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第641話

Auteur: 風羽
九条時也は九条津帆をあやしながら、彼女に尋ねた。「苑、お前の心の中で、俺たち二人は、どんな関係なんだ?」

「私はあなたの囚人よ!」

水谷苑は、空虚な声で言った。「時也、私はあなたの愛する人なんかじゃない。ただの囚人よ!」

彼女がそういう間に再び、夜風が吹き抜けた。

九条時也は背筋が凍る思いだった。

......

その夜、彼は書斎で寝た。

そして、夢を見た。

夢のなかでは水谷苑が、九条津帆を連れていなくなってしまったのだ。そして九条津帆のために編んだマフラーやセーターも、全て持ち去られ......寝室はがらんとしていて、残されたヴェールだけが、静かに揺れていた。

「苑!」

九条時也は、冷や汗をかいて目を覚ました。

目を開けると、窓の外はまだ暗かった。

時計を見ると、まだ午前3時。

九条時也は胸騒ぎがして、もう眠れそうになかったので、書斎を出て寝室へ向かった......

寝室のドアは少し開いていて、明かりが漏れていた。

中に入ると、水谷苑がリビングにいた。薄いネグリジェ姿の彼女は......灯りに照らされて、白く輝いていた。

彼女はひどく痩せていたが、美しか
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