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第974話

مؤلف: 桜夏
アシスタントは言った。「もちろん、社長ご自身がお出ましになる必要はございません。

ただ、先方の代表の方が、ぜひとも社長に一度お目通りを、と」

聡が不機嫌になるのを恐れたのだろう。このレベルの人間には、彼に会う資格などないのだから。アシスタントは慌てて付け加えた。

「その代表は新井悠斗と申しまして……『利発』の新任マーケティング部長。新井会長のお孫様、そして新井社長の弟さんでございます」

その名前に、聡は組んでいた足を組み替え、面白そうに片眉を上げた。

「あいつが俺に何の用だ?」

「明確には……ただ、社長にお伝えし、一度お会いしたい、と」

聡はふんと鼻を鳴らした。目的を言わないということは、つまり『私用』か。

新井グループ内部の『兄弟戦争』は、もはや上流階級で知らぬ者はいない。

結局、蓮司が勝利を収め、あの隠し子を本社から追い出し、さらにはその派閥に与していたマーケティング部長の首を刎ねて、見せしめとした。

今や新井グループの上下は皆、蓮司に忠誠を誓い、裏切ろうなどと考える愚か者はいない。

それなのに、あの悠斗は子会社に島流しにされてからまだ数日しか経っていないとい
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