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第52話

Author: カフェイン中毒男
逸平が葉月の家に来るのはこれで4度目となる。葉月が離婚を切り出してから1ヶ月以上が経つが、この1ヶ月で逸平と会った回数は過去何年分よりもずっと多かった。

葉月は内心で冷笑した。本当に奇妙な巡り合わせだ。

「今日藤華大学の前で会った男は誰だ?」

葉月は少し考えて、逸平が言っているのは多分今日のあの青年のことだと理解した。

「さあ。知らない人よ」

「知らないのにあんなに笑いかけてたのか?」

葉月は可笑しくなった。いったいどんな笑い方をしたというのだろう?

葉月はやはり逸平に言い返さずにはいられない。「あなたは私のことなど構わないで。今日そばにいたあの娘もなかなかじゃない、確か安井家のお嬢様だったっけ。私が夫人の席を譲るから、彼女を井上夫人にしたらどうよ?」

安井家と井上家が縁組しても、井上家の面子を潰すことにはならないでしょう。

逸平は葉月に近づいた。「葉月、調子に乗るな」

葉月は嘲笑った。「いったい誰が調子に乗っているの?」

葉月は突然軽く笑い出し、何かを思い出したかのように口を開いた。「で、あなたが今日来たのは、私にもう一度お酒を飲ませたいから?それとも一緒に一晩
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