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第1224話

作者: 風羽
藤堂言は成田栄治の腕を振り払った。

彼女は静かに夫を見つめ、尋ねた。「栄治、今の私たちの状況で、あなたを尾行する必要があると思う?あなたは小川さんとベッタリで、彼女のマンションの近くで夫婦気取り。おまけに家まで買ってあげて、仕事まで世話して。世論操作すれば、あなたの会社がどうなるか、想像できるわよね。

だけど、栄治、そこまでしたくないの。

私には、そんな暇ないから」

......

成田栄治は、瞬時に怒りに火が付いた。

藤堂言の手を強く握りしめ、鋭い目で睨みつけ、一語一句はっきりと言う。「あなたはいつも自分のことばかり!俺の気持ちなんて考えたことがあるのか?家庭の温もりや、女の優しさを、俺だって必要としているんだ!」

藤堂言は、成田栄治のモラハラに屈しない。

冷たく笑って言った。「そういうのは、小川さんからもらってるんじゃないの?一体何が不満なの?私たち離婚すれば、いつでも小川さんと結婚できるんでしょう......彼女はあなたに尽くしているんだから、けじめをつけなきゃいけないんじゃない?」

成田栄治は藤堂言を睨みつけた。

藤堂言の冷笑は消え、成田栄治の表情を冷静に見つめ、優しく言った。「栄治、私も疲れたの。ここ数年、仲直りのチャンスはあった。だけど、毎回小川さんの電話一本であなたは飛んでいく......

私は、あなたの妻であると同時に、病院の経営と多くの患者さんの命を預かっているの。あなたに振り回されて感情的になるのはごめんだから。今日、こうやって話すのは、円満に別れたいから」

成田栄治は、がっくりと肩を落とした。

しばらくして、歯を食いしばりながら言った。「つまり、俺が身の程知らずだってことか?」

藤堂言は冷静に答えた。「そんなこと言ってないわ」

しかし、成田栄治は信じない。

彼は、藤堂言が急に態度を変えたのは他の男のせいだと確信していた。そう、あの宮崎瑛二だ。あいつしかいない。宮崎瑛二の藤堂言を見る熱い視線を思い出すだけで、虫唾が走る。ましてや、離婚後に二人が一緒にいるところなんて想像もしたくない。考えただけで、殺意が湧く。

怒りは、男の情欲へと変わった。

藤堂言はまだ自分の妻だ。妻には夫の欲求を満たす義務がある。成田栄治は藤堂言に覆いかぶさり、激しく唇を奪い、しなやかな体を愛撫する。彼女は子供を産んでいないので、まるで少女のよ
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