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第845話

Author: 桜夏
「透子、LINEは見たけど、わざと返信してないのよ」

聡は、その言葉に絶句した。

二人は食卓について朝食をとり始めたが、聡はまだ納得がいかない。

なぜ、わざと返信しない?この二日間で、また彼女を怒らせるようなことをしてしまっただろうか。

聡は頭の中で必死に自分の行動を振り返ったが、何も思い当たる節はなく、ますます混乱するばかりだった。

そう思いながら、彼はひょいと隣にいた理恵の携帯を取り上げると、透子とのトーク画面を開いてメッセージを送った。

理恵はそれを見て、ふんと鼻を鳴らす。

「見てなさいよ。私からなら、絶対にすぐ返信が来るから。要は、お兄ちゃんには返信したくないだけなんだって」

聡は彼女と言い争う気にもなれず食事を続けたが、その視線の端は、常に携帯のトーク画面に注がれていた。

しかし、一分、二分と経っても、返信は一向に来ない。

「……すぐ返信が来るんじゃなかったのか?」

聡が呆れて言うと、理恵は慌てて自分の携帯を取り戻し、「きっと今起きたところなのよ!」などと、あれこれ言い訳を並べ始めた。

向かい側では、母が朝っぱらから透子の話で騒ぐ二人を見ていたが、特に
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