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第101話

Autor: フカモリ
真琴の気だるげな様子を見て、信行は優しく声をかけた。

「ああ、もう影響はない。全部終わったことだからな」

その言葉に安心したのか、真琴は目を閉じ、消え入りそうな声で呟く。

「うん……じゃあ、早く休んで」

絵に描いたような美貌に、透き通るほど滑らかな肌。

ほのかな明かりが横顔に落ち、その気だるげな雰囲気が、妙に艶めかしく見えた。

伸びた手が真琴の額にかかる乱れ髪を払う。信行の穏やかな声が降ってきた。

「昨日、お婆様に年内には子供を作るって約束したばかりだろ。なのに、俺を待たずに寝るつもりか?」

瞳は閉じたまま、真琴は淡々と返す。

「それはあなたが約束したことでしょ。私が約束したわけじゃありませんね」

昨夜の本家での食事会。祖母からの質問を、彼女はすべてやんわりとかわした。何一つ明確な答えは出さずに。

真琴は眠たげだ。信行が身を乗り出し、唇を重ねようとした瞬間、彼女の右手がそれを遮った。

拒絶。

真琴は瞼が開かない。ただ眉間をわずかに寄せ、冷ややかに告げる。

「匂います……シャワー、浴びてきて」

全身から漂う、由美の匂い。

彼が部屋に入ってきて、近づいた瞬間
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