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第5話

작가: センヨ
診察室では、医者が芽衣のお腹にエコーゼリーを塗っているところだった。

ひやっとするゼリーに芽衣はぶるっと震え、隣にいる颯の手をつかんだ。

颯はかすかに眉をひそめ、無意識にその手を引っ込めようとした。

ちょうどその時、医者が口を開いた。

「動かないでくださいね、すぐに終わりますので」

颯はやはり彼女の手をほどくことなく、さっきの考えとは逆に彼女の手を強く握りしめた。

芽衣は甘えた様子で、傍にいる彼に視線を向けた。

妊娠3ヵ月ではお腹の子供はまだ小さすぎて、なんとなく形が分かる程度だった。

芽衣は彼の手を揺らした。

「ほら、颯、すっごく不思議ね。私もうすぐママになるんだよ」

颯は画面に映る白黒の画像を見て、突然私のことを頭に思い浮かべた。

彼は私と結婚して家庭を作り、私たちとの間に可愛い子供をもうけることを考えたことがないわけではない。

しかし、どうしてこうなってしまったのか。

颯はここ暫くの間に起きた事を何度も頭で思い返していた。彼はそうしているうちにどんどん怖くなっていった。

さっき芽衣に手をつかまれた瞬間、彼は猛烈に心の中が空っぽになったような気がした。

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