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第304話

Author: ラクオン
「……まあ、大丈夫」

バスタオルで髪を拭きながら、凍えていた体がようやく温まってくるのを待っていた。

それからようやく顔を上げ、鷹を見た。

「ネットで、何かあったの?」

彼は眉一つ動かさずに返した。

「お前の仕業じゃないのか?」

「は?」

思わず聞き返す。

何を言っているのか、さっぱり分からない。

彼はしばらく黙って私を見つめ、それから小さく鼻で笑った。

「……なるほど。俺が高く買いかぶってたみたいだな」

そう言って、ポケットからスマホを取り出し、こちらに差し出してくる。

「見てみろ」

「パスワードは?」

「お前の誕生日」

「え?」

思わず動きを止めた。

一瞬、変な勘違いをしてしまいそうになる。

鷹は片眉を上げて、面倒くさそうに言った。

「何を勘違いしてんだ。お前とあいつ、誕生日が同じなんだよ」

「……そう。なら最初からそう言ってよ」

凍えて頭が回ってなかった。ほんの一瞬、心臓が跳ねたのが悔しい。

ロックを解除して、画面を開くと、すぐに藤原夫人が言っていた件が目に飛び込んできた。

星華が「他人の夫を奪った」と暴露され、卑劣な手で本妻を追い出
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