「オルゴールの中にあるのは私の骨の欠片 私は未来の亡霊 過去の生きている私はお前の敵」白馬のケンタウロスのレグルス ◯時間の旅 時に楽しい冒険 ◯或いは過去の時間では処刑の危機 ◯未来の時間で戦争で死地に向かう未来の自分 黒の王アーシュ、犬の姿のワン子 彼等の紡ぐ物語 魔法のオルゴールの魔力発動で バラバラになった少女エイル(エルトニア) 彼女エイルを探す時の旅 それは過去の時間、時に未来の時間 旅の始まりを告げた白馬のケンタウロス・レグルス 謎めいた言葉を呟く 魔法のオルゴールの中にあるのは彼女の骨の欠片 未来の亡霊レグルス 「オルゴールの中の骨の欠片は私の骨 お前はこれから時間の旅をする そこで出会う過去の生きた私はお前の敵」
View Moreそれは時の輪の旅の始まり
時の魔法のオルゴールの中にあるのは小さな骨の欠片
白銀の髪 美しい女ケンタウロス
レグルスの骨の欠片
闇の中で白銀の髪をした美貌のケンタウロスの女は
小さな宝石箱の形をしたオルゴールを手にして……彼女は言う
「この宝石箱…オルゴールの中の小さな骨の欠片は私の骨」
黒髪の少年を見下ろして、白馬のケンタウロスの美女が呟くように話しかける。
◆ ◆ ◆
「私は未来の亡霊、これからお前は過去の時間へと旅をする 過去の時間へ跳ばされる
そこで出会う、生きている頃の過去の私は…お前の敵だ」
黒髪の少年は赤い瞳に長い耳という 特徴的な姿していた。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
アーシュと犬の姿のワン子は愛らしい姫、エイルを探し、救う為に
過去の時間、時に未来の時間へ
過去の時間では子供時代…処刑の危機にあったアーシュ
未来の時間、数年後、まだ先の未来では…大人になった自分自身が戦争で死地に向かおうとする。
未来の自分との会話
そして、オルゴールの中にある骨の欠片の意味、未来の亡霊となったレグルスとの繰り返す再会
それは、時に残酷な運命との対面の旅?
◆ ◆ ◆ ◆ ◆ ◆
御話の始まり
森の中の魔法使いの家にて留守番中、ワン子は守っている
魔法使いの弟子のワン子さんと今、魔法使いの家に滞在中でした
お城にお住まいで 吊り上がりの目つきと性格に問題ありの
黒髪の少年アーシュさん(幼く見えるが実年齢は違うらしい?見た目年齢14,15歳?)と
アーシュさんの瞳は印象的な深紅の瞳 エルフのような長い耳
ワン子の憧れの⒘歳前後のお姫様のエイルさん(エルトニア姫)
波打つ金の髪に色違いのオッドアイの瞳がこれまた麗しいワン!青と淡い琥珀色
耳の形、変わった猫のような耳もキュート
なお皆、古代の服などをアレンジした衣装を着ていたりします、ワン。
◆ ◆ ◆
「じゃあ、しばらく城に泊まってゆけよ 、美味しいご馳走も用意してやるから」と
いつになく優しいアーシュさんのお言葉!
ご馳走!の言葉に反応するワン子
でもって、アーシュさんの作る料理は絶品、美味しい、美味
◆ ◆ ◆
「旅先の魔法使いの先生には お手紙を出しておこうね」エイル
嬉しそうに頷くワン子!
「じゃあ!荷物を用意してね」エイルが微笑みながらワン子に言った
「はいですワンワン!」
◆ ◆ ◆
「僕の従兄で武官のリアン兄さんもアルテイシア姫も待っているよ」
「はいですワン」
椅子でお茶を飲みながら ワン子の様子を眺めるアーシュとエイル
「ねえアーシュ いつまでアーシュの正体が黒の王って事を秘密なの?」エイル
◆ ◆ ◆
「面倒くさいから気がつくまで ニブニブのワン子、気がつくかな?」
「一度、滅んだこの国の偉い王さまだって事!」嫌な感じの笑みを浮かべるアーシュ
「本来なら黒の王アーシュは二十歳過ぎの姿であったはずだもの」エイルは朗かに答えた。
◆ ◆ ◆
「まあね ここの魔法使い、薬師の薬のせいで記憶も姿も無くしたから
しかも、あの魔法使い、ワン子の師匠は 『あら、記憶もないの?うふふ』だと」
「彼女の御蔭で戦いの傷で死ぬ処を助かったから」「知るか!」エイルの返答にアーシュは一言
「ワン子はエイル、お前の事も良く分かってないじゃないか?」
「あははっ 僕の正体ね」エイルは笑う
◆ ◆ ◆
「ワン子さん アル、アルテイシア姫やリアン兄さんが待っているからね」
「はいです ワンワン」
こちらは荷物を用意するワン子 そして 部屋の隅っこに 埃をかぶった
大きな木の箱に目をやる。 怪しい呪文の巻き物やらガラクタがいっぱい詰まっている。
先生の宝物なのだが、はっきり言って こうもごちゃごちゃだと何が何か判らない。
◆ ◆ ◆
箱の中 その中の一つ ふと綺麗な小さな半透明の白い石で出来ていた
一見すると 小さな宝石箱のオルゴール
金の飾りが綺麗ですワン
「でも、開けてはいけないと 先生は言っていたワン」
◆ ◆ ◆
そこにエイルがやって来た「僕が手伝おうか?」エイルが話しかけた
エイルは宝石箱のオルゴールに気がつき一言
「あ、綺麗な宝石箱」エイル
嬉しそうに彼女は小さな宝石箱を手に取る
「オルゴールだね うふふ」エイル そう言って彼女はカパンっとフタを開く
◆ ◆ ◆
「ああ、駄目です 開けちゃいけないです!ワン」ワン子
「ええ!何 僕が何か…」エイル
その時だった。
まわり一面が 黒い空間に広がり 変わってゆく「エイル! ワン子!!」アーシュさんが叫ぶ!
黒い空間に飲み込まれ意識が遠くなってゆく
◆ ◆ ◆
白銀の小さな光 宝石箱の中から現れる!
それは白い小さな骨のかけら‥
宝石箱の中から歌声が響く 銀色の半人半馬 どこにいる?
これは時の輪への旅路の始まり 大事な金髪の少女エイルを探す旅の始まりだった
イラスト ※作者が描いたイラスト
https://estar.jp/pictures/26344788
https://estar.jp/pictures/26345602
アーシュとエイル
https://estar.jp/pictures/26345051◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「………此処は何処だ?」「あら、目が覚めた?」
よく見えないが、どうやら少女が薄闇の中で声をかける。
その場所、暗闇の中 沢山の本が宙に浮かんでいる 。
倒れていた場所は大きな階段
空間の中 周りには本の山と 天と地をつなぐ巨大な石作りのらせん階段
◆ ◆ ◆
らせん階段にアーシュは一人倒れこんでいた。
よく見ると少女は猫耳に古代のエジプト風の衣装を着ている。
「お目覚めのようだね」別の声、今度は違う声の主
もう一人の人物、近くに居る女が声をかけてきた。
ゆっくりと近づく、馬の足音がする パカッ パカッパカッ
上半身は女性…そして下半身は馬
◆ ◆ ◆
女の声、声の主は、白銀の髪を持つ紫とも青とも変わった色の美しい瞳 きりりとした目元
女性の白馬のケンタウロスである。彼女は軽装の鎧に細長い剣、騎士か戦士のようだった。
◆ ◆ ◆
「我が名はレグルス」「今はお前の敵じゃない 今は…今の未来の時間なら」くすくす笑う
「ほら!」ホイと投げて寄越したのは革袋…中には色々な物と先程の宝石箱(オルゴール)
「その荷物が必要になる」
「ここは時間の果ての先、さまざまな時間が その時間に存在する者たち」 レグルス
「お前も見える 小さな火竜王殿、黒の王アーシュ殿」
「…ケンタウロスの馬女、俺の事を知ってる?」
レグルスの言葉に深紅の吊り上がり気味の眸で軽くにらむアーシュ
「口が悪いな、ふふ 今は‥な、でも以前の時間にいる過去の私は知らない」
言葉を続けるレグルス
◆ ◆ ◆
「お前は過去の時間を少しだけ旅をする事になる」
「今。お前はたとえるなら」
「未来の時間 時の果ての空間にいるのさ」 白銀の髪をした女戦士、ケンタウロスのレグルス
「何の話をしてる? 訳がわからない?」 アーシュ
「もう一度愛しい女に会いたくば、私の骨を失くすなよ」
「そう、オルゴールの中に入っているものだ」彼女、レグルスは言葉を続けた。
◆ ◆ ◆
「宝石箱の骨は私の死骸…骨のかけら
ここは未来 時の先かもな 私は未来の亡霊だ」
「早く 行くといい 犬の姿をした魔法使いの弟子わん子が向こうの側の世界 らせん階段の向こうの世界で遊んでいるから」
「それから 白骨の原を通り 過去の時間の都に行くといい… 懐かしい場所、ちょっとした冒険が待っている」
ニッと笑う半身半馬、ケンタウロスのレグルス 長い白銀色の髪が揺れる
「またここで会おう 、それから ここで会える私は…敵じゃないから」
レグルスが微笑した。
黙って立ち去ったアーシュ
◆ ◆ ◆
「レグルス、少年の黒の王アーシュ様の時間の旅路が始まったわ」
「そうだな、時の番人バスティル、お前は全てを知っている、未来の亡霊の私、レグルス同様にだ」
見送る時の番人バステイル、猫耳の少女は全ての時間の出来事を知っている…アーシュの過去、未来
地底湖、白骨の野原での戦いと冒険
過去の時間でのアーシュの処刑の危機
未来の時間、未来のアーシュ、大人の彼は戦争で死地へ向かう未来
最後の時間の旅での悲劇
レグルスが未来の亡霊となる出来事に関わる事になる。
バステイル 作者が描いたイラスト
https://estar.jp/pictures/26345692
皆でトランプ遊びを楽しんでいたワンワントランプ遊びが済んだ頃、リアンさんがアルテイシア姫にワインを渡していたワン、ワン「まぁ〜白の国の名産のワイン!最高品ねそれから、ビール」アルテイシア「喜んで頂き、嬉しいですよアルテイシア姫」「はじめて、お会いした頃の事を思い出しますわ」そういえば、あの時 ワン子も居たワン!二人が酒の飲み比べ勝負してたワン「領民に悪性の風邪が流行りはじめて、王都に沢山の薬草を買う為に来たけど、お財布を落としたから、飲み比べ勝負をしたのよね」アルテイシア◇ ◇ ◇よしゃ~ああ!これで!ビール20杯目!」 「次はまだかああ!!」と周りが騒ぐ「お待ち!」なんの騒ぎですか?ワンいや~黒の貴族のお姫さまと白の国の青年が 酒の飲み比べを始めてね!どっちも強いや! おっと お姫さまの方は顔が赤くなってきた!「その辺にしておきませんか?」とまるで水でも飲んでるかのごとく素面(しらふ)のような青年ビールを持ち、そのコップ握り締め! 手の中のコツプを睨み付ける真っ赤な顔のお姫様「私とした事がお財布を落としてしまったのですもの!意地でもこの賭けに勝って、お金を手にいれるわ!!」「じゃあ 今回は私が引いてあげますよ」とお金の入った子袋を差し出した 「……」「次回 また勝負しましょうね」「ありがと! いただくわ」と立ち上り ふらつく「とりあえず、上の宿の部屋で酔いを醒ましたらいいですよ」 うなずくお姫様「り…. リアン兄さま!」青年を見るなり、エイルさんは駆け出し青年に抱きつく!「リアン兄さま!リアン兄さま!!」あ、あ、あ、泣き出しちゃたよエイルさんワン「エルトニア?」あれ こちらの黒の国の貴族のお姫さんエイルさんの事を知ってるの?赤ら顔の黒の国の貴族のお姫さまはじっとエイルさんを見てる「アルテイア姫?」きょとんとしたエイルさんやはり、知り合いなのかワン。 勝気そうな大きな目をした綺麗なお姫さま背景には 赤いバラが似合いそう さらさらの長い黒髪をなびかせながらまだリアンさんにしがみついたエイルに近ずく。「アーシュ殿はどこ? 今日は珍しく一人なの?」 さりげに横を向くアーシュさんこと子竜さん何か言いかけて ふらつき気を失いたおれかける黒の貴族の姫アルテイア姫 「アルテイア、
「毎回 冬に出没するのに 夏に出て来るとは・・ 人食いなの?」エイル「そうですワンワン」心の中で思う わん子 前回の事は昔の事なのでエイルさんは忘れてしまったですね!わんわん!!「わ、わん子は負けないワン!!エイルさんに手を出すなよおおワン!」ちょっと引きつつ エイルさんを庇う わん子「わん子さん・・」エイルさんが心配そうに わん子の方を見る「おほほほほ~ん わん子程度に何か出来るのかしらん? うふふ」高笑いする 人食い巨人こと作者!!「今日のご飯 確保よねえええ うふふ」手を伸ばしてくる巨人こと作者!「・・・風の矢!!」エイルさんが弓を引くポーズをしたと思うと魔法の矢を放った巨人こと作者の手に命中!!「ぎゃひいいい!痛いん なんて事なの あの無力な女の子が攻撃魔法を仕掛けて来るなんて・・痛い・・あう」「え・・エイルさん?わん」わん子もびっくりである「僕も魔法が少し上達したんだから!!アルやリアン兄様がみっちり教えてくれたから」エイル第二弾の風の矢を放とうと構えながらエイルは言う「・・・アーシュさんは教えてくれないですか?ワン」わん子「・・・何故か教えてくれない・・多分 アーシュの手の小さな傷を癒しの呪文で治そうとしたら・・・近くの小さい塔を吹っ飛ばし アーシュの手の傷を広げて血まみれにしたから・・」口元を歪めてエイルさん「え?わん?」「ひいいん 全くうう」そう言って巨人こと作者は 手元の籠の中からスプレー缶を取り出してわん子とエイルに浴びせかける「きゃああ」「うわわんわん わん」「眠りの粉じゃない・・ま・・麻痺・・」わん子「う・・動けない・・」エイル「おほほほほ~確保」そう言うと エイルとわん子を籠に入れて 怪我した手を手当するそしてルンルンと鼻歌まじりに その場を立ち去る人食い巨人こと作者可愛い?感じの巨人こと作者の家では血の饗宴が・・?エイルさんと引き離されて 大きな竹で出来た鳥かごに入れられる わん子籠の中には既に先客達がいたです わんわん!「あ・・あの貴方たちは?」「僕らはアズ漫●研究会の者です!」「俺達は福岡スタートレッ◎ファンクラブです」「あ!!巨人が来た!!」巨人こと作者は 流しそうめん器の準備をしてる小さな曲がりくねった滑り台があって ぐるぐると水が回る楕
夏ですワンワン魔法使いの弟子、二本足で立ったり 歩いたり御話したりするわん子森の中の小さな家に住んでますワンある日 わん子は城へお使いに出かけました「今日は とても暑いワン 夏だから 仕方ない わんわん 師匠から頼まれた薬を早く届けなきゃ わん」ブツブツと独り言「あ~エイルさん居るかな~いるよね ワンワン」エイルさんはワン子のあこがれの愛らしい美しいお姫様わんウエーブのかかった金の髪 色違いの綺麗な瞳 白磁のお肌他国 白の国から来た 異国の御姫様性格は優しくてええ ちょっと天然入ってるけど強気な一面もある素敵なお方 うふふふ問題は破壊的、呪われてるとしか言えない 料理不味すぎる…それだけならいいのですが食べたら最後 しばらくトイレに住む羽目になるという素敵な彼女には すでに年下の恋人アーシュさんがいるけどおわん子の気持ちはエイルさんのもの・・・うふふふアーシュさんは この国の高位の黒の大貴族らしい わんわん王族の血を引いてるらしいけどおお 詳しくは わん子には謎 わんアーシュさん 優しい処あるけど性格に問題あるし・・鬼瓦の目つきなんだけど結構 ラブラブみたいだし複雑な気持ちワン!「わん子さんん!」「え、エイルさん?」金の髪をポニーテールにして 手を振り 笑顔でわん子の方に向かって来るワン☆あああああ!愛らしく可愛い 天使だワンワンこ、これで あの破壊的な料理の才がなければ・・「僕ね 街からお買い物の帰りなの!方向からしてお城へのお使いかな?わん子さん」「はい そうですワンワン」「じゃあ 一緒に行こうね わん子さんアーシュが美味しいお菓子を作ってるよ」「本当ですか わんわん」・・・アーシュさんは性格と目つきの悪さに大いに問題があるが料理の腕は天下一品! そのお菓子や料理の美味しさはまさに天才お城のコックさん達も時にアーシュさんに教えを乞うという傍には愛しいエイルさん お城にはアーシュさんの美味しいお菓子幸せ・うきうき気分な~~~そんな時「あ~ら わん子ちゃんじゃないの それにそちらはいつか見た 金髪の御姫様」後ろに立つのは とても大きな女の巨人「げっ!!お前は人食い巨人こと作者じゃないかああ!!」わん子の雄叫び
「………!」素早く早口で長い呪文の唱えるアーシュパキン! 竜人のセルト、彼の意識を意志を封印していた魔法の首輪は音を立ててひび割れて、壊れた!・・・自身より、かなり小柄な少年に押し倒された状態で10数年ぶりに意識を取り戻しただ、ただ…少年を見つめているセルト赤い真紅の瞳、黒の王族の長い耳の少年その瞬間、感じたのは生まれる前からの理(ことわり)、約束神達の取り決めにより自分が彼を…目の前の少年を守護するのだと意識が囚われる前の記憶と混濁するが…・・・ニッと誇らし気に満面の笑み笑うアーシュ「やぁ!・・大丈夫か?」・・・・呆然として、ただ明るく無邪気な笑顔を見せる少年を見つめる。彼に優しく笑うアーシュ「・・沢山、話たい事がある」俺がどんなに意識を取り戻したお前に会いたかったか黄金色の太陽の光が二人を包み込む。満足そうな笑顔の少年を竜の顔の戦士セルトは、静かに微笑んで見つめ返した。竜人、戦士セルトは十数年以上、魔法の魔具、首の魔具で自分の意識を奪われ、微かな意識しかなく十数年の歳月は…おぼろげなもの…だった。そして、自分の恋人だった人族の娘、拐われるように前の主、黒の王に側室として奪われた娘が産んだ子供其れがアーシュ今は父王亡き後、黒の王となった少年自分の運命、自分が少年の黒の王、彼の守護者だった。その事情を知るのは、少し後である。◇ ◇ ◇空の上から見下ろす者達 乗り物である飛び竜に乗り 黒髪の美少女と金髪の美丈夫が彼等を見てた「お父様、アーシュ様 私の黒の王様がとうとう、あの竜人セルトを開放しましたわ」黒髪の美少女が 澄んだ声で呟くように言う「そのようだねアル 私のアルテイシアあの無敵の敵をついに味方として開放した、だが…恐ろしい敵として、自分の意識がなかったが、彼は…」二人はそっと頷きあうリュース公は少し難しい表情を浮かべた。アル、アルテイシアも…。彼等は光の中で嬉しそうに笑っている 彼等の主の少年の王、黒の王と呆然としてる竜人を見守っていた
「もう少しだ‥」心の中でつぶやくアーシュ少年王アーシュの瞳 紅(くれない)煌めき 呪文が続く封鎖の魔法の首輪メキリとわずかに ひび割れ竜の戦士のセルトの目に感情の色が入る‥が首輪が発光して 呪文を唱えてる主を吹き飛ばす‥アーシュは吹き飛ばされた際に痛めてる肩を強打して 悲鳴が上がり額から血が流れる 血が目に入り 視界が少しぼんやりするのだった。竜の顔の戦士セルトは剣を振り上げ近づく痛めてない片手を横に振り言葉を発する!「炎の柱!」アーシュは叫ぶ炎の柱は竜の顔の戦士の前に立ちはだかる。「いいのか!セルト!俺を殺しても!」叫ぶアーシュセルトはピクリと反応して、刀をゆっくり降ろして、動きを止めて・・アーシュは自身の身体を見る自らの血に染まった自分自身の痛む身体それから祈るような思いで ・・心の中で同じ言葉を繰り返すもう一度、なんとしてもセルト、お前を解放する!中腰姿勢からキッと顔をあげてジャンプ!相手の肩先に 怪我をしてない手を置き そのまますぐ相手のすぐ後ろに着地とっさの事で動きの取れない相手を回し蹴り、それもひざまづいたかと思うとそのまま片手を軸にして身体ごと回した蹴りアーシュの小柄な身体ながら威力は抜群大きな身体の相手はひざ足を蹴り飛ばされ倒れこむやったとばかり嬉し気に笑うアーシュそして首輪の呪符に手をかける!叫んだ「今度こそ!お前を解放する!」
アーシュの肩の防具が、ちぎれ飛ぶ竜の顔の戦士セルトは、何故かゆっくりと動き、 ためらい…一気に剣を振りおろして、とどめを刺そうとは、しなかったボタボタと流れた血が、足元に小さな血だまりを作っている激しい痛みに目の前がチカチカしながら震える手を伸ばして 相手の手を掴み 剣を動かすどうにか肩に食い込んだ剣を外して それから「・・俺がわかるか?」声をかけるピクリと反応する彼の手を掴んだまま 問いかける「以前、会った…俺がわかるよな?頼むから・・少しの間だけ、じっとしてろ!いいな!」血に染まっているもう片方の手を 魔法の拘束具に近づけゆっくりと、呪文を唱えるだが、まずい事に何も知らない味方である兵士が 切りつけてきたのだ「!」舌うちをするなり 呪文を中断するととっさに 戦士を蹴り飛ばし 兵士の刃から逃れさせる自分自身は転がるようにしてから少し手前の位置に膝をついた状態になるそして兵士に怒鳴りつける!「怪我したくないなら俺に任せろ!」そうは言いはなったものの肩に受けた傷が深く思うようには腕は動かせない◇ 緩やかに呪文を暗唱するアーシュの瞳は宝玉の紅玉のように煌めき輝く 黒髪が風もないのに揺れている長いエルフのような耳 魔法の力足元から炎‥揺らめく…立ち上がる 戦士に絡みつく炎だが彼セルト 竜人はまるで 動じない 炎‥円陣を描き動きを封じようとする‥が 彼の剣が炎を散らすアーシュの呪文の暗唱は続く炎は踊るかの如く、くねくねとまわっては再び動きを封じようとする相手は戸惑い 動きは止まったゆっくりと近づき怪我をしてない手を上げて‥その手を伸ばして首輪に触れようとする心を封印している 魔法の首輪を砕く為の解放の呪文を唱えはじめるアーシュ
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