Share

8.

Auteur: satomi
last update Date de publication: 2025-10-04 07:24:06

 その後、私はまた双子の男の子を産んだ。

「瑠璃。ご苦労様。いやぁ、将来的に農業を手伝ってくれる子がたくさんいて俺は果報者だなぁ」

 やっぱり農業って一家総出みたいなところがあるのか…。しかも男の子だとかなりの需要があると。

「でもなぁ。空もなんだけど、嫁さんがなかなか来なくて……。俺は果報者だ」

 酔ってるの?

「まま、おとーとがふたりふえたの?いもーともほしいな」

 産み分けはできません。

「よし来た!パパ、頑張っちゃおうかな?」

 頑張らないでほしい。産褥期は手を出さないで下さい。

 堀田家は5人家族になる予定だったけど、6人家族になりました。

~そして20年後

 堀田家の男連中は空が堀田の本家の畑を継いで、二人が離農しそうな農家の畑を継ぐという形になった。

「うちを継ぐのは勝手がわかってるからいいよなぁ。俺は全く違う作物育ててるとこだから修行からのスタート」

「俺もおんなじ。ここと違う畑だし。大型特殊の免許とってほしいみたいな事を言われたなぁ。俺の学力で大丈夫なんだろうか?」

 とか酒を飲みながら愚痴ってる。

「あんた達さぁ。都会じゃあ、就職できないとか言ってるんだから自分の
Continuez à lire ce livre gratuitement
Scanner le code pour télécharger l'application
Chapitre verrouillé

Latest chapter

  • 跡継ぎ目的だったんですか?~この子は渡さない   8.

     その後、私はまた双子の男の子を産んだ。「瑠璃。ご苦労様。いやぁ、将来的に農業を手伝ってくれる子がたくさんいて俺は果報者だなぁ」 やっぱり農業って一家総出みたいなところがあるのか…。しかも男の子だとかなりの需要があると。「でもなぁ。空もなんだけど、嫁さんがなかなか来なくて……。俺は果報者だ」 酔ってるの?「まま、おとーとがふたりふえたの?いもーともほしいな」 産み分けはできません。「よし来た!パパ、頑張っちゃおうかな?」 頑張らないでほしい。産褥期は手を出さないで下さい。 堀田家は5人家族になる予定だったけど、6人家族になりました。~そして20年後 堀田家の男連中は空が堀田の本家の畑を継いで、二人が離農しそうな農家の畑を継ぐという形になった。「うちを継ぐのは勝手がわかってるからいいよなぁ。俺は全く違う作物育ててるとこだから修行からのスタート」「俺もおんなじ。ここと違う畑だし。大型特殊の免許とってほしいみたいな事を言われたなぁ。俺の学力で大丈夫なんだろうか?」 とか酒を飲みながら愚痴ってる。「あんた達さぁ。都会じゃあ、就職できないとか言ってるんだから自分の畑があるってだけで儲けもんよ?」 ついでにこの子達の嫁が来ないかなぁ?と思ってる。3人ともプロポーションはいいのよね。SNSとか利用したら来るのかしら?でも実際に『嫁』ってなると尻込みしちゃうのかな? あ、海は美人だもの、早々と売れていきました。 祐太郎と飲み明かしたわよ。泣き上戸なのね……。 海にSNSを利用して男衆を売り込んでもらおうかしら?海に「義姉妹を作るためよ!」とかなんとか言って、やってもらおう。私より海の方がSNSとか得意だし。 なんだかんだと平和に生活できて良かったです。あの男の事は……黒歴史として黒歴史の処分場ってないんだろうか?

  • 跡継ぎ目的だったんですか?~この子は渡さない   7.

     2人が来てからもう3年経ち、双子も自分の意志を持つようになりました♡ 今は……二人して魔のイヤイヤ期かな?  空は祐太郎が運転するトラクターに興味があるみたい。私道だから免許なくても運転できるのよね。そこらの公道走るには免許が必要だけど。農地は私有地だし。それで、祐太郎が乗せてあげたんだけど、降りるのを拒否!困ったけど、放置したらトラクターの中で泣いた。「帰る~」って。それで一件落着。 祐太郎としては、『将来農業を継いでくれるのかなぁという希望が持てた』らしい。離農する人多いから。 海は……食事イヤイヤが多いなぁ。仕方ないので、放置。自分だけ仲間外れ感あるのかな?いつの間にか完食してて、一件落着。ちゃんと食べてて偉いねって褒めてあげます。 空も真似をするけど、食欲に負けるみたい。こっちの野菜美味しいもんね。きっと都会の方に行ったら、野菜がマズいと思うよ? 空も海もすっかり私と祐太郎を『ママ、パパ』と呼ぶようになりました。 最近の悩みは……二人して七夕の短冊に「おとーとかいもーとがほしいです」と書いていたこと! これには参った。 祐太郎から「正式に夫婦になって構わないだろうか?」って言われるし。今更なんだよね……。 そんななので私と祐太郎と空と海の4人の家族が来年の春かな?夏かな?くらいに5人家族になる予定。 こんな平和に生活をしていてすっかり忘れていた。三条翼‼実子だって生まれてるんでしょ?なんでうちの子に執着するかなぁ?「堀田空を三条家に養子に寄越せ!」と言い出した。 本人に「ヤダ!」と言われショックが隠せない様子。「嫌ですよ。美波さんとの間に御子様がいらっしゃるのでしょう?その御子様で十分でしょう?」「その子は女の子だ。男の子が欲しい」 空はものじゃない‼美波さんと子作りでもしろ‼と言いたいけど、子供がいる手前言えない。「美波さんがまた子供を授かる可能性だってあるでしょう?」「絶対確実なのはその堀田空だ」「何このオジサン。ヨウシって何?」「堀田の家の子じゃなくて、オジサンの三条家の子になってってことだよ。いっぱい贅沢なことできるよ。美味しいものも食べれるし、海外旅行にも行けるよ」「そこのオジサンは優しく言ってるけど、オジサンの家の子になったら、知らないオバサンがお母さんになって、厳しくビシバシしてくるのよ~」「脅

  • 跡継ぎ目的だったんですか?~この子は渡さない   6.

     祐太郎がねぇ。私のどこがいいんだか?翼さんもだけど。 翌日、本当に翼さんは来ました。会いたくないのに。「まさか、ここまで田舎だとは思わなかったからこの間はスポーツカーで来たけれど、今日は男の子を連れて帰る前提でチャイルドシート付のファミリーカーだ!」 誰か教えてあげなかったのか?まだ、首が座ってないから長時間の車での移動は無理。という話を。 今まさにその事を伝えるとかなりの衝撃を受けた様子。「どちらにしろ、あの子を渡すつもりなどありません!お帰り下さい」 空と海は仲良く遊んでるし、引き離して育てるなんてまっぴらよ!「塩!塩を撒くのよ‼」「随分と古風なのね?」「えーっと、誰ですか?最近この辺に引っ越していらした方ですか?」「嫌だわ。私はこんな田舎で生活なんかできない!」 その人を見下したような顔に嫌悪感しか浮かばない。「ああ、私は三条翼さんの許嫁の美波=ルイスよ」 そうでしょうね。田舎に不釣り合いなピンヒールを履きおって。舗装された道路が少ないんだから、そんなもの(ハイヒール)凶器にしかならない。土に埋まるよ。「歩きにくくって、困るわ~。単刀直入に話すわね。私、翼さんの子を妊娠してるのよ。翼さんは貴女の子を引き取る気マンマンみたいだけど、ハッキリ言って迷惑以外のモノじゃないわね。私はたとえ翼さんが跡継ぎだと宣言しようとも、断固として自分の子を贔屓して育てるわよ?だから、お願いだから翼さんにはその子を渡すんじゃないわよ?」 なんなの?上から目線?お願いしながら命令口調?器用というかなんというか……。 っていうか当たり前と言えば当たり前なんだけど、許嫁さんもちゃんと妊娠してるじゃない。私の子に執着する必要なんかないんじゃないの? というか、政略結婚とか言いながら彼女にしっかり手を出してんじゃないの?翼さんの言う事は信用できない‼「美波さんの方から翼さんに私の子に執着しないようにしてほしいわ。戸籍上全くの他人で、こんな田舎で暮らしているところに現れたりして、正直迷惑なのよ。現・恋人、奥様ですか?の美波さんがしっかりと翼さんを管理をしてください」 私に強く出られたのが想定外だったのか、彼女は苦虫を噛むような表情をして去って行った。本当に、こんな田舎にピンヒール履いてくるなんてどうかしてるわよ。 本日は澄みきった青空。 祐太郎は朝も

  • 跡継ぎ目的だったんですか?~この子は渡さない   5.

    「私は既に人妻ですし、子供も私と夫の籍に入っています。邪魔をしないで下さい」「今日はこれで帰るよ。それじゃあ、またね」 塩撒いて、塩‼ もう来るなと言っているのに。全く金持ちというのは自分本位で困る。「瑠璃…あんなのが好きだったのか?」「言わないで。自己嫌悪に陥るから」 家の奥の方から赤ちゃんの泣き声が聞こえる。空?海?両方?「何~?あー、空がおしめ濡れてるのかぁ。海はついでに一緒に泣いてみた感じ?双子ってそういうのが大変なのかな?育てるの」「俺がおしめ替えるよ」 絶対にしでかす!「あ、コラ!空!」 やっぱり、男の子ってやるのよねぇ。おしめ交換中に放尿。祐太郎が被害に遭ったか。「あはははは!絶対にやると思ったけど、本当にやった!」「お前なぁ?わかってたんなら最初から注意してくれよ。俺は全身着替えなきゃなんないんじゃないか?」 そう言って上半身裸になった祐太郎の裸を見て不本意ながらも『色っぽいな』と思ってしまいました。「全身着替えるんだから、下半身の方も着替えるんですー。部屋から出てってください~」「何を不貞腐れてるのよ、空の攻撃をくらったくらいで。仕方のないパパでちゅね~」「なっ、おまっ、パパ?」「そうじゃない?戸籍上だけど。一緒に生活してるし。風邪ひくわよ?早く着替えたら?」 自分で言ったけど、なんかくすぐったい。 祐太郎がパパで、私がママなのかぁ。なんか不思議な感じだなぁ。「もういっその事風呂に入ることにしたけど、そいつらは風呂に入るのか?」「まだね。キチンと首が座らないとねー。お湯につからせるけど。それだけかなぁ?結構面倒なのよ?祐太郎も後でやる?祐太郎の方が筋力あるから向いてると思うのよね」「俺……仕事で疲れてるんだけど」 祐太郎に父性が目覚めてくれたらいいなぁ。 本当の父親じゃないからこそ、地味~にコミュニケーションをとってほしいのよね。 そういえば、さっき来た翼さん。『今日はこれで帰る』とか『じゃあ、また』とか言ってたわよね?もう来ないでほしいし、‘また’はないことを祈りたい。「瑠璃!祐太郎君!まさかとは思うけど、二人の関係ってどうなってるの?まさか清い関係じゃないわよね。アハハ、書類上でも夫婦だし、間違ってもそんなことないわよね?」 私の母の圧力がコワイ。「間違った清い関係よ。中学の時のまんま

  • 跡継ぎ目的だったんですか?~この子は渡さない   4.

     診療所でも当たり前だけど、妊娠陽性で男女の双子ちゃんという話だった。「お母さん的には、孫の性別が男の子と女の子で嬉しいのよ?育てるのは大変ね。双子ってだけでも大変なのに、男女っていうのはなかなか難しそう」 産む前からそんな事言わないでよ~。出産経験者!「男の子は体が弱いって言うからね~。子供のうちはよ?小学生の高学年くらいになればもう全然元気いっぱいじゃないかなぁ?」 何その疑問形!「おかえり。どうだったんだよ?」「変わらず男女の双子よ。お母さんたら酷いのよ?産む前なのに、産んだら育てるのが大変だろうとか男の子は体が弱いとか吹き込むのよ?」「あ~、俺も小さい頃はいろいろ病気になったりしたからなぁ。幸い(?)自営業だから時間に自由がきいて俺は医者に連れて行かれたけど、お前一人なら大変そう」「あら!瑠璃と祐ちゃんで結婚しちゃえばいいじゃない?」 それもありだな~。男の子の親権をガッチリしてしまえば翼さんに何も言われない。手切れ金も受け取ってないし、契約不履行よ! ん?祐太郎、なんか顔赤いんですけど?「祐太郎なんか赤面してない?」「赤面しない方がおかしいだろう?」「ああ、私は自分の事より子供のこと考えてるから。ほら、戸籍の親の欄の父親のところに名前があるだけで親権がしっかりするなぁとか思ったわけよ」「はぁなるほど。そうすると、向こうが裁判でどうとか言ってきても戸籍で跳ね返せるというわけか」「DNA鑑定すればわかる事なんだけど、そこまでするかなぁ?」「金持ちの考えてることはわからない」「全くだね。許嫁がいても異性と付き合うし?」「そういうところは全く理解できない」「祐太郎は理解しなくていいんじゃない?」 そういうわけで、全く色気もなく私と祐太郎が結婚することになり、私の名前は堀田瑠璃になった。 そうこうしているうちに子供も生まれ、男の子は『空』。女の子は『海』と命名した。安易だろうといいのだ。二人とも戸籍の父親のところには『堀田祐太郎』と名前があり、母親のところには『堀田瑠璃』と名前がある。住所も祐太郎のうちだし、問題ないだろう。「瑠璃…やっと探し出したよ」 会いたくなかった。……二度と。「許嫁がいらっしゃる方と関係はありません。どうぞお引き取り願います。私はこっちで幸せに生活をしているので邪魔をしないでください」 田舎

  • 跡継ぎ目的だったんですか?~この子は渡さない   3.

     社内で極秘だったのは幼馴染の許嫁がいるからだろうか?男の子だけ親権を望むの?やっぱり跡継ぎのためなの?許嫁さんが男の子を生んだら私の子はどうなるの? いっぱいいろいろ考えてたら吐き気が……。「あらあら、悪阻かしら?ストレスも妊婦にはいけないのよ!せっかくこんな田舎だもの。空気もキレイで、食べるものも新鮮でおいしいし、リフレッシュしなさい?」 お母さんの優しさが有難い。「瑠璃がこっちに帰ってるって?」 この声は……堀田祐太郎?私の幼馴染。全く恋愛感情もなく、私がこの田舎を出ることで会わなくなったけど。10年ぶりくらい?「祐ちゃん、瑠璃はいるけど……デリケートだから、あんまり騒ぎ立てないようにね?」 はぁ、祐太郎にも説明しなきゃならないとは……。「久しぶりね祐太郎。どうして田舎に帰ってきたかというと……」 私は包み隠さずに祐太郎にぶちまけた。もう私だって怒ってるんだから!「おい!妊娠してるんだろ?体に悪いだろ?落ち着け。俺が代わりに怒るから。しかしまぁ、イマドキそんな男いるんだなぁ?男の子だけ寄越せ?馬鹿じゃねーの?なんで許嫁がいる奴にそこまでしなきゃなんねーんだよ。ってか今まで内緒にしやがって酷くね?許嫁がいるって知ってたら、絶対に手を出さねーっての。自分の不始末を自分にいいように使おうとしやがって、ありえねー。許嫁さんにも失礼だよな!自分がいるってのに、他の女と付き合うような男と将来結婚しなきゃなんねーんだぜ?俺ならヤダね!」 とっても怒ってくれた。『俺ならヤダ』って男同士だからね…それは嫌だろうね。 ―――祐太郎とは中学卒業まで一緒に育ったけど、久し振りに会ったら、なんだか体がガッシリしてるなぁ。「祐太郎はなんか鍛えてるの?」「あぁ、ジムとかか?そんなもんはこの田舎にねーよ。ただ畑仕事してれば筋肉はつくなぁ。それでこんな感じの体形だ。ああ、中学までの俺の体形しか知らないからか。……昔はモヤシっ子だったからなぁ。それでも家業は手伝ってたんだけど、筋力はつかなくてすっかりモヤシっ子だったなぁ。高校行ってからか?なんか筋肉がつくようになってなぁ。それでこの体形ってわけだ」「へぇ~。私の中で7不思議って感じよ?」「残りの6つが気になるな」「気にしないで!言葉の綾よ。でもまあ、祐太郎が怒ってくれたり、話しててスッキリしたわ。町の診療所で

Plus de chapitres
Découvrez et lisez de bons romans gratuitement
Accédez gratuitement à un grand nombre de bons romans sur GoodNovel. Téléchargez les livres que vous aimez et lisez où et quand vous voulez.
Lisez des livres gratuitement sur l'APP
Scanner le code pour lire sur l'application
DMCA.com Protection Status