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第2話

Author: カレン・W
あの日から私は、烙印を押された。悪人。裏切り者。親友を売り渡した毒蛇。

その後、エリオットと結婚し、息子を産んでも――その汚れは一度も落ちなかった。

しかも、それで終わりじゃない。

エリオットは自分の理屈を、こっそりオーウェンに吹き込んだ。少しずつ、少しずつと、息子の中の私への気持ちを、じわじわ腐らせていった。

オーウェンは賢くて繊細な子だったため、スポンジみたいに全部吸い込んでしまった。

そして、全てを信じたのだ。

今、私はオーウェンの目を見る。そこにあるのは――憎しみ。

むき出しで、純粋で、隠しもしない憎しみ。まるで私が、ベッドの下に潜む怪物みたいに。

「悪いママ」オーウェンは歯を食いしばって言った。「ママがライラさんの人生を壊したんだ。ママがいなかったら、ライラさんが僕のママだった……」

その言葉は拳みたいに胸に叩き込まれ、息が詰まった。オーウェンがライラを好きなのは知っていた。でも、こんな言葉を――自分の耳で聞くなんて思っていなかった。

全身が震える。

「誰がそんなことを言ったの?」

オーウェンは腕を組んで口を真一文字に結んだ。

「僕が自分で分かった。ライラさんが僕のママになってほしい」

私はエリオットを見た。目の奥が熱くなる。七歳の子が、勝手にこんな理屈を組み上げられるわけがない。誰かが教えたんだ。少しずつ、丁寧に。

「ライラは……」エリオットは低い声で、言い淀みながら続けた。「昔のことがなかったら、俺が結婚してたのは彼女で……お前じゃない、って。ずっと思ってる」

昔の私なら、食い下がっていた。問い詰めて言い返していた。でも今は、聞く力すら残っていない。

答えなんて、ずっと前から分かってる。

――最初から最後まで、ライラだった。ずっと、ライラ。

最初にエリオットと付き合ったのは私だ。私が彼をライラに紹介した。二人はそうやって知り合った。

なのに、どうして彼女は「本当ならエリオットは自分と結婚していた」と言えるのだろうか?

……

でも今は、そんなことはどうでもいい。

オーウェンが母親の私をどう見るか、それはもう重要じゃない。エリオットが妻の私をどう見るか?それをいちいち気にする私はとっくに死んでいる。

私はもう、うんざりした。何もしていない物語の中で、ずっと悪役にされ続けるのは。

私は玄関へ向かった。ほんの一瞬だけ立ち止まり、かつて「家」と呼んでいた場所を振り返る。

声は感情の欠片もなく静かだった。

「書類にサインしたら、私の弁護士に連絡して」淡々と言う。「手続きが終わるまで、私は実家のカジノにいる」

エリオットの顔色が変わった。ようやく、焦りが浮かぶ。

私が本当に出て行くなんて思っていなかったのだろう。また私の癇癪だと。怒って泣いて、彼の空っぽの謝罪と、意味のない贈り物で、結局戻ってくる――そう思ってた。

彼が私に駆け寄ってくる。止めるつもりだったのか、時間稼ぎの言葉を並べるつもりだったのか。

でも――もう遅い。

玄関の扉が押し開けられた。まるで運命がタイミングを測ったみたいに。

彼女が入ってくる。

ライラ。

私が「二度とこの家の敷居を跨ぐな」と言ったはずの女。なのに彼女はそこに立っていた。

まるで勝ちを確証したかのような笑顔で。まるで私の背後にあるすべてを、もう手に入れたかのように。

「もう行っちゃうの、オリヴィア?」甘ったるく、やたらと肌にまとわりつく声。

私が口を開く前に、オーウェンが私の横をすり抜けて走り出し、勢いよく彼女に飛びついた。

「ライラさん!」オーウェンは満面の笑みだ。「どうして来たの?」

私は二人を見る。なるほど、感動の再会か。完璧に段取りされた、馴染みきった温かい芝居ってわけね。

そして、ふと思い出す。ずっと昔の、あのクリスマス。

エリオットの両親の屋敷で過ごした夜。結婚して初めて、彼の家族と一緒に迎える祝日だった。

私は思っていた。これは認めてもらうチャンスだ、と。彼らはずっと私たちの結婚を認めなかった。でもクリスマスなら、新しい始まりになる。真っさらなスタートになる――そう信じていた。

なのに、着いてすぐ気づいた。

ライラがすでに、そこにいたことを。

彼女は家の中をするすると行き来する。最初からここの一員であるかのように。酒を注ぎ、料理を運び、エリオットの家族と笑い合う。

――まるで、妻は彼女だと言わんばかりに。

あの夜、私は本当に頑張った。神に誓って、頑張った。

無理矢理にでも笑って、エリオットの母の料理を褒めて、皿洗いを手伝った。歯を食いしばって礼儀を守って、必死に馴染もうとした。

でも全部、無駄だった。

ライラが突然――あからさまなほど派手に、ダイニングの真ん中で転んだのだ。スープがこぼれ、赤ワインがドレスに広がった。まるで血のように。

誰も確かめもしない。みんな当然みたいに、矛先を私に向けた。

「何でもかんでも自分が主役じゃないと気が済まないの?」エリオットの母が鋭く言った。「ライラは手伝おうとしただけよ。まったく……オリヴィア、あなたが来なければよかったのよ。おかげさまで今夜は全部台無し」

私の腕に熱いスープがかかって、火傷しているのに。誰も気づきもしなかった。

憶測だけで、私は罪を被せられた。

そしてライラは、彼女が一番得意なことをする。無垢な大きな瞳。弱々しい声。罪悪感という砂糖をまとって――一番毒の強い言葉を吐く。

「オリヴィアを責めないで……私が不器用なだけ」

オーウェンは全部、見ていたはずだ。私はただ横を通り過ぎただけ。触ってすらいない。

それでもオーウェンは、ライラに肩入れした。

「悪いママ!」オーウェンは泣きながらライラにしがみついた。「なんでライラさんを突き飛ばしたの?」

嘘だった。ライラを守るためだけの、嘘。

私は次に起きたことを、永遠に忘れない。

エリオットの母が駆け寄り、怒りが一気に爆発した。彼女は私の頬を、思いきり平手で打ったのだ。

「疫病神」唾を吐くように言う。「あなたが行くところには災いがついて回る。来るなって言ったでしょう。ほら見なさい。せっかくの祝日が、どうなったと思ってるの」

私は説明しようとした――まただ。前にも何度も、こうしてきたように。

「私はライラを突き飛ばしてない。彼女が勝手に滑ったの。本当に、自分で転んだだけ」

でも彼らには、それが言い訳にしか聞こえない。

「そう」エリオットの母は目を細めた。「じゃあライラは同情を買うために芝居をしたって言うの?何のために?あなたを貶めるため?彼女に何の得があるのよ?」

そして最後の一撃。

「ここにあなたの居場所はない。出て行きなさい。今すぐ」

普段はまだ礼儀を残していたエリオットの父でさえ、声を荒げた。

「うちの家に、狂った人間は要らない。人としてどう振る舞うか学んでから、口を利け」

私は屋敷を飛び出した。外は骨にまで染み渡るほど寒かった。手が震え、屈辱で頬が熱くてたまらなかった。

誰も追いかけてこなかった。

私は一人で雪の中に立った。

そして屋内。霜で曇った窓越しに、私ははっきり見てしまった。

――自分がずっと、どこにもいなかったことを。

ライラはソファに座り、完璧に役を演じている。エリオットの母は彼女の肘に薬を塗り、壊れ物みたいに扱う。エリオットはオーウェンを膝に抱いている。オーウェンはライラを見上げていた。まるで彼女が世界のすべてみたいに。

――彼らこそ、家族に見えた。

そして私は、最初からその絵の中にいなかった。

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