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第12話

Author: ゆうしょう
「はっはな、し、て!」

美佐子の顔は真っ赤になり、必死にもがくと、龍一の膝を蹴り上げた。

痛みが走り、龍一の意識が引き戻された。目の前で白目を剥いている美佐子を見て、彼ははっと手を離した。

美佐子は恐怖に満ちた目で、首を押さえながら激しく咳き込んだ。

龍一はすでに背を向け、力強くドアを蹴りつけている。

一回、二回、三回……けたたましい音に、ベビーマットの上の赤ん坊が泣き出した。

張り裂けんばかりの泣き声の中、部屋のドアが開かれた。

智雄と恵子が駆け込んできた。恵子は床の上の赤ん坊を抱き上げ、腕の中でなだめている。

智雄は美佐子の首に残る恐ろしい指の跡を見ると、龍一の顔を平手で打ち据え、カンカンに怒っていた。

「清良のために親に逆らい、今度は自分の子供まで顧みないというのか?」

その一撃はすさまじく、龍一は顔を背け、口の中に血の味を感じた。

彼の脳裏に、ふと一つの顔が浮かんだ。それは、病室で殴られて口元から血を流していた清良の姿だった。

龍一は息を呑み、赤い目で低く笑った。

「俺の子供?いや、これは浅井家の子供だ。俺の子供じゃない」

龍一の麻痺したような視線が
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