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第1218話

Penulis: 小春日和
冬城おばあさんはかすかな息遣いで、いかにも弱々しく見えた。

「中井はずっと入口で待っていました。すぐに呼び入れます」

大垣は部屋を出て、中井を中へ通した。

中井は冬城おばあさんのそばに立ち、言った。「大奥様、ご用命はございますか?」

「私は……私の全財産を使って、真奈が持つ冬城グループの10%の株式を買い取るつもりです」

「大奥様……」

中井は眉をひそめた。

そうなれば、

冬城おばあさんは何もかも失うことになるのではないか?

明らかに、それは損な取引だった。

「もう決心はついている。まず私を起こしてくれ」

「……はい」

中井は静かに返事をし、冬城おばあさんを支えてゆっくりと起こした。冬城おばあさんはそのままゆっくりと歩を進め、部屋の隅にある金庫の前へと向かった。そして、自身の指紋で金庫を解錠した。

中に入っていたのは、鍵が一束と、一枚のカード。それ以外には、何もなかった。

冬城おばあさんはその鍵とカードを手に取り、言った。「まずは下で待っていて……三十分後、不動金庫へ向かいましょう」

「不動金庫」という言葉を聞いた時、中井は一瞬たじろいだ。

不動金庫だと
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