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第578話

Author: ミス・シャドー
しかし、元々張ってあったお湯の水位は、二人分の体積によって瞬く間に溢れ出し、ザバーッという音が響いた。

風歌は頭を下げ、濡れてしまった自分のシルクのネグリジェを見て、歯ぎしりして彼を睨んだ。

「俊則!お仕置きされたいの?」

彼は後ろに寄りかかり、だらりとリラックスし、両腕を浴槽の縁に乗せ、正面を無防備にさらけ出した。

まるで「お仕置き待ち」の態勢だ。

「バスルームで風歌にお仕置きされるのも、また一興だな!」

そう言う時、彼は眉を軽く上げ、口元にいたずらの笑いを浮かべ、ひどく憎たらしく笑っていた。

風歌は彼に冷ややかな白目をむいて見せた。

羞恥心というものを知ってほしいものだ。

俊則に羞恥心を付けてもらいたい!

風歌が相手にしないのを見て、俊則は長い睫毛を伏せ、悔しそうに自分の腹筋をつねった。

もう一度確認する。

腹筋はある、完璧な腹筋が!

なのになぜ……

俊則は少し悔しさを感じた。

「風歌、俺は以前と変わらず『美味しい』ぞ!随分禁欲しているだろう、『味見』したくないか?」

湯気の立ち込めるバスルームに、彼の端正な顔に霞のベールをかけている。

引き締まっ
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