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裏庭

Auteur: みゃー
last update Date de publication: 2026-07-07 07:27:08
智也は、大みそか、正月三が日は大成の家で大成と過ごした。

ハウスキーパーお手製お節料理や焼肉やカニ鍋を大成と2人で食べたり――

受験の事はしばし忘れ、リビングで、やはりソファを背もたれにした大成に後ろから抱かれながら、正月番組や映画や動画を見たり、ゲームをしたりゆったりした。

元旦には近所の神社にも合格祈願に大成と一緒に行った。

珍しく車は使わず、二人で肩を並べて。

風は冷たく日暮れは早く、帰りには西の空が、泣きたくなる程切ない薄茜に染まっていた。

「何をお願いした?智也の一番の願いって何だ?」

静まり返り、コート姿の智也と大成しか歩いていない高級住宅街の道。

二人の淡い影が並んで揺れる中、大成がまるで青春小説や青春マンガの主人公のようなテッパンを静かに口にした。

前を見詰めて。

「内緒。言ったら……願いは絶対叶わないんだよ」

智也も、大成の横顔にテッパンで返す。

でも、智也が神様に心から願ったのは――

大成と、ずっと一緒にいられますように……

ただ一つ。

「そうか?お前はロマンチストだな。現実は、意外と口にした方が叶うかも知
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  • 私を裏切った億万社長、今はもう一度愛して欲しいと求めてくる   会議

     本当にメモを破ろうとした。 まるで大成にとって智也が特別であるかのように少しでも匂わすものは、智也には一切不要のはずだから。 でも、廊下に立ったまま、智也はいつまでもそこに書かれた大成の文字を見詰めて、指先が震えてそれができなかった。 会議は、9時半に予定通り始まった。 AJ側のホテルプロジェクト責任者高井と、智也も含めたホテルプロジェクトチームの七人で。 智也だけプロジェクトチームへの合流が遅く初参加。 だから、AJ責任者とプロジェクトチームの会議はもうすでに2回行われ、今回が3回目だった。 巷の中小企業と違い、AJほどの大きな企業の会議ならスムーズに全てが進むだろう。 そう、智也は事前にイメージしていた。 だが、それは違った。 大成がいない会議は、荒れた。 高井が、智也よりすでに先に仕事に着手していたホテルプロジェクトチームの広報デザイナーの女性筒井と運営総括責任者の男性木田の仕事の成果にあからさまに苛立ちをぶつけた。 三人は対立した。 木田が興奮して思わず椅子から立ち上がり暴言を吐こうとしたのを、その腕を掴み止めたのは横に着席していた智也だった。 止めてなければ、もっと争いは酷くなっていた。 そして、外装デザイナー西畠と建設部門責任者の指原が仲介をして、モメた件は、高井側も、筒井と木田側も再考して来週の会議に持ち越された。 「1回目の会議からあの三人は相性が悪かったから、高井さんだけでは全く話しにならないから、不破社長に仲介者として会議には毎回出席してもらうよう私から直に言ってみるわ」 会議が終わると、西畠が智也と指原と一緒にAJ本社の廊下を歩きながら二人に伝えた。 「三人共経歴は優秀でも、いざ仕事するまでは、相性こればかりはわからないから……」 続けて西畠はそう言うと、窓の外を何気に見ながら溜め息をついた。 会議が進まないと、西畠達や智也の仕事にも支障が出てくる。 ホテルプロジェクトチームは、結成最初から暗雲が漂っていた。 智也は、今も破られず智也のスーツの胸ポケットに入っている、大成から受け取ったものを思い出したーー 会議で何が困った事があれば、直に俺に言え。 会議だけでなく、何か困った事があれば、いつでも俺に直に言え。 そう書かれたメモ。 智也も大

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