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第1631話

Auteur: 夏目八月
孝浩はさすがにもう姿を見せなくなったが、代わりに望月が、私の前に度々現れるようになった。

彼は何度か供の者を連れて、工房が営む店に顔を出した。この店は刺繍師たちの作品を専門に扱っていて、ここ数年で名家や高官の奥方たちが贔屓にしてくれるようになり、私も時折お付き合いで顔を出すようにしていた。

実のところ、刺繍品そのものは引く手あまたなのだ。何しろ、都広しといえど、清原澄代という刺繍師の腕前に敵う者はそうそういない。ただ、より身分のあるお客様に買っていただくことで、品物の値も高くつけられるからだ。

今では朝廷も女性が戸主となることを認めている。彼女たちは皆、十分なお金を稼いで、自分の小さな家を手に入れ、穏やかに暮らすことを夢見ているのだ。

私は姫君であり、摂政王妃の従妹でもある。身分の高い奥方たちが、私と親しくなりたがってくれるのも当然のことだった。

望月は最初、供の者を連れて店の前を通り過ぎるだけだった。何気ないふりをして、ちらりと店の中を覗いては、そのまま去っていく。

それが何度も続いた後、ついに彼は店の中へ入ってきて、物を買うようになった。

店には、衣や袍の他に、扇子や
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