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7. 「異世界ほのぼの日記3」⑥

Author: 佐行 院
last update publish date: 2026-01-06 11:26:38

-⑥ 社長登場-

 つい最近、元の世界で英検3級をやっと取得した女性社長の口調や性格はこちらの世界に来ても一環として変わることは無かった。

守(念話)「結愛か、お前は相変わらずな奴だな。」

結愛(念話)「何だよ、俺は「あの頃」からずっと変わらないぜ。」

 「あの頃」とは勿論、結愛の父親である義弘が西野町学園を買い取り「貝塚学園」とし、理事長として独裁政治を行っていた頃の事だ。2人にとって「最悪の高校時代」と言っても過言ではない。

 守は決して脳から離れない黒歴史を1人思い出していたつもりだったが、大企業の社長には筒抜けだった様だ。

結愛(念話)「おいおい、親父の事を思い出させんじゃねぇよ。あいつと血が繋がっているという事を思い出すだけで今でも吐き気がすんだから勘弁してくれ。」

守(念話)「悪かったよ、俺も思い出したくて思い出した訳じゃねぇよ。」

 2人にとって良い時代とは言えない物だったが、この「最悪の高校時代」が無かったら結愛が社長に就任する事も光明と出逢い結婚する事も無かっただろう。

 そんな中、守は好美から聞いた事を思い出した。

守(念話)「そう言えば結愛、こっちの世界で俺の事
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」405

    -405 大人なんだからルールはちゃんと守りましょうね- その場の勢いに任せて浴びる様にビールを呑みまくった後、台本通り(?)「魔力が有り余っていた光はそこにいた全員を連れて『瞬間移動』した」との事。俺の知らない所で誰がその台本を書いているのだと言うのか、1度でも良いからその現場を見てみたい物だ。光(当時)「な・・・、何・・・。台本通りやったけど駄目だったの?まさか撮り直し?」 いや大丈夫ですって、別にドラマの収録をやっている訳ではないですからお気になさらないでください。俺はただ興味本位で「見てみたいなぁ・・・」と思っただけですよ、そして「ここの動きとボケ、ちょっと付け足しますか」的な会話を交わしてみたいんです。光(当時)「「動きとボケ」って・・・、これはコントじゃないんでしょ。」 はい、すんません・・・。反省しますので話を続けても宜しいでしょうかね。光(当時)「そうね、でないとこの長い回想シーンがいつまでも終わらないもんね。」 恐れ入ります、では光様の優しいお言葉に甘えさせて頂きます。 『瞬間移動』をしたのはいいものの、今思い出したんだがさっきまで皆がいたのって居酒屋だったよな?何か忘れている様な気がするんだが気のせいか?ナルリス(当時)「いや、気の所為じゃ無いよ。俺達は街の中心地に近い所にある居酒屋でビールを呑んでいたんだ、何か問題でも?」 いやね、さっき俺が言った通り本当に「その場の勢い」でこっちに来ちゃったもんだから全員して「あれ」を忘れてはいないかなと思ってね?光(当時)「あんたね、「あれ」って何で敢えて隠すのよ。」 念の為って奴ですよ、皆が吞み過ぎて忘れてはいないか確認する為です。それで・・・、「あれ」を忘れてはいませんか?ナルリス(当時)「勿体ぶらないで言えよ、「あれ」が何かによったら大事になりかねないだろうが。」 仕方ないな・・・、俺が言いたかったのは「お会計」ですよ。流石に全員して忘れているって事は下手すれば「食い(いや呑み)逃げ」って事になっちゃいますよ?光(当時)「あ、本当だ・・・。それってまずくない?」 口をポカンと開けて途方に暮れる光達、ただ最初に居酒屋で呑もうと言い出したダーク・エルフ本人が「そんな事も知った事か」と言わんばかりに速攻で続きを始めようとしていたので・・・。ナルリス(当時)「このままだとお

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    -404 無茶は言うべきでは無い- ナルリスによる精一杯のツッコミを『探知』でも使って聞いていたのか、妻の光が数秒後に『瞬間移動』してきた。もう既にお分かりの方々もいらっしゃると思われるが母親や弟を含めて転生者達同士で呑んでいたので顔を赤くするほどに気持ち良くなっている、相も変わらずこの世界の住民は酒好きばかりだ(勿論未成年を除く)。ナルリス(当時)「光・・・、どんだけ呑んだんだよ。明日はパン屋の仕事があるんだろ?」光(当時)「大丈夫、明日は遅番だから午前中に酔いを醒ませば問題無いって。」 夫の心配をよそに『アイテムボックス』から取り出した缶ビールを開ける妻、ただ1本や2本だけなら良かったが1ケースも取り出していたのでそこにいた全員が止める羽目に。ミーレン(当時)「光さん・・・、帰れなくなったらどうするんですか。」光(当時)「大丈夫よ、私を舐めないで頂戴。私魔力には自信があるのよ。」 いや・・・、光が神と同等の魔力を持っているからと言って関係があるかと言われるとなかなか「Yes」と答えづらい。先程まで泥酔していたミーレンがほぼ素面に戻っていた位だ、大騒動にならなかっただけでもマシと思うべきだな。ナルリス(当時)「それで・・・?どうして光が?」光(当時)「いやね、、皆して「本来は真希子さんが行くべきだ」と思っていたんだけどあまりにも吞み過ぎていたもんだから私が代わりに来たのよ。」 本人はそう言ってはいるが、先程の様子から見るに光も相当呑んでいたと思われるので人の事を言えないはずだが・・・。光(当時)「何よ、回想でも余計な茶々を入れるつもり?」 いや・・・、もうここまで行ってしまえばそんなの関係無い様な気がしましてね。俺自身も半分自棄くそになりかけている訳ですよ、「分かってくれ」とは言いませんがこれでも苦労しているんですよね。光(当時)「あらそうなのね、世界を創造するのも簡単じゃない訳ね。」 そうなんですよ、動画配信サイトでアニメを見ながら書いていますが頭がこんがらがっているんです。光(当時)「あんた馬鹿なの、自業自得じゃない!!」 仕方が無いじゃ無いですか、無音の空間が苦手なんです!!俺の事は良いでしょ、話を続けましょうよ。ほらほら、次にご自分がすべき事は何か覚えておられるんですか?光(当時)「そうね・・・、ちょっと待ってね・・・。

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    -403 誰も悪くない- 実はこの店に来てからずっとビールのメガジョッキと焼酎を交互に吞み続けていたミーレン、そりゃあ結構序盤から真っ赤になっている訳だな。ナルリス(当時)「ミーちゃん、そんなに呑んで明日大丈夫な訳?」 いち店舗のオーナーとして従業員の健康に気遣う一方で、翌日の仕事に影響が出ないかと危惧するナルリス(まぁ当然の事か)。ミーレン(当時)「明日有給を取ってるから大丈夫ですよ、と言うかオーナーが何で知らないんですかぁ?」 ナルリスは懐から店のシフト表を取り出して確認した、ただそこには翌日のミーレンは通常出勤と表記されていたのだがどういう事なのだろうか。ナルリス(当時)「ミーちゃん、明日は「空欄(出勤)」になっているよ?誰に有給届けを出した訳?」ミーレン(当時)「あれぇ、真希子さんに「有給消化してくれ」って言われたからその場で出しましたけどぉ?」ナルリス(当時)「はぁ・・・、「まさか」とは思ったけどやっぱりか・・・。」 オーナーの様子から以前にもこの事があった事が見て取れる、一先ず呆れ顔になっていたヴァンパイアは副店長に『念話』を飛ばす事に。ナルリス(当時・念話)「真希子さん、恐れ入りますが今大丈夫でしょうか?」 丁寧に言葉を選んで話しかけるオーナー、相変わらずどちらが上の立場なのかが分からない。真希子(当時・念話)「あらぁ?ナル君じゃないか、私なんかに何の用だい?」 予想通りではあったが、転生者達と楽しく呑んで顔を赤くしていた副店長兼貝塚財閥筆頭株主。特にこの日は好美が守を連れてきていたので嬉しかったからいつも以上に酒のペースが速かったらしい、・・・って好美は夜勤じゃねぇのかよ!!ナルリス(当時・念話)「すみません、ミーちゃんって明日有給になっているんですか?」真希子(当時・念話)「そうだよ?ちゃんと連絡ノートに書いてあったはずだけど?」 真希子が副店長を務め出してからというもの、店内における重要事項をオーナーや副店長などの間で忘れず共有出来る様に事務所に連絡ノートを置く様にしているとの事。ナルリス(当時・念話)「そんなの書いてありましたかね・・・、因みにどちらに?」真希子(当時・念話)「「No. 6」にだよ、ちゃんと確認しなかったのかい?」ナルリス(当時・念話)「いや・・・、確か今日来た時は「No. 7」になってい

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    -402 楽しくなって来たヨ!!- 従業員(ダーク・エルフ)が顔を赤らめて呑んでいる場面を見た吸血鬼(オーナー)は羨ましくなったのか上級鳥獣人(従業員の妹の恋人)の隣の席に座ってビールを頼んだ、「迎えに来る」と言っても『瞬間移動』か徒歩で店までやって来たみたいなので別に問題は無い(と俺は個人的に思いたい)。ミーレン(当時)「あれぇ?オーナーも吞むんですか?」 勝手に「車で来た」と思い込んでいたミーレンはナルリスのまさかの行動に驚きを隠せなかったという、ただその反面で一緒に呑みたかった様なので嬉しくないと言えば嘘になっていたらしい(なら結果オーライじゃねぇか)。ナルリス(当時)「店じまいしたんだから呑んだって良いじゃねぇかよ、どうせ家では転生者達が集まって呑んでいるんだからさ。」 ナルリスが言うには、真希子が店の副店長として働く様になってから閉店直後に居住スペースへと押しかけて深夜まで呑む様になっていたのだそうだ。誰もいない自宅で1人寂しく呑むよりもこっちの方が格段に楽しいのだという、まぁ分からなくも無いが。ミーレン(当時)「じゃあ店側には誰もいないんですか?それ大丈夫なんですか?」ナルリス(当時)「おいおい、それだと俺が店に何のセキュリティ対策も施していないみたいになるじゃないか。勘弁してくれよ。」 元の世界(日本)と同様にこちらの世界にも誰もいない店舗を見守る警備会社は存在する、貝塚警備もその1つだがその他に独自ネットワークを利用して24時間警備を行っている会社があるらしい。因みに交代勤務制で昼夜共にヴァンパイアが行っているとの事。ナルリス(当時)「いや・・・、同族が警備を行っていると思うと安心して酒が呑めるんだよね。」 ここだけの話だが、当然の様に真希子が「貝塚警備に変更しないか」と提案してきたが数少ない同族が生存している事を確認する為にも今の会社との契約を解除するつもりは無いのだそうだ。しかし真希子の事だ、裏がありそうな気がして仕方が無いのは俺だけだろうか(登場人物を疑うべきでは無いと思うけど流石にね・・・)。ペンネ(当時)「良い事じゃないですか。あのオーナーさん、良かったら乾杯させて頂けませんか?」ナルリス(当時)「そんな・・・、「オーナーさん」だなんて呼び方しなくて良いですよ。」ミーレン(当時)「そうそう。」ナルリス(当時)「

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」401

    -401 嬉しいからって・・・- 姉妹が再会してから数時間後、3人はネフェテルサ王国の路地裏にある小さな居酒屋で盃を酌み交わす事に。姉(ミーレン)がこちらに引っ越してからずっと会っていなかったが故にこの様に酒を吞む事自体が久々だった姉妹は嬉しくなってどんどん酒が進んだ様だ、ただ今日(この日)の宿が決まってもいないのに大丈夫なのか?ミーレン(当時)「大丈夫だって、いざとなったら「お風呂山」の所にでも泊ればいいはずだからさ。」 姉はそう言っているが、「お風呂山」にあるのは銭湯だけで宿泊施設など無かった様な・・・。ミーレン(当時)「あれぇ~?そうだっけぇ~?」 いつの間にか姉の表情は朗らかで赤くなっていた、「ダーク・エルフだからそれはないか」と勝手に思っていたが結構赤みが目立っている様な気がする。あの・・・、お言葉ですがまだあんまり時間が経ってもいないのにもうそんなになるまで呑んだんすか?と言うかジョッキ・・・、デカくねぇっすか?ミーレン(当時)「妹との嬉しい再会を肴に酒が進んでいるんだから良いじゃないのよ。」 別に駄目とは言いませんけどね、もうちょっとペースを考えた方が良いですよ。それと話を戻しますが「お風呂山」に宿泊施設は無いですからね、大事なので2回言いましたよ!!ミーレン(当時)「だったら・・・、あんた達私の部屋に泊まれば良いじゃないのよ。」ナイリ(当時)「えっ・・・?!流石にそれはちょっと・・・。」 恋人の姉のかなり豪快な吞みっぷりに少々引き気味の上級鳥獣人(ナイリ)、ただこちらサイドはゆっくりお楽しみの様なのでまだ素面に近い状態の様だ。ペンネ(当時)「そうだよ、初対面の男女が同じ部屋で寝て良い訳が無いでしょ!!」ミーレン(当時)「じゃあどうしよっか・・・、ちょっと待ってね。」 懐から携帯を取り出したダーク・エルフ、そしてゲラゲラと笑いながら何処かへと電話をかけていたがこれからどうなるのだろうか・・・。 そんなこんなで十数分が経過した後、呆れ顔をしていた「あの人」が3人のいる居酒屋へとやってきた。ミーレン(当時)「オーナー、待ってましたよ!!こっちこっち!!」ナルリス(当時)「はぁ・・・、電話越しに嫌な予感がしていたが想像以上のベロベロ具合になっているじゃないか。」 そう、先程ミーレンが電話をかけていたのは本人が働くレストラン

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」400

    -400 もう1人のエルフ- 自分の事を心配してくれているとはいえ、目の前の恋人(ペンネ)に辛そうな表情をさせてしまった自分の事を呪いたくなった上級鳥獣人(ナイリ)は折角過去から脱却できたというのにこのままだと「あの頃」のままでは無いかと自責の念に駆られていた。ナイリ(当時)「いや、何でも無いよ。本当にごめん・・・。」 特にナイリ自身が罪を犯した訳でも無い、寧ろどちらかと言うと被害者だというのに「もしかしたらペンネからすれば「あの頃」の自分が抜けきっていないのかも知れない」、そんな悩みが脳内をぐるぐるとまわっていたのだ。ペンネ(当時)「本当?何処か辛そうだけど・・・。」 優しい言葉に泣きたくなってくる、しかし次泣くときは共に嬉し涙を流す時にしたいと個人的に思っていたバルタン。その為に今自分がすべきことは本音を打ち明ける事だろうか、それとも鳥獣人らしく冗談でもかまして雰囲気を笑い飛ばす事だろうか。 ただナイリ個人は後者を選ぶことに少し抵抗を持っていた、「ただ茶を濁している」事が即座にバレてしまいそうだったからだ。きっとそんな事をしてしまうと心から心配してくれているペンネに失礼じゃないか、そう思いながら心の中で自らの頬を殴った。ナイリ(当時)「なぁペンネ、ペンネ自身は養鶏に興味とかある?」 この時点では将来が決まっていた訳では無かったというのに何を言っているんだろうか、下手すればこれってある意味プロポーズみたいなもんだぞ。ペンネ(当時)「突然だね、そうだな・・・。私自身動物は好きだし、何かを育てる事って素敵だなって思うけどどうしたの?」 どうやら気付いていない様だ、ナイリはこの事とペンネの返答に少しホッとしていた。 ただその反面、やはりバルタンの心中には不安が残っていた。改めて言う事では無いかも知れないがナイリ自身はペンネを必要としている、それどころかペンネ無しでは生きていける自信が無い。ただこのまま自分の気持ちを打ち明けた所で一番重要なのはペンネ自身がどう思っているかどうかだ、返答次第では足の先から崩れ落ちる自信がある。 しかし結婚を意識しているのは自分だけなのかも知れない、今はどうにかして何とかこの場を誤魔化したいが何か無いだろうかと辺りを見廻していたナイリの目線の先に卵料理専門のレストランが(と言うかネフェテルサ王国にそんなのがあったんだ

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」㉕

    -㉕ 釈放後の様子- 次の日の朝から龍太郎と王麗は行方不明とされていた義弘が暮らしていたと噂される山小屋へと向かった、暗い木々の中にひっそりと立つその山小屋は何処からどう見ても廃墟としか思えなかった。王麗「父ちゃん、気味が悪くてどう見ても人が住んでいたなんて思えないよ。私、何か寒気がしてきたんだけどね。」龍太郎「敢えてこういった場所を選んだんだろう、でないと行方を眩ませることなんて到底出来ないからな。ほら母ちゃん、見てみな。」 龍太郎は少し遠くの方向を指さした、よく見てみるとコンビニのおにぎりの食べカスが捨てられている。何故か全部「ツナマヨ」だったのが少し気になったのだが。王麗「あ

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    -㉓ 向こうから来た- 2人が裏庭で相談していると、店の電話が鳴り出したので王麗がベンチから立ち上がった。王麗「ちょっと電話出て来るね。」龍太郎「おう、頼むわ。」 裏庭で1人になった龍太郎は煙草に火を付けてゆっくりと蒸かし始めた、店主が昼間の優しい風に当たりながら煙草を燻らせていると店内から王麗の声が聞こえて来た。王麗「はいもしもし、松龍です。今お昼休みを頂いているのですが・・・、はい・・・。あ、ご予約ですね。大丈夫ですよ、お名前お願いします・・・、はい・・・、そうですか。」 美麗と一緒で長年に渡り予約の電話を受けているので慣れた口調で受け答えしてメモを取る王麗、ただ今回の電話で

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」⑫

    -⑫ 試着- 2人は待ち合わせ場所からゆっくりと歩きだした、別に恋人同士と言う訳でも無いので歩幅を合わせたり手をつないだりと言う心遣いは全く持って無い。 朝早い時間帯が故か、そこら辺中通勤中のサラリーマンやOL、そして通学中の学生達が右往左往していた。 そんな中、互いに休みだった2人は一先ず緑色の看板で有名な全国チェーンのカフェに入った。珈琲の良い香りがそこら中に広がる中、2人は珈琲やサンドイッチ、そしてクロワッサンを頼んで屋外のテラス席へと向かった。真帆「今日、何しよっか?」 突然決まった事なので別に予定が決まっている訳では無い、しかし実際に行動しながらこの後の予定を一緒に決める

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」⑨

    -⑨ 離れた理由- ラムネと駄菓子を存分に楽しんだ高校生たちは各々の家路についた、1つ先の通りにある交差点で二手に分かれて帰って行った。 まだ昼の2時だったのでゆっくりと景色を楽しみながら守は家までの道を歩いた、無意識に笑顔がこぼれて自然に鼻歌や口笛が出ていた。 守が家に到着し、玄関の鍵を開けて引き戸を開けると奥からテレビの音が漏れていた。守(当時)「あれ?母ちゃん、今日休みなのかな・・・。」 普段、母の真希子はパートの仕事に出ているはずの時間帯なので音がはずは無かったのだが今日は違うみたいだ。 廊下を歩くと、リビングの入り口から真希子がテレビを見ているのが見えたので守は一先ず一

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