凛はほぼ2週間も実験室に泊まり込んでいた。今回の合宿は元々2日早く終わる予定だったが、早苗が何かに刺激を受けたのかのように、急にやる気を出し、第二段階の実験方案も一緒に仕上げようと強く主張した。一は別に構わないと思う。合宿しようがしまいが、彼にとっては大差ないことだ。学而はもちろん早苗の言うことを聞く。凛も異論はない。こうして、4人はさらに2日間実験室に泊まり、実験方案を概ね決定できる。早苗は思う。『さあ!みんな張り切っていこう!』今の早苗は、恐ろしいほど強い。しかし、合宿の終了当日――「凛さん、えへへ~!有給を申請したいの!」どうやら先日の奮起は、全て今後のダラけ生活のためだったらしい。凛は言う。「許可する」午後、学而が凛を見つけて――凛は言う。「あなたも有給を取るの?」学而は頷く。「うん」「??」この二人って?どういうこと?この半月の皆の苦労を考慮し、凛は思い切って全員に2日間の休暇を与える。休みを作ることも、今後の研究のためだ――「特にあなたよ、一。残業禁止、見つかったら罰金だわ!」一は疑問に思う。今の時代に、休暇を強要する上司がいるなんて?一は頭を掻きながら言う。「じゃあ……一度家に帰るよ。毎年この時期は、トウモロコシの収穫を手伝うからな、えへへ……」古川家の親子が逮捕されると、村と町に巣くっていた悪団体は、警察によって一網打尽にされ、内藤家を脅かしていた不安要素もすべて取り除かれた。一の父は母を連れてまた村に戻った。さくらんぼ林はすでに請負会社に委託済みで、契約も結び、代金も受け取っている。契約を破棄して取り戻す道理などない。しかし内藤家の土地は、村にまだ残っている。引っ越した当時は作物が植わっていたが、一の父は泣く泣く諦めざるを得なかった。幸い古川家が倒れ、村も「悪団体排除」と清算を経て、今では風紀が良くなっている。一の父は自分の土地を再び管理しようと考える。それでも、内藤夫婦は村に戻らず、毎月数日を都心から村に出向いて、農作業をするだけだ。一の父の言葉を借りればこうだ。「暇なんだから、畑を耕して自給自足できれば十分だ」本当に村に戻れと言われても、一の父も乗り気ではない。妻は大きな病院にかかり、陽一の紹介した名医の治療を受けて、健康
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