ここで言うのは、医学界で設立されたある協会のことだった。協会にいる人間は、誰もが名声の高い人物ばかりだ。たとえば上原先生のような者、あるいは直樹のように後ろ盾がとてつもなく強い者。中にいるのは、大きく分けてそういう二種類の人間で、そのどちらかが大半を占めている。もう一種類だけ例外がいる。派閥も作らず、裏で誰かとつるむこともなく、ただ黙々と自分の仕事をこなし、純粋に実力だけで協会に迎え入れられた人たちだ。だが、そういう人は極めて少ない。かつての白夜は、その数少ない一人だった。だが彼は、のちに協会を抜けている。こうした話はすべて、樹理が以前、何気ない流れで白夜の口から聞いたものだった。彼女
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