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第573話

Auteur: 栄子
誠也の墓地は、丈が高額な報酬を支払って専門家に選定してもらい建てたものだ。

生前、誠也は葬儀をしないで、遺骨を梨野川に撒いてほしいと願っていたからだ。

梨野川への遺骨を撒いてほしいという願いは叶わなくなったが、あとのことは丈が誠也の意思を尊重した。

墓地から葬儀全体の費用は、綾が負担することになっていた。

しかし、丈は綾に電話をかけ、友達として少しでも費用を負担したいと申し出た。

綾は熟慮の末、丈に一部を負担してもらった。

星羅が言ったように、誠也には二人の子供だけでなく、彼を慕う友人や部下もいた......これらは皆、彼がこの世に生きた証なのだ。

綾は、周囲の人が誠也を弔いたい気持ちを勝手に拒否することはできなかった。

葬儀の日は、霧雨が降っていた。

葬儀は簡素に行われた。

参列者は少なかった。丈、綾、輝、清彦、音々、彩、そして二つの児童養護施設の院長だけだった。

彼らに連絡したのは清彦だった。

誠也が生前に匿名で支援していた児童養護施設だ。彼は重い病気を患っていることを知った後、法律事務所とこの二つの養護施設を清彦に託したのだ。

二つの養護施設の院長は、子
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