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第4話

Auteur: もも
その後の二日間、俊哉から香澄に連絡はなかった。

もちろん彼女の方からも連絡はせず、ただ母に、留学のことはしばらく秘密にしてほしいとだけ伝えた。

アレルギーの症状が落ち着いたころ、仲の良い同級生たちが香澄に送別会を開いてくれることになった。

彼女は参加を承諾した。

出かけようとしたその時、真由が彼女を引き止めた。「香澄ちゃん、前に出かけた時、アルコールアレルギーが出て危なかったじゃない。お母さん心配だから、今回は堀川さんに車で送ってもらって、終わったら迎えに行かせるわね」

香澄ははあと数日で発ってしまうので、母の申し出を拒むのが忍びなく、承諾した。

しかし、今日の集まりは親しい同級生たちだけで、お酒を飲む人は誰もいなかった。

ゲームをしたりカラオケをしたりして、夜8時にはお開きになった。

香澄は家の車に乗り込んだ。数件のメッセージを返してから顔を上げると、車が帰宅ルートを外れていることに気づいた。

彼女は眉をひそめた。

堀川がそれをバックミラー越しに見えた。「俊哉さんに言われて、香澄さんを車である場所にお連れするようにと。貴方にサプライズを用意されたそうですよ」

その名を聞いた瞬間、香澄の表情は一層険しくなった。「行かないわ。堀川さん、家に戻ってください」

しかし堀川は何も答えず、ルートも変えなかった。

香澄が拳を強く握りしめた。

俊哉は、彼女が母と継父に自分たちの関係を知られたくないことを見越して、告げ口しないと踏んでいたに違いない。

しかし、どんなサプライズを用意していようとも、彼女はもう騙されるつもりはなかった。

香澄は心の準備ができていたつもりだった。しかし、車がある別荘の地下駐車場に着き、一人でエレベーターに乗り上階へと向かいた後。

扉が開いたその瞬間、彼女は凍りついた。

外から聞こえるのは、男女の激しい喘ぎ声だった。その声、どちらも彼女には聞き覚えがあった。

香澄は何かに取り憑かれたように、ふらふらと手すりの前へ進むと、身を乗り出さなくてもリビングのソファにいる男女の姿が見えた。

服を着たままの俊哉が、裸の静を押し倒していた。その動きはますます激しさを増していた。

香澄はすでに真実を知っていたはずだった。

けれどこの瞬間、下にいる二人を見て、ようやく気付いた。心は死んだとしても、まだ痛みは感じるのだと。

静は冷たい目で彼女を見つめ、笑いながら言った。「俊哉、日村とする時って、どんな感じだった?」

香澄は静かに、冷たい床の上に崩れ落ちると、頭を抱えて縮こまった。

しかし、俊哉の返答はそれでも耳に届いた。

「何の感じもしなかったさ。シリコン人形とやってるのと変わらない」

香澄の顔から瞬時に血の気が引いた。まるで地獄の底へ突き落とされたようだった。

脚を抱えながら、体が震えるのを止めることができなかった。

何で?何でここまでして自分を侮辱するの?

道具としての役目を十分に果たせていないとでも言うの?

香澄は空虚に笑った。

魂が抜けたかのように、自分はどうやってエレベーターに乗ったのか、どうやって車に戻ったのか、そしてどうやって家に着いたのかも覚えていなかった。

香澄の姿を見た真由は、驚きの声をあげた。「香澄ちゃん、どうしたの?何があったの?」

香澄は無表情に首を振って、泣くよりも苦しい笑みを浮かべた。「お母さん……あの人、噓つきだった。私のことなんて、最初から愛してなかった……

愛してくれないのは仕方ないけど。でも何で、騙すの?」

真由は、娘が元カレと偶然会ったのだと勘違いし、胸を痛めながら彼女の涙を拭いた。「香澄ちゃん、貴方のせいじゃないわ。最低な男が悪いの。海外に行って、環境を変えたら、アイツのことを忘れて……お母さんがもっと素敵な人を紹介してあげる、ね?」

でも香澄は、もう恋なんて、信じられなかった。

彼女は首を振りながら、声もなく大粒の涙を流し、全身を震わせていた。

その日の夜、真由は娘に寄り添い、抱きしめながらゆっくりと寝かしつけた。

翌日、どうやって娘を元気づけようかと考えていたが。

目覚めた香澄は、まるで昨晩の出来事がなかったかのように振る舞った。

真由は恐る恐る声をかけた。「香澄ちゃん?」

香澄の顔には血の気がなかったが、微笑みながらこう答えた。「お母さん、大丈夫。もう平気よ。お母さんの言うとおりだった。私を愛したこともない嘘つきのために悲しむ必要なんてないわ」
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