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第585話

Penulis: ミス・シャドー
風歌の瞳が一瞬揺れ、瞬きを繰り返した。

「たぶん……間違い電話よ。放っておいて、先に薬を飲みましょう」

「間違い電話?」

俊則は目ざとく彼女の目の奥の慌てぶりを見抜き、疑念が湧き上がった。

着信音は鳴り止まない。

出るまで鳴らし続けるという勢いだ。

俊則は顔を沈め、彼女の携帯を取ろうと立ち上がった。

「俺が出てやる」

「だめ!」

風歌は彼の手を強く押さえつけた。かなり力がこもっていた。

俊則はさらに不審に思った。こんなに激しい反応をするとは?

風歌も自分が過剰反応したことに気づき、急いで彼を座らせた。

「思い出したわ、今日の取引先からの電話だわ。保存するのを忘れていたの」

彼の疑いは晴れなかった。

「もう夜の九時半だぞ。どこの取引先がこんな時間に仕事の話をしてくるんだ?」

「知らないわよ……じゃあ出て聞いてみるわ」

風歌はコップを置き、激しく打つ心臓を落ち着かせ、電話に出ると同時に受話器の音量を最小にした。

「もしもし、何の用?」

電話の向こうの旭は少し呆然としたが、すぐに状況を理解した。

「風歌、吉田俊則が隣にいるのか?おや、タイミングが悪かった
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