アーシュの肩の防具が、ちぎれ飛ぶ竜の顔の戦士セルトは、何故かゆっくりと動き、 ためらい…一気に剣を振りおろして、とどめを刺そうとは、しなかったボタボタと流れた血が、足元に小さな血だまりを作っている激しい痛みに目の前がチカチカしながら震える手を伸ばして 相手の手を掴み 剣を動かすどうにか肩に食い込んだ剣を外して それから「・・俺がわかるか?」声をかけるピクリと反応する彼の手を掴んだまま 問いかける「以前、会った…俺がわかるよな?頼むから・・少しの間だけ、じっとしてろ!いいな!」血に染まっているもう片方の手を 魔法の拘束具に近づけゆっくりと、呪文を唱えるだが、まずい事に何も知らない味方である兵士が 切りつけてきたのだ「!」舌うちをするなり 呪文を中断するととっさに 戦士を蹴り飛ばし 兵士の刃から逃れさせる自分自身は転がるようにしてから少し手前の位置に膝をついた状態になるそして兵士に怒鳴りつける!「怪我したくないなら俺に任せろ!」そうは言いはなったものの肩に受けた傷が深く思うようには腕は動かせない◇ 緩やかに呪文を暗唱するアーシュの瞳は宝玉の紅玉のように煌めき輝く 黒髪が風もないのに揺れている長いエルフのような耳 魔法の力足元から炎‥揺らめく…立ち上がる 戦士に絡みつく炎だが彼セルト 竜人はまるで 動じない 炎‥円陣を描き動きを封じようとする‥が 彼の剣が炎を散らすアーシュの呪文の暗唱は続く炎は踊るかの如く、くねくねとまわっては再び動きを封じようとする相手は戸惑い 動きは止まったゆっくりと近づき怪我をしてない手を上げて‥その手を伸ばして首輪に触れようとする心を封印している 魔法の首輪を砕く為の解放の呪文を唱えはじめるアーシュ
Last Updated : 2025-06-23 Read more