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第1144話

Author: 小春日和
「嘘をついている」

立花は冷たく言った。「確かに駆け引きではお前たちに敵わないかもしれないが、俺をあまり見くびるな」

立花は冬城の前に歩み寄り、言った。「お前は当初、冬城グループの株を俺に約束した。ところがすぐに瀬川に渡すと約束した。俺に働かせておいて、利益は与えないつもりだったんだろう。違うか?」

「考えすぎだ」

立花は鼻で笑った。「冬城、俺をなめるなよ。お前は瀬川と株の譲渡契約を結んで、三か月経てば冬城グループは自動的に瀬川のもんになる。お前はもう元社長で、俺に約束した株なんか最初から無効だ。これまで瀬川のために道を作って、冬城グループを手放そうとしてきたくせに、今になってなんで俺に奪わせようとする?」

冬城は口の端を上げた。「へえ……立花社長も思ったほどバカじゃないんだな」

立花は表情を引き締め、冷たく言った。「瀬川はさっき石渕から株の譲渡契約書を受け取った。それで外に出た途端に狙われたんだ。あの車を見たが、相手は拉致なんかじゃなく、殺す気だった。車が爆発すりゃ、全部燃え尽きる。あの譲渡契約書もな」

答えは言うまでもない。

相手は真奈にこの契約書を手に入れさせたく
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