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第70話

Auteur: 小春日和
福山の目に浮かぶ疑いの色を見て、浅井みなみの表情が一瞬凍りついたが、すぐに悲しげな表情に変わった。「福山、私があなたを騙すわけないじゃない。どうしていきなりそんなこと聞くの?」

浅井みなみの目が赤くなってきたのを見て、福山は言った。「ただなんとなく聞いただけよ。気にしないで」

浅井みなみが泣きそうになるのを見て、福山は彼女の手を握り、優しく言った。「私たち三人は親友でしょう。絶対に嘘はつかないでね」

「もちろん、絶対に嘘なんてつかないよ」

浅井みなみは素直に頷いた。

「行きましょう、授業に」

福山が浅井みなみを引っ張って階段を上がろうとする中、浅井みなみは前を歩く福山をじっと見つめ、心の中で警戒心を強めた。

とにかく卒業までに、福山と杉田に嘘をついていたことがバレてはいけない。そうなったら大学生活が終わってしまう。

上階の浅井みなみのクラスの教室の前には人だかりができていて、杉田もあちこち見回していたが、背が低くて群衆の中に入れなかった。

「何かあったの?」

福山が近寄って尋ねた。

杉田は興味深そうに答えた。「教育委員会の調査官が来たって。みんな見物してるのよ」

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