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第9話

Penulis: 金魚月
真琴から届いたのは、音声でも文章でもなかった。

20枚の写真だった。

最初の18枚は、真琴と莉奈の誕生日に毎年撮影された家族写真だった。

しかし、どの写真でも誕生日用の帽子をかぶっているのは莉奈だけだった。

ケーキに書かれている名前も、莉奈のものしかない。

18枚すべて、一枚の例外もなかった。

写真を見た美穂と正典は、眉をひそめた。

なかでも目を引いたのは、数字の「5」のろうそくが立てられたケーキの写真だった。

莉奈は美穂と正典に囲まれ、写真の中央にいる。

一方、真琴は隅に座り、涙の跡が残る顔で、羨ましそうに莉奈を見つめていた。

曖昧だった記憶が、二人の中で次第に鮮明になっていった。

あの年、真琴は泣きながら、自分も誕生日用の帽子が欲しい、ケーキに自分の名前も書いてほしいと訴えた。

けれど、美穂は真琴を激しく叱りつけた。

正典も苛立ち、真琴を足で蹴った。

その一撃は尾てい骨に当たり、それから1年近く、真琴は長時間座ることができなかった。

その日を境に、真琴は誕生日に何も求めなくなった。

それ以降の家族写真でも、真琴が笑うことはなかった。

胸の奥を、何か
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