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第382話

Author: 小春日和
冬城の言葉は、嘘とは思えなかった。

真奈は黙り込んだ。もしかすると、人は、本当に変わるのかもしれない。

今世の冬城は、浅井が隠していた本性を見抜いた。だからこそ、彼女への好意を引っ込めたのだ。

「この会社たち、覚えてる?」

真奈はスマートフォンに表示された数件のファイルを、冬城の目の前に差し出した。

その中にあるのは、前世で冬城が瀬川家に手を下した企業たちの情報だった。

今世の冬城に聞いたところで、肯定的な答えが返ってくる可能性は低い。それでも、真奈は一度確認したかった。

「知らないな」

冬城は視線をそらした。やはり今世では、真奈の介入によって彼の目はまだ瀬川家のその会社たちに向いていないらしい。

真奈は静かに息を整えた。

あの夢を見て以来、彼女はそれらの子会社の帳簿を調べさせた。結果、いずれもすでに深刻な赤字を抱え、資金はすべて瀬川の叔父によって私的に流用されていた。そのせいで、帳簿には重大な不正が生じていたのだ。

前世で冬城がこれらの会社を徹底的に潰したのは、彼の復讐だと思っていた。

けれど、もしあれが復讐ではなく、叔父の賭博や横領を隠すための手段だったとし
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Comments (1)
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良香
んーーー。前世も真奈ちゃんを冬城が想っていた、と考えてる? 不正の証拠を隠してくれたのか?って思っているなら、臨終前に聞いた冬城の「死に切ったら連絡しろ」は誰かがなりすましていたってこと?
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