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第503話

Auteur: 栄子
星羅は丈に向かって叫んだ。「勝手に決めないで!私は何も承諾してないから!」

その叫び声に彼女の腕の中で、蒼空が体をビクッと震わせ、今にも泣き出しそうな顔で、唇を尖らせた。

綾は慌てて蒼空の胸を優しくトントンと叩いた。「少しは落ち着いて、蒼空くんが怖がってるじゃないの」

星羅は息子の尻を軽く叩き、優しく声をかけた。

すると、蒼空は少しずつしかめた眉間を緩めた。

星羅は腕に抱かれた息子を見ながら、ため息をついた。「綾、私って母親に向いてないみたい」

綾は星羅の肩を叩きながら言った。「バカなことを言わないの。蒼空くんがこんなに可愛くて健康なのは、あなたの頑張りのおかげよ。焦らないで。子供はまだ小さいんだから。新米母親はみんな、慣れるまで時間が必要なの。それに、佐藤先生は良い夫で、良い父親なんだから。そんなに思い詰めないで」

星羅は綾を見つめながら言った。「綾、母親って本当に大変ね。あの時、あなたはどうやって乗り越えたの?」

「もう」綾は呆れたように星羅を見つめた。「人によってそれぞれ事情や選ぶ道が違うのよ。あなたと佐藤先生は愛し合っているから、子供はあなた達にとって恵まれて生
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