学校側は明確に表明した。一は告発事件の影響を受けないと。彼は自身の研究の方向性に基づき、新たに指導教員を選べる。学校側も全力で仲介し、双方にコミュニケーションの機会を提供する。二つ目は、上条奈津と親縁関係のある修士課程学生がコンテストで他グループの課題報告をすり替えた件について。調査の結果は、告発内容は事実だと判明。関係者は解雇する処分と、修士課程学生の上条は直ちに除籍。三つ目は調査する中で、上条奈津が賄賂を受け取り不正入学をさせていた事実が発覚。関連学生である入江を除籍。最後に、学校側は上条奈津の重大な学術不正行為及びそれによる社会的悪影響に対し、深い悲しみを表明し、深くお詫びをした。そして重ねて約束する。学校はこの件を例として、徹底的に検査し、問題点を改善する。健全な学術と教育環境の維持に尽力すると。……「あんたたち、何者だ?」浩史はオフィスに立ち尽くし、乱入してきた集団がパソコンや資料を運び出すのを呆然と見ている。那月が飛び出して遮った。「ここがどこだとわかってるの?勝手に入ってくるなんて?!」「上条奈津のオフィスで間違いないだろう?」「わかってるならいいわ!」「作業を続けろ!」那月がまぶたをぴくつかせた。「どういうつもり?!誰の許可でここにあるものに触ってるの?この資料は研究チームの者しか触れない機密ばかりだよ。壊したり漏らしたりしたら、賠償できるわけないでしょ――」そう言いながら、那月は奪い返そうと手を伸ばす。しかし、相手は全く容赦しない。「君は上条奈津の生徒だな?我々は調査チームだ。これらを重要証拠として押収する。邪魔しないでくれ」「調査チーム?」那月は呆然とした。その時、浩史がスマホを見て叫んだ。「みんな来て!どうしてこうなった?ありえない?!」那月が近づくと、スマホの画面には30分前に、B大学の公式サイトが発表した二つ目のお知らせが表示されていた――「わ、私が除籍された……?」浩史はお知らせを最初から最後まで5回くらい読み返し、ようやく自分の名前がないことを確認した。思わず安堵のため息をする――自分は安全だ!「いや……そんな……信じられない……学校がどうして私を除籍するの?!上条奈津がやったことなんて、私とは関係ないでしょう!なんでよ?!」調査チームは
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