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第1128話

مؤلف: 佐藤 月汐夜
桃は、この男がこんなに素早く動けるとは思ってもみなかった。背筋を冷たい汗がつーっと伝い、思わず大声をあげた。「誰か……侵入者が――うっ……」

言い終わる前に、雅彦が素早く手を伸ばして桃の口を塞いだ。もしほかの誰かが目を覚まし、真夜中にここで彼が夜襲をかけていると勘違いしたらどうなるか。女好きのろくでなしだと噂されれば、彼の面目は丸つぶれだ。

桃は目を見開いた。恐怖で固まった耳元に、男の低い声が落ちてきた。「叫ぶな、俺だ……戻ってきた」

聞き慣れた声だとすぐにわかり、桃はこわばっていた身体をようやくほぐした。暴れそうだった鼓動も、少しずつ落ち着いていく。

だが、恐怖が引いた途端、今度は怒りが込み上げてきた。

――この男、頭でもおかしくなったの?真夜中に寝もせず、わざわざここに何をしに来たの。

「うー……」桃は言葉を発しようとしたが、口を押さえられていて、くぐもった声しか出せない。そこで手を伸ばして雅彦の手を引っ張り、離すよう促した。

雅彦はゆっくり手を放し、二歩ほど下がってから灯りをつけた。暗闇に目が慣れていた二人は、ぱっと差し込んだ光に思わず目を細めた。

しばらく瞬きを
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  • 植物人間の社長がパパになった   第632話

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