Masuk三条商事で秘書として働いていた高田瑠璃は、会社の次期CEOの三条翼と交際していました。社内で二人の関係は秘密です。 ある日、瑠璃の妊娠が発覚。男女の双子。翼に打ち明けると、翼には幼馴染の婚約者がいると衝撃の告白。さらに、男の子を寄越せとの要求。 翌日、瑠璃は会社を退社し、母の田舎へと出ていくことに決めた。
Lihat lebih banyak私、高田瑠璃は三条商事で秘書の仕事をしています。
それで…彼の三条翼さんは…この会社の社長でグループ企業の次期CEO。所謂御曹司サマというやつです♡
どちらからともなく交際がスタートして、どちらからともなく自然な流れで同棲してるけど、二人の関係は社内で極秘です。―――多分、バレたらやっかみがスゴイと思う。業務に支障をきたすかも…というのが理由かな?
「社長、こちらが本日の午前にある会議の資料となりますので目を通しておいてください。午後からは取引先の企業との会談があります。こちらは、うちの商品を取り扱っていただけるか否かの重要なものとなっております」
「わかった。今日も朝から業務の報告ご苦労」
というのが、社内での二人の会話なんだけど……。社内メールで、『今日も終業後、重役限定の駐車場で待ってるよ』 とか書いてあると、顔が緩んじゃいます!恥ずかしい~‼本来ならば、こんなメールも残しておきたいんだけど、あくまでも二人の関係が社内で極秘なので、泣く泣く消去。密かにメモリースティックにとってあることは、私だけの密やかな秘密。
休日に家に一人でいたりするときにこっそりと見ていたりします。翼さんは休日でも仕事が入ったりするみたいで、仕事で忙しいらしいです。御曹司って忙しいなぁ。
「悪い。遅くなった」
「ううん?大丈夫。ヒールでも慣れてるから。翼さんの予定は知ってるし」
「そうだったな。それじゃあ、帰って美味いもんでも食べるか!」
「うん!」
最初は翼さんを待ってる時に重役用駐車場に萎縮しちゃって、うずくまって壁にもたれてたけど(これはこれで不審)、最近は堂々と立って待ってる。
そんなある時、私は思いました。
(あれ?前回の生理っていつ来たっけ?)
忙しさにかまけてそんなことは手帳に書いていませんでした。
私の手帳は翼さんのスケジュール管理に使われていて、もうビッチリと書き込まれています。私の私的なことは書いてないんじゃないかなぁ?
もしやと思い、私は一人薬局に行き、妊娠検査薬で検査しました。
検査に不備があるといけないので、複数の検査薬を利用して検査をしましたが、どの検査薬でも結果は陽性。
私のお腹には翼さんの子が…
そう思うと、まだ見ぬ我が子に愛しさがこみ上げてきました。翼さんに伝えた方がいいよね?あ、でも彼は御曹司だからこういうのに結構ナーバスだったりするのかな?
そんな事もあり、私は一人で産婦人科を受診することにしました。
なんと、男女の双子を妊娠。
男の子は三条財閥の跡継ぎになっちゃったりするのかな?って私はまだプロポーズもされてないのに気が早すぎるかな?
翼さんも喜んでくれるといいな。
そんな思いで私は家路に急いだ。
その後、私はまた双子の男の子を産んだ。「瑠璃。ご苦労様。いやぁ、将来的に農業を手伝ってくれる子がたくさんいて俺は果報者だなぁ」 やっぱり農業って一家総出みたいなところがあるのか…。しかも男の子だとかなりの需要があると。「でもなぁ。空もなんだけど、嫁さんがなかなか来なくて……。俺は果報者だ」 酔ってるの?「まま、おとーとがふたりふえたの?いもーともほしいな」 産み分けはできません。「よし来た!パパ、頑張っちゃおうかな?」 頑張らないでほしい。産褥期は手を出さないで下さい。 堀田家は5人家族になる予定だったけど、6人家族になりました。~そして20年後 堀田家の男連中は空が堀田の本家の畑を継いで、二人が離農しそうな農家の畑を継ぐという形になった。「うちを継ぐのは勝手がわかってるからいいよなぁ。俺は全く違う作物育ててるとこだから修行からのスタート」「俺もおんなじ。ここと違う畑だし。大型特殊の免許とってほしいみたいな事を言われたなぁ。俺の学力で大丈夫なんだろうか?」 とか酒を飲みながら愚痴ってる。「あんた達さぁ。都会じゃあ、就職できないとか言ってるんだから自分の畑があるってだけで儲けもんよ?」 ついでにこの子達の嫁が来ないかなぁ?と思ってる。3人ともプロポーションはいいのよね。SNSとか利用したら来るのかしら?でも実際に『嫁』ってなると尻込みしちゃうのかな? あ、海は美人だもの、早々と売れていきました。 祐太郎と飲み明かしたわよ。泣き上戸なのね……。 海にSNSを利用して男衆を売り込んでもらおうかしら?海に「義姉妹を作るためよ!」とかなんとか言って、やってもらおう。私より海の方がSNSとか得意だし。 なんだかんだと平和に生活できて良かったです。あの男の事は……黒歴史として黒歴史の処分場ってないんだろうか?
2人が来てからもう3年経ち、双子も自分の意志を持つようになりました♡ 今は……二人して魔のイヤイヤ期かな? 空は祐太郎が運転するトラクターに興味があるみたい。私道だから免許なくても運転できるのよね。そこらの公道走るには免許が必要だけど。農地は私有地だし。それで、祐太郎が乗せてあげたんだけど、降りるのを拒否!困ったけど、放置したらトラクターの中で泣いた。「帰る~」って。それで一件落着。 祐太郎としては、『将来農業を継いでくれるのかなぁという希望が持てた』らしい。離農する人多いから。 海は……食事イヤイヤが多いなぁ。仕方ないので、放置。自分だけ仲間外れ感あるのかな?いつの間にか完食してて、一件落着。ちゃんと食べてて偉いねって褒めてあげます。 空も真似をするけど、食欲に負けるみたい。こっちの野菜美味しいもんね。きっと都会の方に行ったら、野菜がマズいと思うよ? 空も海もすっかり私と祐太郎を『ママ、パパ』と呼ぶようになりました。 最近の悩みは……二人して七夕の短冊に「おとーとかいもーとがほしいです」と書いていたこと! これには参った。 祐太郎から「正式に夫婦になって構わないだろうか?」って言われるし。今更なんだよね……。 そんななので私と祐太郎と空と海の4人の家族が来年の春かな?夏かな?くらいに5人家族になる予定。 こんな平和に生活をしていてすっかり忘れていた。三条翼‼実子だって生まれてるんでしょ?なんでうちの子に執着するかなぁ?「堀田空を三条家に養子に寄越せ!」と言い出した。 本人に「ヤダ!」と言われショックが隠せない様子。「嫌ですよ。美波さんとの間に御子様がいらっしゃるのでしょう?その御子様で十分でしょう?」「その子は女の子だ。男の子が欲しい」 空はものじゃない‼美波さんと子作りでもしろ‼と言いたいけど、子供がいる手前言えない。「美波さんがまた子供を授かる可能性だってあるでしょう?」「絶対確実なのはその堀田空だ」「何このオジサン。ヨウシって何?」「堀田の家の子じゃなくて、オジサンの三条家の子になってってことだよ。いっぱい贅沢なことできるよ。美味しいものも食べれるし、海外旅行にも行けるよ」「そこのオジサンは優しく言ってるけど、オジサンの家の子になったら、知らないオバサンがお母さんになって、厳しくビシバシしてくるのよ~」「脅
祐太郎がねぇ。私のどこがいいんだか?翼さんもだけど。 翌日、本当に翼さんは来ました。会いたくないのに。「まさか、ここまで田舎だとは思わなかったからこの間はスポーツカーで来たけれど、今日は男の子を連れて帰る前提でチャイルドシート付のファミリーカーだ!」 誰か教えてあげなかったのか?まだ、首が座ってないから長時間の車での移動は無理。という話を。 今まさにその事を伝えるとかなりの衝撃を受けた様子。「どちらにしろ、あの子を渡すつもりなどありません!お帰り下さい」 空と海は仲良く遊んでるし、引き離して育てるなんてまっぴらよ!「塩!塩を撒くのよ‼」「随分と古風なのね?」「えーっと、誰ですか?最近この辺に引っ越していらした方ですか?」「嫌だわ。私はこんな田舎で生活なんかできない!」 その人を見下したような顔に嫌悪感しか浮かばない。「ああ、私は三条翼さんの許嫁の美波=ルイスよ」 そうでしょうね。田舎に不釣り合いなピンヒールを履きおって。舗装された道路が少ないんだから、そんなもの(ハイヒール)凶器にしかならない。土に埋まるよ。「歩きにくくって、困るわ~。単刀直入に話すわね。私、翼さんの子を妊娠してるのよ。翼さんは貴女の子を引き取る気マンマンみたいだけど、ハッキリ言って迷惑以外のモノじゃないわね。私はたとえ翼さんが跡継ぎだと宣言しようとも、断固として自分の子を贔屓して育てるわよ?だから、お願いだから翼さんにはその子を渡すんじゃないわよ?」 なんなの?上から目線?お願いしながら命令口調?器用というかなんというか……。 っていうか当たり前と言えば当たり前なんだけど、許嫁さんもちゃんと妊娠してるじゃない。私の子に執着する必要なんかないんじゃないの? というか、政略結婚とか言いながら彼女にしっかり手を出してんじゃないの?翼さんの言う事は信用できない‼「美波さんの方から翼さんに私の子に執着しないようにしてほしいわ。戸籍上全くの他人で、こんな田舎で暮らしているところに現れたりして、正直迷惑なのよ。現・恋人、奥様ですか?の美波さんがしっかりと翼さんを管理をしてください」 私に強く出られたのが想定外だったのか、彼女は苦虫を噛むような表情をして去って行った。本当に、こんな田舎にピンヒール履いてくるなんてどうかしてるわよ。 本日は澄みきった青空。 祐太郎は朝も
「私は既に人妻ですし、子供も私と夫の籍に入っています。邪魔をしないで下さい」「今日はこれで帰るよ。それじゃあ、またね」 塩撒いて、塩‼ もう来るなと言っているのに。全く金持ちというのは自分本位で困る。「瑠璃…あんなのが好きだったのか?」「言わないで。自己嫌悪に陥るから」 家の奥の方から赤ちゃんの泣き声が聞こえる。空?海?両方?「何~?あー、空がおしめ濡れてるのかぁ。海はついでに一緒に泣いてみた感じ?双子ってそういうのが大変なのかな?育てるの」「俺がおしめ替えるよ」 絶対にしでかす!「あ、コラ!空!」 やっぱり、男の子ってやるのよねぇ。おしめ交換中に放尿。祐太郎が被害に遭ったか。「あはははは!絶対にやると思ったけど、本当にやった!」「お前なぁ?わかってたんなら最初から注意してくれよ。俺は全身着替えなきゃなんないんじゃないか?」 そう言って上半身裸になった祐太郎の裸を見て不本意ながらも『色っぽいな』と思ってしまいました。「全身着替えるんだから、下半身の方も着替えるんですー。部屋から出てってください~」「何を不貞腐れてるのよ、空の攻撃をくらったくらいで。仕方のないパパでちゅね~」「なっ、おまっ、パパ?」「そうじゃない?戸籍上だけど。一緒に生活してるし。風邪ひくわよ?早く着替えたら?」 自分で言ったけど、なんかくすぐったい。 祐太郎がパパで、私がママなのかぁ。なんか不思議な感じだなぁ。「もういっその事風呂に入ることにしたけど、そいつらは風呂に入るのか?」「まだね。キチンと首が座らないとねー。お湯につからせるけど。それだけかなぁ?結構面倒なのよ?祐太郎も後でやる?祐太郎の方が筋力あるから向いてると思うのよね」「俺……仕事で疲れてるんだけど」 祐太郎に父性が目覚めてくれたらいいなぁ。 本当の父親じゃないからこそ、地味~にコミュニケーションをとってほしいのよね。 そういえば、さっき来た翼さん。『今日はこれで帰る』とか『じゃあ、また』とか言ってたわよね?もう来ないでほしいし、‘また’はないことを祈りたい。「瑠璃!祐太郎君!まさかとは思うけど、二人の関係ってどうなってるの?まさか清い関係じゃないわよね。アハハ、書類上でも夫婦だし、間違ってもそんなことないわよね?」 私の母の圧力がコワイ。「間違った清い関係よ。中学の時のまんま