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第810話

Auteur: 雲間探
智昭は礼二と玲奈を見返さず、手に持っていたグラスをそばにいたスタッフに渡すと、茜を追いかけていった。

玲奈は茜の様子がおかしいことに気づき、追いかけようとしたが、智昭が後を追っていくのを見て、玲奈は一瞬ためらい、結局は追わなかった。

礼二も実は茜のことを少し心配していたが、智昭が後を追っていくのを見て、安心した。礼二は生田博士に向かって言った。「生田博士、私たちはこれで先に失礼します」

生田博士はうなずき、「また機会があれば集まりましょう」と返した。

玲奈はハッと我に返って生田博士に向かってうなずき、礼二と一緒にその場から立ち去った。

会場にいた人々は皆、玲奈と智昭がまた互いに言い争うのではないかと思っていた。ところが、2人は互いに一言も言葉を交わさないまま、あっさりとその場を後にしてしまった……

他の人たちだけでなく、瑛二や翔太、辰也、清司も少し驚いていた。

翔太は驚いた後、グラスを置いて礼二と玲奈を追いかけた。「会社に戻られるんですか?僕も一緒に行きます」

礼二と玲奈は共にうなずいた。

翔太は彼らの後ろをついていきながら、今夜起きた一連の出来事を思い返していた。だ
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Commentaires (43)
goodnovel comment avatar
かんころ
茜ちゃんが心配だわ。。。 智昭は。。。なんだか最近この男の事を考えると疲れる。
goodnovel comment avatar
にゃー
関係がバレてしまうに覚えはありませんが、佳子が『優里と智昭の関係に茜が関わってる』みたいなニュアンスの事を言ってたことはあったと思います。智昭が優里から逃げ回ってた時期なので600〜700話くらいのあたりかな? 今まで小説では一度も出てきてませんが、ショートドラマじゃ『優里は茜の命の恩人』設定だったので後からこの設定持ち出して来るのはあるかもなーって見てます。ちなみにドラマじゃ、その恩人行為も優里の自作自演でしたがw
goodnovel comment avatar
makkien
私も擁護派なんですが、負けたふりして最後は勝つチェスの様な作戦だと願いながら読んでいます。 でもここまで複雑なやり方で相手をやり込める作戦を取らなくても、、もっとバッサリ大森遠山をやっつける方法はあったんですよね! 茜を駒に使って、もう彼女も相当傷ついていますよね。 茜にとっての智昭は、玲奈にとっての正雄に映っているのでは。
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    智昭は礼二と玲奈を見返さず、手に持っていたグラスをそばにいたスタッフに渡すと、茜を追いかけていった。玲奈は茜の様子がおかしいことに気づき、追いかけようとしたが、智昭が後を追っていくのを見て、玲奈は一瞬ためらい、結局は追わなかった。礼二も実は茜のことを少し心配していたが、智昭が後を追っていくのを見て、安心した。礼二は生田博士に向かって言った。「生田博士、私たちはこれで先に失礼します」生田博士はうなずき、「また機会があれば集まりましょう」と返した。玲奈はハッと我に返って生田博士に向かってうなずき、礼二と一緒にその場から立ち去った。会場にいた人々は皆、玲奈と智昭がまた互いに言い争うのではないかと思っていた。ところが、2人は互いに一言も言葉を交わさないまま、あっさりとその場を後にしてしまった……他の人たちだけでなく、瑛二や翔太、辰也、清司も少し驚いていた。翔太は驚いた後、グラスを置いて礼二と玲奈を追いかけた。「会社に戻られるんですか?僕も一緒に行きます」礼二と玲奈は共にうなずいた。翔太は彼らの後ろをついていきながら、今夜起きた一連の出来事を思い返していた。だが、結局それについては何も言わず、礼二の車に乗って、玲奈も含めて3人で仕事の話を始めた。玲奈と智昭はその場を後にしたが、会場に残った人々は、今夜次々と明らかになった衝撃的な事実の数々にまだ興奮冷めやらず、なかなか帰ろうとはしなかった。それに、大森家と遠山家の人たちもまだ残っていた。そのため、礼二や玲奈、翔太が会場を離れた後も、その場にいた多くの視線は優里や佳子に注がれていた。優里も当然、周囲から向けられる視線を感じていた。彼女はどうにか笑みを浮かべ、まだ幾分か平静を保っているように見えた。そして、優里は生田博士に向かって口を開いた。「生田博士、私たちはこれで先に失礼します」生田博士は特に何も言葉を返さなかった。生田博士は優里を見つめていた。彼女が必死に平静を装おうとしていたものの、年長者である生田博士には、今の彼女が抱えている気まずさと、無理に平静を保とうとしていることが容易に見て取れた。彼はただ淡々とうなずいただけだった。生田博士の反応を見た優里は、文音にも海斗にも目を向けることなく、そのまま踵を返して立ち去った。佳子を含む遠山家一家はそれを見て、

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