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第168話

Author: ラクオン
おじいさんが亡くなったあの日──

「宏はいつか必ず真実を知る。あの親子に一生騙され続けることなんて、できるわけがない」

そう言っていた。

だから、遅れて知るくらいなら、早く知った方がいい。

宏がこれ以上、あの母娘に欺かれ続けないように。

……なのに。

予想外だったのは、電話の向こうで、土屋じいさんがまるで他人事みたいに口を開いたことだった。

「若奥様……そのお話、どちらで聞かれましたか?」

目の前が暗くなった気がした。

宏の、氷のように冷たい視線が私を射抜いていた。

「……おじいさんが言ってたのよ」

私は、一瞬、自分の記憶を疑った。けれどすぐに首を振った。

違う、間違えてなんかいない。

「土屋じいさん、覚えてないの?あの日、書斎で……おじいさんが――」

「……それは、若奥様の思い違いでは?」

食い気味に、土屋じいさんが遮った。

言葉を失った。信じられなくて、思わず口を開いた。

「そんな、大事なことを……私が、間違えるわけない……」

「清水南!」

横からアナが口を挟んできた。さっきまであんなに不安そうだったくせに、急に勝ち誇ったような笑みを浮かべて。
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Comments (3)
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千恵
土屋叔父さん、今言わなきゃいけないだろ!! また悪どい母娘に温情を与えるだけだわ。
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竹ぱる
いやいや、知らんがな 子どもを自分で殺したのは事実なんだから向き合えばいいけど母親の死はそれとは別だろ
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yas
今回のそれは単なる自業自得じゃん
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