All Chapters of (改訂版)夜勤族の妄想物語: Chapter 791 - Chapter 800

872 Chapters

7. 「異世界ほのぼの日記3」289

-289 ダンラルタ王国初の出店に向けて- 不機嫌そうに結愛にお代わりを要求する好美の声を聞いたデカルトは王城における重要案件を思い出した、好美が素面のままの内に出来る限り話を進めて行きたいと思うのだが大丈夫だろうか。デカルト「好美さん・・・、今ちょっと宜しいでしょうか。」 1国の国王にここまでの気遣いをさせる好美を見た莉子は目の前の女の子がこの世界における相当なやり手だと信じ込んでしまった、確かに間違っては無いのだが3国の国王達の腰の低さがかなりの物だからという理由の方が正しいかも知れない。好美「デカルトさんじゃないですか、こんな酒の席で何の話をしようとしているんです?」 心当たりはあるのだがこの様な楽しい席では何となく仕事の話をしたくない好美、個人としては純粋に酒と料理を楽しみたいのだが・・・。デカルト「ほら、うちのロラーシュの事ですよ。」好美「確か・・・、新店の開店に向けて渚さんの屋台で修業中だって話ですよね?デカルトさんには何の連絡も無かったんですか?」 ロラーシュを弟子にするに当たり、実は渚はある条件を付けていた。デカルトを含んだ城の者達がサボらずにちゃんと修業を続けている事を確認できるようにする為、「定期的に必ず王城へと向けて連絡を行う事」だったのだ。デカルト「本人からはね・・・、一応念の為に『念話』で渚さんには随時確認していたんですがやはり本人自身の口からちゃんと報告を受けるべきだとずっと待っていたんです。」 別に大臣を預かっている渚を信用していない訳では無いのだが、やはり数年前に王城の仕事をサボってゴブリン達が働いていた鉱山でミスリル鉱石を食べていた前科をまだ忘れていなかったからだ。好美「私は何も聞いていませんけど、王城で開くと言っていたお店の建設の方はどうなっているんですか?」デカルト「店の方はもうすぐ完成しますよ、後は保健所の方々のご指導の下で不備が無いか確認するだけですかね。」 開店まで秒読みと言える所まで来ているみたいだが、当の本人であるロラーシュ大臣がちゃんと「暴徒の鱗」の味を会得出来ているかが気になっている様だ。そんな中、隣に座っていた結愛がほろ酔い気分で2人の会話を聞いていた。結愛「何だよ、王様と商売の話か?」好美「結愛、流石に結愛でも社外秘の事を話す訳にいかないよ。」結愛「楽しそうな話をしているんだか
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7. 「異世界ほのぼの日記3」290

-290 悪戯好き達- 酒宴の席で起こっている天地がひっくり返るレベルの珍事に驚きを隠せないでいる拉麵屋の経営者陣をよそに大臣の事をずっと疑ってしまっているデカルトに協力する為、好美は大臣の師匠へと『念話』を飛ばしてみるが個人的に聞きたい事があった様だ。好美(念話)「渚さん、ちょっと気になっていたんですが屋台は直ったんですか?」 やはり屋台の修理代が馬鹿にならないので他の経営者陣と共に警戒していた好美、口調から少しほろ酔い気分になっていた事がバレた模様だ・・・。渚(念話)「好美ちゃん、酒を吞みながら仕事の話なんて絶対しないあんたが珍しいじゃないか。まさか結愛ちゃんの所にでもいるのかい?」 シューゴと同様にまだ屋台で巡回中だった渚はただ酒を楽しむ好美が羨ましかったらしい、ただ今は運転中なので後の楽しみにしておいて欲しいのだがやはり渚も酒好きなので。渚「狡いじゃないか、私だって混ぜておくれよ。」好美「渚さん!!仕事中でしょ?!」 好美が露天風呂で酒を楽しんでいる時の様に突然現れた渚、しかし好美以外にも黙っていない者達が数名ほど。シューゴ(念話)「渚さん、『瞬間移動』で呑みに行ったみたいですけど屋台の方はどうしたんです?」一(念話)「そうだよ、それにまだ営業時間の最中じゃないか。各所でお客さんが待っているかもしれないだろ?」 他の店舗や屋台と違って渚の屋台で提供されている「特製・辛辛焼きそば」は紛れもなくオリジナルの物だ、これを楽しみにしている客達が多くいるのも紛れもない事実と言っても過言では無い。渚(念話)「屋台は『アイテムボックス』にしまっちゃったよ、それに最近はインスタントで食べれる様になっているんだから問題無いって。」 これは数か月前の事なのだが実は貝塚財閥(結愛)の協力の下で最近渚の「特製・辛辛焼きそば」が家庭で楽しめるインスタント食品として販売された様だ、今回の為に元々特製麺を使っていた麺やソース等を再び研究しなおして販売へとこぎ付けたらしい。渚(念話)「結愛ちゃんのお陰でバックマージンがある程度入る様になったんだから少しサボったって問題無いって、それに今日は1週間の中で1番客数が少ない曜日なんだよ。」 渚は軽快な様子で話しているがその予想に反して2号車が停車する予定だった駐車場では多くの客が渚の到着を今か今かと待ちわびていた、
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7. 「異世界ほのぼの日記3」291

-291 巻き込まれた可哀想な者達- 好美が『念話』を飛ばした目的を忘れてしまっていた中、光明は全くもって関係無いはずなのに何故か経営者達の話に耳を傾けていた。こう言った話は社外秘としたいはずなので本来はデカルトを含めた無関係の者には聞かれたくはないと思われるがやはりそこは酒宴の席、酒が回った「暴徒の鱗」の経営者達は心が物凄く広くなっていた様だ。光明「ダンラルタ王国に出店する予定なんですか?利益でそうですか?」 大抵の者なら「余計なお世話だよ」と思わず不機嫌になりそうな質問だったがそこにたのは心の広さが自慢のデカルト、今ならどんな事でも話してしまいそうな勢いだ。デカルト「一応王城の敷地を利用して店を出そうと考えているんです、その為に今渚さんの屋台で大臣のロラーシュが修業しているんですが。」光明「王城の敷地にですか?!そんな・・・、大丈夫なんですか?!」 ネフェテルサの王城がそうだからか、王城へと通じる城門には常に警備を担当する衛兵がいるので城内外を国民が自由に行き来なんて出来やしないと言うイメージが強かった。ただ王城の敷地に拉麵屋を造るとなるとそういう訳にはいかない、デカルトはそう言った場面においてしっかりと考えているのだろうか。デカルト「中庭の1部を城壁で囲んでその中に店舗を造りました、それにより店舗を王城自体から独立させたデザインにしているので何の影響もありません。店舗のある場所だけは衛兵を置かずお客様方が自由に行き来出来るようにしていますのでお気軽にお越し頂けると思います、お越しいただいたお客様が安心してご利用されます様に店舗と同時に駐車場を新設しましたのでお車でお越しの方でも大丈夫かと。」光明「確かに今までは屋台だけでしたから店舗を出して欲しいという国民の方々が少なからずいたとは思いますが、流石に王城の敷地を利用する事は無いんじゃないですか?」デカルト「いえいえ、むしろどんどん使って頂けたら助かります。実は以前中庭を散歩していた時に考えていたんですよ、「何となくだけどこの広い土地が無駄になっていないか、何か良い利用方法は無いか」と。そこで丁度目の前にあった使わなくなった物置を何かに再利用できないかと考えたのが今回の出店だったんです、「暴徒の鱗」の皆さんには感謝していますよ。ただまさか私が店のオーナーになるとは思いませんでしたけどね。」 
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7. 「異世界ほのぼの日記3」292

-292 有名な(?)話- 同じ酒飲みとして好美の気持ちが分からないと言えば嘘になるがまだ仕事が残っている者を無理矢理誘う事に関しては抵抗してしまう俺、しかし今は恋人達の気持ちを最優先すべきかと思うので何も言わずにそっとしておこうという意見は強くなっている。好美「もうすぐ終業時間でしょ、それに最近は早い時間から仕事に行ってたんだからたまには2人の時間を設けてくれても良いじゃん。」 どう言う理由であれ好美には一切関係無い、それが故にただただ淋しさを感じさせてしまった事に罪悪感を抱いていた守は一先ず上司に相談する事に。そう言えば以前にもこんな事があった様な・・・。守(念話)「あの・・・、店長・・・。」ケデール(念話)「構わないよ、好美ちゃんと呑んじゃいなよ。」守(念話)「いや、まだ何も説明して無いじゃないですか。」 ケデールにとってじゃ説明など必要無かった、弱みを握られている本人はハッキリ言って好美に逆らえない。狼男だというのにカッコ悪いというか何と言うか・・・。ケデール(念話)「言わなくても分かるよ、好美ちゃんが酒宴を断る訳が無いじゃないか。」 この日貝塚財閥本社で酒宴が行われる事は何故か有名な話だった、きっとネルパオン強制収容所での事件が世界中に放映されたが故かと思われるが違うのか?結愛「いや・・・、祝いの席を設ける事は少人数の予定だったから内密にしていたつもりだったんだけど。」 いや聞いてたのかよ、今の今まで別のテーブルで呑んでいただろうが。結愛「2人の様子が気になっていただけだよ、母ちゃんは秀斗や美麗と楽しそうにしているから邪魔したら悪いと思ってさ。」 かつて一緒に生活していた甥っ子の存在を改めて懐かしむ莉子を遠くから眺めていた結愛、ただ社長本人にはとある思惑があった。結愛「母ちゃんか・・・。」 少し寂し気な表情を見せる結愛を気にしていた好美、巨大財閥の社長ともあろう者に似つかわしくない表情を見せる同級生の事が気になって仕方が無かったのだろうか。好美「結愛、どうかした?」結愛「い・・・、いや別に気にしなくても良いよ。今はただただ楽しもうじゃねぇか、な?」 何かを誤魔化そうとしている事が何処からどう見ても分かる状況だというのに、演技が下手くそな女性社長。好美「それなら良いんだけど、何か悩んでいる感じがするのは私だけ?」結愛
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7. 「異世界ほのぼの日記3」293

-293 心配は無用?- 渚が自ら運転の乱暴さを認める中、大臣自身からの連絡を受けていないデカルトは(致し方なく?)渚に様子を伺う事にした。やはり傍で見守っている者としての意見を聞くのがロラーシュにとって1番かも知れないと思うが、修業をしている本人の意見を聞きたいのが本心だ。デカルト「あ・・・、あの・・・、渚さん。それで最近のロラーシュの様子は如何なのですか?」 やはりずっと気になってはいたがなかなか切り出せなかったので恐る恐る声をかける国王、3国の国王達特有の腰の低さが仇となっている様な気がするがこれに関しては今に始まった事では無い。渚「そんなに気になるのかい?あんたは親バカなんだね。」デカルト「いや奴と私は種族も全く違うので親バカという訳では・・・。」 どちらかと言えば「お節介焼き」という言葉の方が似合う様な気がするが今はそれ所では無い様な気がする。渚「そんなに気になるなら本人の様子を見に行くかい?」デカルト「出来る事ならそうさせて頂きたいのですが大丈夫なのですか?本人の邪魔になりませんかね・・・。」 確かに『瞬間移動』を使えばすぐさまロラーシュのいる場所へと移動することが出来る、しかしその場で本人に見つかると場外で修業させている意味が無くなるかも知れない。渚「大丈夫だって、こうすれば・・・。」 渚がその場で指パッチンを鳴らすと渚とデカルトの姿がすぅ~っと消えていくのが分かった、それから数秒後には完全に見えなくなってしまった。デカルト「おお・・・、これだと本人に見つかる事無く様子を見に行くことが出来ますね。」 そんな2人の様子を見逃さなかった者が約1名、今の今まで事あるごとにどうして突然のつまみ食いや侵入に成功されていたのかが不審で仕方が無かった者。守「好美・・・、まさかお前もあれを使っていた訳じゃ無いよな?」好美「そ・・・、そんな訳無いじゃん!!『透明化』なんて初めて見たもん!!」守「おい、俺は「あれ」としか言って無いぞ。なのにどうして『透明化』って言葉を知っているんだよ。」 動揺を隠せない好美はさり気なくそっぽを向いていた、やはり自覚があった様で・・・。好美「ちょ、ちょっとだけだよ。誰だって小腹が空く時だってあるじゃん、それに・・・。」守「「それに」、何だよ。」 守に睨みをを利かされたからか、動揺を隠せない好美。好
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7. 「異世界ほのぼの日記3」294

-294 国王を不安にさせた理由- デカルトは不審に思っていた、自分が店主を勤めている屋台だというのに弟子であるロラーシュが「大将」と呼ばれる事に渚は抵抗していないのだろうか。デカルト「渚さん、宜しいのですか?まるでロラーシュが自分の店であるかの様に振舞っていますが。」渚「大丈夫だよ、ここの店主は飽くまで私。店主だからって「大将」と呼ばれる必要があるって誰が決めたんだい、これもある意味修行で「暴徒の鱗」の店を代表する人間(ではない)としてちゃんと振舞えるようになる為の試用期間さね。」 しかし店に立つとしても「暴徒の鱗」も一応チェーン展開をしているので変わらない味の料理を提供する必要がある、その点は大丈夫なのだろうか。デカルト「それでもやはり渚さん無しでは店の味と品質をしっかりと保った状態での提供は難しいのでは無いのですか?それによく見てみればシューゴさん達しか作り方を知らないはずの醤油ダレを使っていない様ですが・・・。」 実は以前王城の敷地内に店を建設するにあたりシューゴが経営する本店や一のいる店舗を見学した事があるデカルトはスープや叉焼の味のベースとなる醤油ダレの味付けは「暴徒の鱗」でも数名しか知らず門外不出だと聞いていた、ただ屋台で大臣が使用していた物は見学した時に見た物とは違っている気がした。渚「それなんだけどね・・・、あの子とんでもないんだよ・・・。」 頭を掻いて深い息を吐く渚、またロラーシュが問題を起こしたとでも言うのだろうか。デカルト「あの・・・、「とんでもない」と仰いますと?」 前科を思い出しながら再び嫌な予感がよぎるデカルト。渚「いやね、私の表現が悪かったら申し訳ないんだけどあの子は味覚が凄くてまさか1口舐めただけで私も知らない醬油ダレの調合をピッタリ当ててしまったんだよ。この事に関してはシューゴ本人のお墨付きだから間違いないと思うけどね。」 デカルトにはふと思い出した事があった、実はロラーシュを含めたメタルリザード達は目隠しをしていても自分が食べている鉱石が分かる位に味覚が鋭かったのだ。デカルト「そうか・・・、だからランバルさんも料理店を・・・。」渚「ランバルって・・・、あの子の弟さんだったかい?」 自分の弟子の所為で迷惑を掛けてしまった事を申し訳なく思っていた渚、心の片隅ではあったがあれからランバルの店は上手く行っ
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7. 「異世界ほのぼの日記3」295

-295 過去と難題- 渚の屋台で「暴徒の鱗」の一員としてサラマンダーとケルベロスのお客さんに拉麺を出しながらロラーシュはずっと悩んでいた(と言ってもお客さんは2人共『人化』しているので何処からどう見ても人間にしか見えない)、原因は他でも無く師匠(渚)に出された「課題」についてだ。サラマンダー「大将、この店結構儲かっていそうだけど浮かない顔をしているね。」 お客さんが気兼ねなく拉麺を楽しめる様に変装をして自分がこの国の大臣である事を隠しながら営業・接客を行っていたミスリルリザード、しかし内心では頭を抱える悩みを持っている事を隠しきれていない様だ。ロラーシュ「そうかい?気の所為じゃないかな・・・。」 飽くまでもいち拉麵屋の店主としてお客さんと接するその様子からは大臣として王城で働いていた時の面影を全くもって感じさせなかった、一先ず茹で上がった麺を鍋からスープで満たされた丼に移す。ロラーシュ「はい、お待たせしました。こちら「中華そば・麺硬め」とライスの小、こちらが叉焼麺の麺抜きにライスの中ね。」ケルベロス「大将逆、私が「叉焼麺の麺抜き」。」サラマンダー「そうそう、そして俺が「中華そば・麺硬め」だよ。渚さんなら絶対間違えないのにしっかりしてよ。」ロラーシュ「悪かった悪かった、まだ店に出始めてから間もないのでなかなか覚えるのが大変でさ。それにしてもあんた、よく「麺抜き」とか頼むね。」ケルベロス「私これを雑炊みたいにしてサラサラと食べるのが好きなのよ、ここのあっさりとしたスープがご飯によく合うのは大将だって知ってるでしょ?」ロラーシュ「知ってるけどさ、それだと麺を平らげた後でも良いんじゃ無いのかい?」ケルベロス「馬鹿ね、麺を食べるとお腹が膨れちゃうでしょ。だから私はこれで良いの。」ロラーシュ「そうかい、それは大変失礼致しました。」 そう、ダンラルタ王国に住んでいる住民の殆どが魔獣や獣人族ではあるのだがやはり個人個人における好みの違いが存在しているのだ。その上国土の殆どが山となっているこの国では生活や文化からも食事の好みや習慣が違ってくる。例えば山の形をほぼほぼそのまま残しながら村を作って生活しているドラゴン族の住民達はジェノベーゼソースのパスタといったハーブを中心とする自然素材を使った食べ物を好む、ただその逆に他の2国へと出稼ぎへと向かい里帰りし
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7. 「異世界ほのぼの日記3」296

-296 英雄(ヒロイン)と英雄(ヒロイン)- 渚はダンラルタ王国にも「肉好き」の国民がいる一方で「魔獣愛護協定」の存在や国民が持ち合わせる「他種族同士で互いを尊敬しあう精神」を素直に理解したかったが少し解せない事があった、少し前にテレビで全国放映されていた事のはずなのにまさか時事問題に弱いのだろうか。渚「馬鹿言ってんじゃ無いよ、私だってれっきとした社会人なんだからニュースくらい見ているに決まっているじゃないか。」 疑うつもりは無いのだが本当か?ただのチャラいオバハンのイメージが強いんだが。渚「あんたって本当に失礼だね、私だって一応店の経営者なんだからちゃんとテレビ位見てるっつうの。」 そんな事言って、昨日はずっと深夜アニメばっかり見ていたじゃないか。渚「あんたって人は・・・、本当にこの世界じゃ下手な事出来ないね・・・。」 勘で適当に言ってみただけなのに結構いい反応するって事はやはり図星じゃねぇか、このご時世何でも言ってみるもんだね。渚「もう・・・、私の事は良いから早く話を進めなきゃだろ。」 そうだよ、でも今着目されているのはあんたなんだからちゃんと何を考えているのか教えてくれよ。渚「いやね、国民全員が「互いを尊敬」しているならどうして黒龍族は差別されていたんだい?いくら闇魔法に精通していたからっておかしいじゃないか。」 おいおい、本当にニュースを見てたのかよ。「国民達に圧力をかけていた貴族のクァーデン家による出鱈目な嘘」が原因だったの、ただただ広大なゴルフ場を造りたかったからって酷い話だと思わないか?渚「確か・・・、それがこの前あった義弘の脱獄事件解決に尽力した際に黒龍族が人権(いや龍権と言うべきか)と言うか「1人ひとりが国民らしく生きる権利」を得たって話だよね。」デカルト「そうなんです、その際我々と協力して事件解決の為に1番尽力したティアマットのヌラルさんが英雄として賞賛を得たそうですよ。」渚「良い話じゃないか、ただそれで気になっていたんだけどあの子達の就職先はどうなったんだい?確かあんたや結愛ちゃんが協力して支援するって話だったろ?」 突然だが話は義弘の死刑が執行された直後に遡る、激しい戦い(と言うよりハイラが自棄くそで出した『黒球(ブラッディ・ボール)』)によりボロボロとなってしまったネルパオン強制収容所の城門近くにて長い髪で
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7. 「異世界ほのぼの日記3」297

-297 将来を任せ・・・、てもいいの?- 結愛は先程の言葉を反省して思い悩んでいた、(飽くまで見た目での)年齢が一般的な小学生や中学生と一緒ならば叔母の経営する魔獣保護養育施設にて十分に教育を受けさせる事が出来るがヌラルの場合は話が別だ。ただ貝塚学園(特に大学)の理事長としての意見を述べるならばある程度の学力を有した状態で入学して欲しいというのが本音、しかしこの世界の住民にとって大きな1歩を踏む礎になった友を放ってはおけない。因みにだがヌラルの母・バハラは迫害を受ける以前に山の麓の村にあった小さな学校である程度の教育を受けているので問題なく就労できる。結愛(当時)「ヌラル、因みにどんな仕事に就きたいとかあるか?」ヌラル(当時)「「どんな仕事」ねぇ・・・、そんな事今まで1度も考えた事ねぇな。恥ずかしながらだが俺、さっきも言った通り学校にも行った事ねぇから基本的な読み書きすら出来ないんだよ。」 この世界においても読み書きをする機会が幾多にも存在するので是非とも可能な状態へと持って行きたい、いっその事そう言った『能力』を『作成』して『付与』してしまおうかと思ったがそれだと学校に行く必要が無くなって来る。 一先ず結愛は強制収容所で実際にあった事象を思い出して提案してみる事に。結愛(当時)「「読み書きが出来ない」ねぇ・・・、そう思うならこの紙に何でも良いから書いてみろよ。」 学園の理事長から渡されたメモ帳とペンを徐に受け取るとたどたどしい様子でペンの先を出したティアマット。ヌラル(当時)「だから出来ないって言ってんじゃん・・・、ってあれ?」 メモ用紙にあったのは一度も書いた事の無い「ヌラル・ブラッディ」という名前が。ヌラル(当時)「ほぉ・・・、俺の名前ってこんな字だったんだな。それにしてもどうなってんだよ、自分でも意味が分からない位にスラスラと書けたんだが。」結愛(当時)「こう言えば屁理屈になるかも知れないんだけどさ、お前の「読み書きが出来ない」という「状態異常」を「無効化」したんだよ。これで堂々と学校に行けるだろ?」 そう、結愛が『付与』したのは好美の真似をして『作成』した『状態異常無効』の能力だった。そのお陰で文字の読み書きが出来るようになったヌラルは顔を赤らめながら感動する様に喜んでいた、しかし『人化』が解けかけている位に戸惑いの気持ちもあっ
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7. 「異世界ほのぼの日記3」298

-298 誰だって休みたい- 結愛は今更ながら「読み書きが出来ない」事を「状態異常」として扱うべきなのかを思い悩んでいた様なのだが目の前で混沌龍が感動を隠せずにいる様なのでそんな事(と言って良いのか分からないが)などすぐにでもどうでも良くなってしまった、と言うより今考えるべきなのは黒龍族の権利を奪還した英雄(ヒロイン)の将来に関わる事なのでそちらを優先するべきだという気持ちが勝っていた(話の進行の為にも是非お願いします)。 ただ問題が浮上しているのも事実、その1つとして今考えるべきなのは頼りにしていた好美有する学生寮(マンション)が満室なのでまずは何処で生活をさせるかだ。結愛(念話)「好美、どうしても駄目か?『作成』で部屋数を増やせば何とかなるはずだし家賃収入が増えるからお前にも好都合だろ?」好美(念話)「何言ってんの、一応街の一等地に建てているんだからこれ以上延床面積や坪数を増やす訳には行かないの。それにうちの様な高層ビルが突然姿を変えたら周りの人が驚くに決まっているし様々な面で迷惑をかけるに決まってんじゃない、ハッキリ言わせて貰うけど簡単に「うん」とは言えない話だよ。」 確かに数年にも渡り街一番のビルを経営する好美が言う事なので否定など出来る訳が無い、しかし「是非とも黒龍族の役に立ちたい」という気持ちが強い結愛も簡単に引き下がれなかった。結愛(念話)「もし好美が良いなら工事もうちで請け負うし何なら寮として利用している部屋の家賃を上げてくれても構わない、お願いだから頼めないかな。」 結愛の人生においてここまで必死にお願いをした事は無かった、しかし何より教育支援に力を入れている貝塚財閥の社長として必ず成功させたくて仕方が無かった。好美(念話)「そう言う問題じゃ無いの、学生寮の部分を建て替えるって事はその下にある店舗部分にまで影響が及ぶという事なのよ。その間営業がストップしていつも利用してくれているお客さん達に迷惑が掛かるじゃない。」 なかなか好美も引き下がらない、ネルパオン強制収容所で共に戦った黒龍族の為に動きたいのは山々だがやはりいち経営者として譲れない物があるようだ。やたらと説得力のある好美の言葉に気圧されそうになる結愛、そこで好美に気付かれない様にこっそりと『探知』をしてみる事に。結愛(念話)「そう言えば好美、お前って奴は今でも相変わらず
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