聖女学校へと自宅を追い出されました。

聖女学校へと自宅を追い出されました。

last updateLast Updated : 2025-12-30
By:  satomiUpdated just now
Language: Japanese
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主人公シルヴィア=オーウェンズは侯爵家長女でありながらも、亡き母の後に後妻におさまった義母と実の父により、『聖女学校』という場所へ実家を追い出されていくことになった。体のいい厄介払いです。光魔法さえ習得していれば、その修道院のような『聖女学院』でケガをなさった方に無償で奉仕するのが仕事なのですが…。 そこには王太子妃の筆頭候補のクリスティーン様がいたりとなかなか人間関係が厄介なのです。

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Chapter 1

第1話

 私はシルヴィア=オーウェンズと申します。オーウェンズ侯爵家の長女でもうすぐ聖女学校に通う事となっています。

 というのも、お父様が後妻と義妹のベラを連れてきたために私の居場所がオーウェンズ侯爵家に無くなったために、お父様がお義母様と話して私を聖女学校へと追いやることにしたようです。長女なんですけどね。

「お姉様、安心してね。このオーウェンズ侯爵家は私が守っていくから」

 何を勘違いしているのでしょう?

 私が17才になれば侯爵の爵位は私のものになるのです。今は婿入りしたお父様が侯爵代理をしているにすぎません。あと1年と数か月ですよ?

 まぁ、うちの事情はともかくとして私は聖女学校とやらに入学することとなったのです。私が光魔法を使うことが出来たからでしょうね。

 しかし……世の中にはこんなにも多くの貴族令嬢が光魔法を習得しているのですね。

 最初にした事は魔力量の測定です。

「流石はクリスティーン様だわ!王太子妃の筆頭候補だもの!」

 なんかものすごい魔力量をはじき出したようです。その後も有力貴族の令嬢は悉く魔力量が多く測定されました。

 あの魔力計……なんか権力に弱い?

 私の魔力量はそんなに多くもなく少なくもなくといったところです。可でも不可でもないってやつですね。

 まだ光魔法を習得しているだけマシでしょうか?習得していない方は随分と肩身が狭いようです。

 私は寮生活になります。むしろこの事を家族は望んでいたのでしょう。

 部屋には二段ベッドがあります。2人部屋なんでしょうか?

「あー、さっきの可でも不可でもない人だ!」

 どういう覚え方でしょう?

「初めまして。シルヴィア=オーウェンズです。よろしくお願いします」

「かたっ苦しいなぁ。私はセルフィ。よろしくね!あなたの事はシルヴィって呼ぶわね!」

 セルフィの第一印象は元気な子だなぁって感じでした。

「知ってた?朝6時起床で点呼の後、校舎の掃除。掃除なんかしたことないよ~」

 私はお義母と義妹がしろと言うので、至る所掃除経験がありますが、多くの貴族子女に掃除経験などないでしょう。

 この学校…貴族子女に掃除をさせてどうするのでしょう?掃除婦の給与削減?

 そんな事を考えながら掃除をした後は、7時から自分たちで炊事。これも貴族子女は初体験でしょう。厨房にも入ったことないんじゃないかな?

 8時からは実技。学校にはちょっとした怪我での治療を求めて、貴賤を問わずにやってきます。

 クリスティーン様……。今までどこにいたの?

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