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第169話

Auteur: フカモリ
一緒に行こうと誘われ、真琴はそのまま同行することになった。

道中、智昭はハンドルを握りながら、ゆっくりと事情を説明した。

「五十嵐先生はアークライトの最高技術顧問で、技術供与の対価として株を持っているんだ。

ただ、現金での報酬や配当を頑なに受け取ろうとしないんで、法務部に頼んで全部株式に変えてもらった。だから、先生は株主でもあるんだよ。

普段は実験室に顔を出して若手を指導するくらいで、人には会わないし、経営にも口出ししない。

先日君が来た時、五十嵐先生に話したら『ぜひ会いたい』とおっしゃっていてね。だから今日、お連れしたんだ」

智昭の説明に、真琴は感嘆した。

「社長……アークライトって、本当に底が知れませんね」

智昭は笑い飛ばした。

「そんな大げさなもんじゃないさ。志を同じくする変わり者が集まってるだけだ」

その後、智昭が話す会社の現状やプロジェクトの展望を、真琴は真剣な表情で聞いていた。

これから会う恭介は、東都市で最も尊敬を集める人物の一人だ。かつてこの国の科学技術の進歩に多大な貢献をし、引退した今もその人脈と発言力は絶大だという。

五十嵐家の一族も皆、各界
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