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第887話

Autor: 風羽
朝早く、水谷苑は目を覚ました。

部屋にはかすかに男女の交わった匂いが残っていた。枕元には、昨夜彼女が着ていたシルクのネグリジェが、丁寧に畳まれて置かれていたが、激しく扱われた痕跡が見て取れた。

水谷苑は昨夜のことを思い出した。

九条時也は、以前と少しも変わっていなかった。

最初は優しく愛でてくれたのに、次第に激しい情熱に身を任せ、我を忘れてしまったかのように求められた。普通の女性なら、彼の強い欲求には耐えられないだろう。

そんなことを考えていると、水谷苑の全身が熱くなった。

彼女はそれ以上考えるのをやめ、ネグリジェを着てバスルームへ向かった。シャワーの音が響く中、鏡に映る自分の姿を見つめた。服を着ていても、全身に残るキスマークは隠しきれなかった。

荒々しくも情熱的な抱擁、吐息まじりに漏れる甘い懇願、そして絡み合う指先。

すべてが、彼女の心臓をドキドキさせた。

後悔はしていない。お互い大人同士だし、昨夜は張り詰めた気持ちが爆発しただけだ。それに、彼女も何年も男と触れ合っていなかった。あんな風に扱われたら、何も感じないなんて嘘になる。

しかし、だからといって九条時也を再
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