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139.はじまりの場所

Penulis: 中道 舞夜
last update Terakhir Diperbarui: 2025-11-28 21:03:25

凛side

週末、律に会って連れていかれたのは、初めて二人で会った時に行ったミシュラン認定フレンチ店だった。

「急に申し訳なかった。ありがとう、オーナーやシェフにもお礼を伝えておいてくれ」

「いえ、蓮見様からのご連絡でしたら喜んでお受けいたします」

店に入り、総支配人のプレートをした男性にお礼を言うと、個室に案内されこの店で一番高いであろうプレミアムコースを注文していた。

久しぶりに会う律は、ちゃんと食事を取っていないのか少し顔がほっそりしているように見え、疲れているようで目の下のクマが濃く浮かんでいる。

「今日は来てくれてありがとう―――――」

「今日こそは、ちゃんと今までのことを話してくれるのよね?」

念を押すように冷たい声と素っ気ない態度でじっと律を見ると、律は戸惑って眉を下げてから懸命に笑顔を作っていた。

「ああ、約束する」

飲み物が届き、シャンパンを一口飲んでから、律はグラスの泡を眺めながらどこか遠くを見るように話を始めた。

「凜が思っている通り、俺は途中まで凜と同じ中学だった。母親を亡くして身

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