな箱に2箱分もあった。

彼女は中古品業者を呼び、重さを量ってもらい、4000円で売り払った。

高級品の詰まった二箱が、まるでごみのように安値で処分された。

まるで倫の「愛」と同じくらい、価値のないものだった。

彼女はそのお金で、気血を補う食事を一人で食べた。

数日後、出発の前日。

浅燈は飛行機を乗るために必要なものを買いに出かけた。

すると、見覚えのある車が彼女の前で急停車した。

ドアが開いた瞬間、倫が強引に彼女を後部座席へ引きずり込んだ。

「運転してくれ」と、運転手に命じる。

浅燈が何が起こったか理解する前に、倫が彼女に覆いかぶさってきた。

目には怒りが渦巻いている。

「俺が入院してるのに、なぜ見舞いにも来なかった?電話も出ないなんて」

浅燈は顔を背けて、彼の息を避けながら、淡々と答えた。

「忙しかったの」

倫は彼女をじっと見つめ、何かが変わったと感じた。

ずっと「倫さん」と呼んでいたのに、最近は呼ばれた記憶がない。

彼が怪我をした時、以前なら彼女はずっとそばにいたはずだ。

だが、彼女は自分のために1000mlもの血を提供した。

その気持ちが偽物のはずがない。

きっと自分の気のせいだろう。

そう思って、疑念は薄れていった。

浅燈は彼を押しのけ、窓の外を見た。

「止めて、降りるから」

「急ぐなよ」と倫は腕を伸ばし、彼女を抱き寄せた。

「久しぶりに外へ連れてきたんだ。少し気晴らししよう」

浅燈の体が強張る。

前に彼に車で引き倒されたことを思い出し、無理に降りることを諦めた。

倫の視線が、彼女のあまりにも蒼白な顔に止まり、胸が理由もなく締め付けられる。

「顔色が悪いな。俺のせいで、あれだけ血を抜いて、まだ痛むのか?」

そう言って、彼は大きな袋を取り出した。

「全部、気血を補うやつだ。ちゃんと食べろよ」

浅燈は、その大量の栄養品を見て、たまらなく滑稽に感じた。

自分の血を搾り取っておいて、今さら健康を気遣うフリ?

彼女は何も言わず、ふとこう口にした。

「明日のダンスコンテスト、最初から出るつもりなかった」

彼が自分を使って復讐を果たしたなら、それでもう十分だろう。

もう、自分を解放してくれてもいいはずだ。

倫の目が一瞬揺れ、彼女を抱きしめる腕が強くなった。

「出ない方がいいよ。今の体じゃ無理だし」

その声はやけに優しく、まるで何もなかったかのようだった。

「コンテストに出なくても、君は俺の中でずっとチャンピオンだ」

浅燈は黙ったまま、車内には沈黙が流れた。

倫もそれ以上、彼女に無理強いはしなかった。

車は郊外の山頂にある展望台に到着した。

倫の友人たちがすでにそこに待っていた。

彼が浅燈を連れて車を降りると、皆驚いた様子で顔を見合わせた。

そのうちの一人が思わず口にした。

「倫さん、連れてくるって言ってた女の子って......唐鎌だったの?」

倫は眉を上げて返した。

「何か問題でも?」

その友人は気まずそうに笑った。

「い、いや......ただ、俺たちはてっきり、連れてくるのは未怜先輩だと思ってたから......」

倫はその男を鋭く睨みつけ、浅燈に顔を向けた。

「ただの冗談だ、気にするな。君が俺の唯一のパートナーだ」

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、もう一台の車がやってきた。

未怜が車から降りてきた。

倫は一瞬戸惑ったが、すぐに察した。

彼女は他の誰かが呼んだのだと。

彼はすぐに浅燈を放し、足早に未怜へと駆け寄った。

「先輩、来てくれたんだ」

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