「ほんとにね、生まれつき性根が腐ってる子っているのよ。現は本当に可哀想だったわ、実の姪に殺されるなんてさ、しかもまだ真相もうやむやで……」「警察は何て言ってるの?まさか死人に口なしで終わらせるつもりじゃないよね?」「結局、ただ埋められて終わりよ。何の説明もないまま」「本当に不公平だわ。一人の命が奪われて、その得をしたのは全部海咲なんだから!」そんな声があちこちから聞こえてきて、英理の顔はどんどん険しくなっていった。「言いすぎだわ。いくら親戚でも、そんな陰口ばかり言って……」彼女たちはもともとこの親戚たちとはほとんど交流がなかった。顔を合わせても、挨拶程度の関係だ。英理は海咲に顔を向
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