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11話 何故?

Auteur: 子猫
last update Date de publication: 2026-01-29 19:00:00

次の日起きると、昨日同様既に隣に人はいなかった。しかし階下で人が動く音がするため、どうやらまだ出かけてはいないようだ。

今日は見送りに間に合ったことに安心した優希は、眼鏡をかけるとパジャマのまま寝室を出ていった。

キッチンを覗くと暁春の背中が見えた。優希のチェック柄のエプロンを着けた後ろ姿は広い肩と細い腰が強調され、そのスタイルの良さを際立たせていた。身につけた黒いシャツと同色のスラックスがどこか冷たい雰囲気を感じさせ、昨晩の柔和な印象は消え去っていた。捲った袖から露出した腕は血管が浮き、動く度に筋肉が隆起するのが見えた。

胸が熱く感じた優希はゆっくりと近づき、暁春の腰に抱きつく。普段は恥ずかしがって自分から親密なコミュニケーションを取れない彼女だが、今は背中を向けられているから大胆になれた。

広い背中に額を押し付けると、振動から暁春が小さく笑ったのが分かった。幸福感に満たされ、優希の口元にも笑みが浮かぶ。体を振り向かせた暁春がその唇に軽く触れると優希の顔が赤くなった。急いで腰に回した腕を外そうとするも、暁
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