Share

夫には内緒の決意 5

Auteur: 水守恵蓮
last update Dernière mise à jour: 2025-03-12 18:45:24
その夜、ちょうど夕食の支度を終えたタイミングで、メグさんが電話をくれた。午後七時半。彼女は仕事を終えて帰宅した後のようだけど、お互い、旦那様はまだ帰ってきていない。開口一番で『どうだった?』と聞かれた。もちろん、今日一人で検査結果を聞きに行った私を、心配してくれたのだとわかる。スマホを片手に、キッチンからリビングに移った。ソファに腰を下ろし、ドクターに言われたままを告げる。メグさんは、黙って最後まで聞いた後、『そう』と吐息混じりに相槌を打った。『診断には至らず……か。たった一回の検査で、そう簡単にはいかないだろうけど、想像以上に根気がいるわね』「……はい」私と同じように焦れた口調。同調してもらえたことに勇気づけられ、私の胸も少し軽くなった。『うちの病院の産婦人科医に、教えてもらったんだけど……。プロラクチンって、脳下垂体から分泌されるホルモンなんでしょ? 脳に腫瘍がある可能性も考えられるって……』メグさんは言いにくそうに口を挟んだけど、私は彼女に見えないとわかっていて、かぶりを振った。「それは、ドクターがはっきり否定してくれました。日本で受けた検査でも、この間の検査でも、脳に異常はないそうで。あと、甲状腺機能にも問題はないそうです」『そう。よかった。他の病気はないってことで、まずは一安心ね』ホッと息を吐く気配を耳で感じ取り、私は無意識に背筋を伸ばした。「診断が確定してからですけど、内服治療が始まると思います。それから、並行してタイミング療法も。基礎体温を測定するよう、言われて」『タイミング……ああ。排卵日を計算して、それに合わせて……ってヤツよね』メグさんは自己完結して、やや沈んだ声を返してきた。『指導されてするって言うのも、なんだか……ロマンチックじゃないわねえ』顔をしかめているのが想像できる口調で、私はほんの少し苦笑いした。「でも、不妊症なんてことになったら、神秘とかロマンとか言ってる場合じゃないので」『ごめんなさいね、わかってるわ。でも……レイもそうだけど、ハヤトも病院に泊まり込んだり、急なオペで不在になること多いじゃない?』そのタイミングを、逃すことも多い。メグさんの心配はごもっともで、私も無意識に唇を噛んだ。『ねえ、ハヅキ。やっぱりハヤトに……』彼女が言いづらそうにそう続けた時、玄関の鍵が開く音がした。スマホを当てているのとは逆の耳で音を拾って、私はハッと
Continuez à lire ce livre gratuitement
Scanner le code pour télécharger l'application
Chapitre verrouillé

Latest chapter

  • 新妻はエリート外科医に愛されまくり   二人で紡ぐ幸せな未来 7

    誕生日パーティーが始まって、三十分ほど経った時。「遅くなって、ごめん!」颯斗が、額に汗を滲ませて走ってきた。いち早く気付いたメリッサちゃんが、「Hayato dad!」嬉しそうに声を弾ませて、彼の方に駆けていく。「Wow! Sorry for being late, Melissa. Happy Birthday」飛びつかれた彼が、笑顔でお祝いを告げる。メリッサちゃんをひょいと抱き上げ、くるくると回旋する。彼女が、きゃっきゃっとはしゃぎ声をあげた。地面に下ろされると嬉しそうに戻ってきて、レイさんの膝の上に乗っかった。「Daddy. Hayato dad is always kind」ちょっと不満げに告げられ、レイさんが「はは」と苦笑した。「僕はもう若くないんでねえ。してやりたい気持ちはあっても、抱っこしてグルグルはとても……」「なに言ってんのよ。ハヤトと同い年でしょ」すぐさまメグさんに突っ込まれ、ひくっと頬を引き攣らせる。そんな二人を前に、私と颯斗は顔を見合わせ、クスッと笑った。「お疲れ様、颯斗」隣に座った彼のグラスに、シャンパンを傾ける。「サンキュ、葉月。……君も」颯斗は私のグラスが空になっているのを見留めて、私からボトルを受け取ろうとした。私は、「あ」と手で制する。「ありがとう、颯斗。でも、私はこっち」そう言って、レモンを浮かべたミネラルウォーターの瓶を手に取った。「……え?」颯斗が、きょとんとしている。彼を横目に、メグさんとレイさんがふふっと目を細めた。「おめでとう、ハヅキ、ハヤト!」「え? ……え?」いきなり二人から祝福され、颯斗は忙しなく瞬きを繰り返した。答えを求めるように、戸惑いに揺れる目を私の上で留める。「えっと……ごめんね、伝えるのが遅くなって」私は、恐縮して首を縮めた。本当は、乾杯の前に、みんなに伝えるつもりでいた。でも、颯斗が遅れてくることになって、シャンパンを断るために、メグさんたちに先に告白する羽目になってしまった。「実は……ここに、颯斗の赤ちゃん、いるの」私は頬を染めて、自分のお腹に両手を置いた。「昨日、わかったの。三ヵ月だって」ちょっと照れ臭くて、素っ気なく言ってしまった。だけど。「あの、颯斗……?」反応がないから心配になって、上目遣いで彼を窺った。颯斗は、目も口も大きく開けて、ポカンとしていたけれど……。「Congrats! Hayat

  • 新妻はエリート外科医に愛されまくり   二人で紡ぐ幸せな未来 6

    メリッサちゃんの二歳の誕生日。私は大きなクマのぬいぐるみを抱えて、レイさん夫妻の家を訪ねた。今日は朝から明るい太陽に恵まれて、ほんのちょっと暑いくらい。絶好のガーデンパーティー日和だ。門の外からチャイムを押すと、今日の主役が玄関のドアを開けて出迎えてくれた。「Hi! Haduki mom!」水色のワンピースで着飾ったメリッサちゃんが、転がるように駆けてきて、自ら門を開けてくれた。彼女は私を、『葉月ママ』と呼んでくれる。「Happy Birthday! Melissa」笑顔でお祝いを言ってプレゼントを渡すと、彼女はぬいぐるみの大きさに「Wow!」と目を見開いた。すぐに嬉しそうに顔を綻ばせ、「Welcome to my birthday party! Where is Hayato dad?」私の隣に颯斗がいないのを気にして、きょろきょろと辺りを見回している。私はクスッと笑ってしゃがみ込み、彼女の肩をポンと叩いた。「彼はお仕事でちょっと遅れるけど、ちゃんとメリッサのお祝いに来るから、大丈夫」そう説明した時、家の中からメグさんが出てきた。「ハヅキ、いらっしゃい! メリッサの誕生日パーティーに来てくれて、ありがとう」メリッサちゃんに目線を合わせるために屈んでいた私は、ゆっくりと背を起こした。「お招きありがとうございます、メグさん」彼女はふわっと微笑み、メリッサちゃんが抱えているぬいぐるみを見て、まったく同じ反応をする。「わあ、大きい……! いつもありがとう、ハヅキ。メリッサ、ちゃんと葉月ママにお礼は言った?」メグさんにそう言われて、メリッサちゃんはハッとしたように瞬きをする。「Thank you, Haduki mom!」慌てた様子でそう言うと、「Daddy!」屋内にいるレイさんを捜して、またしても転がるように走っていった。小さな背中を見送って、私たちは顔を見合わせてクスクス笑った。「お誕生日、おめでとうございます。ほんと、いつも元気で可愛い。メリッサちゃん」私の言葉に、メグさんはやや苦笑いで肩を竦めた。「元気すぎるのが、玉にキズ。この間も階段から転がって、額にたん瘤作ったのよ」「えっ! 大丈夫?」とっさに心配した私に、「見ての通り」と笑う。「ハヤトは?」そう問われて、今度は私がひょいと肩を竦めた。「昨夜、当直だったんです。仕事が残ってるから、まっすぐこちらに向かうって」「

  • 新妻はエリート外科医に愛されまくり   二人で紡ぐ幸せな未来 5

    義父母を空港まで見送って、家に帰ってきた途端――。「……っ、くしゅっ」私は、玄関先で小さなくしゃみをした。先にリビングに向かいかけた颯斗が、廊下の中ほどでピタリと足を止める。やけにゆっくり振り返り、じっとりとした目を向けてきた。「まさか……やっぱり風邪ひいた?」「ち、違っ……」慌てて否定したものの、颯斗はピクッと眉尻を上げて、ツカツカと私の方に歩いてくる。背を屈め、私の額に自分のそれをこつんとぶつけた。「あー……熱、出てる」至近距離から上目遣いに見つめられ、私の胸は小さく弾んで疼いてしまう。「ほ、ほんと? でも、昨夜のが原因じゃないでしょ、きっと」慌てて一歩飛び退いて、ぎこちなく笑ってみせた。「なんで言い切る」「だって、もしそうだったら、すぐに出てたんじゃ……」「葉月、親父たち見送るまで、気、張ってたから、不調に気付かなかっただけじゃないのか?」颯斗は渋い表情のまま、さらりと前髪を掻き上げた。「っつーか……俺も、気付かないとか、なんて迂闊な……」そのまま、生え際から前髪をくしゃっと握り、深い溜め息をつく。「なんで。颯斗のせいじゃないって。確かに飛行機飛ぶまで、気、詰めてたし。ほら、知恵熱みたいな……?」熱はあっても元気!を装うつもりで、私は無意味に二の腕に力瘤を作る仕草をして見せた。「子供か、君は。……でもまあ、ストレス性高体温症と言い換えれば、当たらずとも遠からず、か」「え? っと……?」思わず首を傾げて、聞き返す。颯斗は私には答えず、軽く身を屈めて、「よっ、と」軽い掛け声と同時に、私をひょいと抱え上げた。「っ、えっ!?」肩に担がれたことに気付き、私はギョッとしてジタバタと抵抗した。「ちょっ、颯斗っ! 私、自分で歩けるからっ……!」「暴れんな。昨夜も言っただろ? 肺炎でも起こしたらどうする」そう言われて、足をバタつかせるのだけは堪える。「そうそう。大人しくしてろ」「ほんとに……颯斗に言われるまで、自分でもわからなかったくらいの熱だよ? そんな大袈裟なもんじゃないから、きっと」「医者でもない葉月が、勝手に自己診断するな。俺が診るから」今朝、颯斗のことを、『神の権化のような医師』と羨望したばかりだ。その彼に、医師の顔で言われると、ぐうの音も出ない。「は、い……」結局私は、彼に担がれたまま、寝

  • 新妻はエリート外科医に愛されまくり   二人で紡ぐ幸せな未来 4

    次の滞在地、ボストンに向かう義父母を、颯斗が空港まで送ると言ってくれた。仕事を休むことをレイさんに伝えて電話を切った彼に、横から「大丈夫?」と訊ねる。「平気。オペもないし、浩太の経過も順調だし。泊まり込み続いた分、『ハヅキと仲良く過ごしてくれ』ってさ」颯斗は私の前で親指を立てて、バチッとウィンクをした。おどけた仕草にドキッとしたものの、私もすぐに笑って返す。先ほどまでの深刻な話題の会話の後で、いつもの空気感を取り戻そうとしてくれているのが、よくわかる。「うん……。ありがとう、颯斗」ちょっと気恥ずかしいのを堪えてお礼を言った時、出発の準備を終えた義父母が、ゲストルームから降りてきた。「葉月さん。いろいろお世話になりました」今朝方のやり取りもあってか、義母はちょっと照れ臭そうにはにかむ。それは私の方も同じで、妙にピンと背筋を伸ばして向き合った。「い、いえ。本当に、あの……」またしても謝罪が口を突いて出そうになって、一度口を噤んでのみ込む。「また、ぜひ遊びにいらしてください。その時は、今回振る舞えなかった手料理、ちゃんとご馳走したいです」そう言葉を返すと、義父母も嬉しそうに微笑んだ。「ありがとう。颯斗はあなたの手料理、いつもくどいくらい絶賛してくれるのよ」義母から悪戯っぽい目を向けられて、颯斗がムッと唇を結んだ。「くどいって……。心外だな。それに、そう何度も、母さんと電話で話した記憶ないぞ、俺」ブツブツと呟いて頭を掻く彼に、義父も面白そうに目を細めている。ここでも、親子三人の強く温かい絆を見た気がして、私は無意識に目元を綻ばせた。「さて。じゃあ、行こうか」義父が、義母を促す。「ええ。颯斗、悪いわね。送らせちゃって」「ああ」コートを羽織りながら玄関に向かって行く義母に、颯斗は軽く頷いて応えた。自分もコートを手に取り、ポケットから車のキーを取り出す。「あの……颯斗、よろしくね」帰りも私がお見送りをするつもりだったけど、彼に託して笑いかけた。颯斗はきょとんとした顔をして、「え?」と聞き返してくる。「あ。もしかして、風邪ひいた? 熱っぽい? 体調悪いとか」「え?」今度は私が瞬きで返した。「う、ううん。大丈夫」昨夜、冷たい雨に濡れた私を心配してくれる彼に、慌てて首を横に振ってみせる。「それなら、葉月も一緒に行こう」颯斗は訝し気に首を傾げながら、私の腕を取った。「え。でも」「ん?」「

  • 新妻はエリート外科医に愛されまくり   二人で紡ぐ幸せな未来 3

    ほとんど眠らずに夜を過ごした義父母には、出発までゲストルームで休んでもらい、私と颯斗はリビングのソファに並んで座った。彼が手にしているのは、日本とアメリカ、二つの病院でもらった、私の検査結果だ。肩に力を込め、ピンと背筋を伸ばす私の隣で、ブラウンのフレームの眼鏡の向こうから、真剣な目で数値を追っている。英語と日本語、両方の所見にも目を通し、やがて「ふうっ」と息を吐いた。「なるほど。プロラクチン……ね」天井を見上げ、ポツリと呟く。私は軽く座り直して、彼の方に身体を向けた。「あ、あのね。プロラクチン値が高いと、身体が疑似妊娠状態に近くなるんだって。えっと、たとえば……」いくら同じ医師でも、心臓外科医の彼に、産婦人科の領域はわからないだろう。そんな考えから、ドクターたちから聞いたことを、説明しようとする。ところが。「妊娠、出産の経験がない未産婦なのに、母乳が出たり、生理が止まったりする。他にも、乳房が張ったり……」ふむ、と顎を撫でる颯斗に、私は大きく目を剥いた。「な、なんで……」「知ってるのか、って? 甘いな、葉月」彼は、心外といった顔をして、胸の前で腕組みをした。「俺は心臓外科医だけど、他科を知らないわけじゃない。もちろん、産婦人科は専門外。でも、君よりはよっぽど詳しい。その気になれば、薬も処方できる程度の知識はあるよ」不遜なほどのドヤ顔で言って退ける彼に、呆気に取られる。「でも、おかしいな……俺が知る限り、葉月に乳汁分泌症状は見られないと思うけど」「えっ!? あ、うん。それは私も、胸を張って言い切れ……」「生理周期も、あまり一定しないようだけど、止まったことはないはず。まあ、乳房が張って固いことはあるか……でも、君はそこそこボリュームあるから、そのくらいで十分……」「って! な、なに言ってんのよ!?」診てもいないのに、私の身体状況を冷静に分析されて、カアッと頬が火照った。思わず腰を浮かせると、彼は私を上目遣いに見据えて、ほくろのある方の口角をにやりと上げる。「一緒に暮らしてる大事な人の身体状況くらい、結構ちゃんと把握できてるけど? 俺」「っ……」太々しく言われて、しゅーっと蒸気が噴射しそうなほど、顔が熱くなる。それでも、反論の挟みどころがなくて、結局ストンと腰を下ろした。そんな私を横目に、颯斗はクスッと笑う。「薬。なに飲んでるの?」続けて質問されて、私は彼に薬袋を渡した

  • 新妻はエリート外科医に愛されまくり   二人で紡ぐ幸せな未来 2

    翌朝、夜明けを待って、私たちは家に帰った。遥々日本から遊びに来てくれた義父母に、衝撃的な告白をした挙句、家を飛び出してしまうなんて……。人間としても嫁としても、最低なことをしてしまった。ガレージで車から降り、込み上げる緊張で顔を強張らせた私に、颯斗は苦笑した。「ほら、おいで。なにも、煮て焼かれるようなことはないから」ちょっと意地悪な揶揄にも、返す言葉はない。だって、そのくらいされて当然だ。私は、ますます悲壮感を漂わせる。颯斗は「やれやれ」と困った顔をして、私の手を取った。そして、もう片方の手でコツンと額を小突く。「俺の親なんだから。万が一怒られても、俺が一緒に頭下げるから」悪戯っぽく目を細める彼に、私もやっと、少しだけ表情を和らげた。「うん……。ありがとう、颯斗」指を絡ませて手を繋ぎ、ガレージを出た。中庭を横切り、家の玄関前に歩を進める。すると、庭に面したリビングの窓から、弱い明かりが漏れているのに気付いた。「あれ……」颯斗も、訝しげに瞬きをする。「もう起きてるのかな。やけに早いな」口に出して首を傾げると、玄関の鍵を開けた。私の手を引いたまま、廊下を突っ切る。そして、リビングにひょいと顔を覗かせ、やや遠慮がちに声をかけた。「ただいまー……」「颯斗、葉月さんっ……」私たちに気付いた義母がソファから立ち上がり、弾かれたようにこちらに駆けてきた。青白く硬い表情を前に、私は反射的に身を竦めた。義母から一拍遅れて、義父もソファに起き上がる。「二人とも、帰ってきたのか……?」眩しそうに目を細め、一瞬辺りを見渡すような仕草を見せる。どうやら、義父の方は、うたた寝から目覚めたといった様子だけど。「母さん。……もしかして、ずっと起きてたのか?」目の前に立った義母が、真っ赤な目をしているのを見て、颯斗が困惑して訊ねる。「大丈夫って言ったのに。休んでてって……」「そう言われても、休めるわけがないじゃない。息子夫婦の家で、二人とも不在なのに」義母にそう返されて、颯斗がグッと口ごもった。「……だよな。すみません……」気まずそうに口元に手を遣る彼から目を逸らし、義母は私の方に顔を向けた。さすがに、条件反射で身体が強張る。だけど、謝らなきゃいけないことがたくさんある。「あ、あのっ……」私は肩に力を込めて、思い切って口を開いた。「お義母さん。昨夜は……」「葉月さん、ごめんなさい。本当に、ごめんなさ

Plus de chapitres
Découvrez et lisez de bons romans gratuitement
Accédez gratuitement à un grand nombre de bons romans sur GoodNovel. Téléchargez les livres que vous aimez et lisez où et quand vous voulez.
Lisez des livres gratuitement sur l'APP
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status