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第406話

Author: 純
楓は自分の子供でさえ心を鬼にして手放せる。ましてや俺のことなど……

雅也は帰っていった。

それから間もなくして、明里が部屋に入ってきた。何か言いたげな表情をしていた。

楓は気づかないふりをし、無理に笑みを作った。

「明里、今日は本当にありがとう。もう帰っていいわ。一人でも大丈夫だから」

明里はベッドの端に座り、少し考えてから低い声で言った。

「さっき雅也が帰っていく時、顔が真っ白だったわ……彼は本当にあなたのことを想っているみたい」

楓は目を伏せ、顔には何の表情も浮かべなかった。

「静香が現れる前は、私も本当に彼のことを想っていたわ。明里、もう説得しないで。彼とはもう無理なの。私はただ大学院の勉強を頑張りたいだけで、当分他のことは考えたくないの」

明里は彼女が一度決めたら曲げない性格だと知っていたので、ため息をついた。「保温容器に滋養スープが入ってるから、後で必ず飲んでね。私は先に帰るけど、何かあったらすぐに電話して」

「分かった」

階下に降りると、雅也がまだ車のそばに立っているのが見えた。彼が自分を待っていると察し、明里は真っ直ぐ彼の方へ歩いて行った。

「今日
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