Lahat ng Kabanata ng モブな転移勇者♂がもらった剣にはチートな史上最強元魔王♀が封印されている: Kabanata 151 - Kabanata 157

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第150話 魔法はパワー(筋肉) ~アグリサイド~

「ちぇっ、おいどんは選べないってことですかの」シータはセバスチャンの方を見ると軽く背伸びをして、魔法を放ってきた勇者の前へ向かった。「あっと、忘れていた。  坊ちゃん、ちょっとちょっと」俺を見ると手を振って俺を読んでいた。「なんですか?」何故俺に声をかけてきたかわからなかったので、首をかしげながらシータに返事をした。「この勇者のこと、教えての」さっきポロっと俺がつぶやいたことを聞いていたのか。「えっ……俺もそんなに知らないけど……」「それでもですな。  なんでもいいので教えてくだされ」慌てた俺はとりあえず覚えている限りをシータに伝えた。「……という感じだったそうです」「了解したの。  戦ったシータ坊ちゃんがいればもう少し詳しく聞けたかもしれんがの。  まぁ、でも今の坊ちゃんの話でも十分かの」そう言うと腕をグルグル回して賢の勇者に向かっていった。「さてと、力と力のぶつかり合いをしようかの」シータは手のひらを上に向けるとクイクイっと動かして、かかってこいと合図をした。「グギギギギギ……」賢の勇者はシータの挑発を知ってか知らずか、そちらに照準を合わせて真っ白な光跡の魔法を放った。 それと同時にシータも魔法を放つ。 こちらは黒紫のいかにも禍々しく感じる魔法をだった。バチッ――お互いの魔法が合わさりぶつかりあっている。 物凄い音と光。 それにぶつかり合っている部分が白と黒が織り交ざってマーブル模様になっている。「なぁ、ゾルダ。  魔法がぶつかるとあんなんになるの?」「ん?  あぁ、そうじゃな」ゾルダはちらっと見ると、他の二人の戦いの方を見ている。「何?  あんまり興味がなさそうだな」「まぁ、相手は知らん奴じゃしのぅ……  どうでもよいわ」シータと賢の勇者の戦いには見向きもせずに答えるゾルダ。「少しは気にしてあげて」戦えって指示したのはお前だろう。 三人平等に見てあげようよ。 まぁ、でもそれだけシータの事も信頼しているのかもしれない。ズッドーン――先ほどまでは1つの魔法での力比べをしていた二人だったが、 それがまた1つ、また1つと展開されていく。 その魔法たちもお互いがお互いで力比べになっていく。…… ………… なんか俺が想像していた魔法戦とちがう。 こうもっとお互い魔法を避け合
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第151話 ワンパターンは情緒が足りないらしい ~アグリサイド~

「もう今からゾクゾクするわ~  あの力を受け止めたらどうなるのかしら」ヒルダは頬を赤らめながらはぁはぁ言っている。 まだ何もされてないんだけどな…… 何を考えているのやら。ただなんとなく気になってしまう。 どんな戦い方をするのかもあるけど…… 見ちゃいけないものを見たくなる気分である。 マリーやシータの戦いも見つつも、こちらの方もちらちらと見ていた。グキグギギギギギギ――ぎこちない動きで腕を上げ、突きの構えをする力の勇者。 無言のまま拳を振り上げると圧縮した空気がヒルダに向かっていく。 ヒルダは無防備のまま手を広げて全身で受け止める。「うぅぅぅ~ん。  いい、いいわ~」喘ぐような声で恍惚の表情を浮かべている。 力の勇者が放つ拳は周りの空気が歪むほどである。 相当な力だとは思うんだけど、ヒルダには少しも効いてない感じがする。「なぁ、ゾルダ。  ヒルダってあれを受けて平気なのか?」ゾルダは剣の勇者とマリーを見ていたので、袖をひっぱった。 力の勇者は構えては突きを繰り返していた。 ヒルダは変わらず一心に拳から繰り出される空砲を受け止めている。 それを見たゾルダは「まぁ、あれくらいなら問題ないはずじゃ。  ワシの拳でも受け止められるくらいじゃしのぅ」ヒルダってゾルダの拳を耐えられるのか。 どれだけ防御力があるんだ……「えっ?  ヒルダってゾルダの攻撃は効かないの?」「むっ……効かないわけじゃないのじゃ。  受け止められるといっただけじゃ。  ただダメージはあるじゃろが、あの姉貴じゃからのぅ。  本当に効いているかは、わからんのぅ……」この話をしている間も力の勇者の攻撃が続いている。「でも、あれでいつ倒すつもりなんだ?  ずっと受けているだけだし」全然攻撃するそぶりを見せないヒルダはひたすら受け続けている。
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第152話 勇者たちのその後 ~アグリサイド~

「さてと……  これで片がついたかのぅ……」ゾルダはホッとしたような表情を浮かべていた。 何か大事な物を取り返したような表情にも見えた。その後ゾルダは戦闘があったところに移動した。 そして力の勇者と剣の勇者の残骸をいくつか手に取り始めた。 愛おしい者を眺めるような目でそれらを眺めている。 その表情にあの勇者たちとはただならぬ縁があったのを感じ取れた。 どんなことがあったのか気になった俺はゾルダにそれとなく聞いてみた。「あの勇者たちは……  魔族の国で最後を迎えたのか?」「そうじゃのぅ……  ワシと戦った後、外では大変じゃったらしいからのぅ……  やりきったのかどうかは本人でしかわからんが、寿命を全うさせてあげられたとは思うがのぅ」「やっぱり前に話していた感じなのか」「勇者の全員が全員、ワシのところを頼って来たわけではないがのぅ。  まぁ、どいつもこいつも請われてきた割には、無慈悲な最後じゃったようじゃ」この二人以外にもゾルダは勇者と言われる異世界人とは戦っているようだ。 その口ぶりから、その場で殺したものはいないようだった。「政治の道具ってことだったのかな。  それとも、強大な力を持った者の末路なのかな……」「均衡を崩す力は誰しも恐怖じゃからのぅ」ラノベで書かれる勇者はだいたいハッピーエンドだ。 その後どうなったかなんてのは書かれることは少ないからかもしれないけど。魔王を打倒すほどの力を持っていれば、他の人からしたら確かに恐怖でしかない。 正直、勇者が力を振るえば、国の一つや二つは簡単に取れてしまうだろう。 煙たがられるのも無理はない。だから、魔王との戦い後、権力の保身のため、追放されたり嫌な扱いをされたりしているのだろう。 それでも歴代の勇者たちはその力を振るってはいない。 みんながみんな優しい勇者だったのかもしれない。「俺がその勇者だったら、そんなことしてきたら、キレてその国ぐらい吹き飛ばすけどな……」「まぁ、こっちに来た奴でそういう奴もいたがのぅ。  ワシが力づくで止めたがのぅ。  弱い奴をなぶり殺ししても後味が悪いだけじゃし、人と争うつもりもなかったしのぅ」当時を思い浮かべたのか、ゾルダは苦笑いをしていた。「人と敵対するのが魔族だと思っていたよ」「ワシはそのつもりもないし、歴代の魔王も
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第153話 何をされたのじゃ ~ソフィアサイド~

奇妙な城の中を行ったり来たりさせおって…… 壁にも小細工をしおってショートカットも出来んしのぅ。 ストレスが溜まるばかりじゃ。 でももうそれも終わりじゃのぅ。 この扉の向こうにアスビモの奴がおるじゃろう。 有無を言わさずぎったんぎったんにしてやるのじゃ。マリーとセバスチャンが扉を開けると、柱だけが立ち並ぶ大きな空間が目の前に広がってきたのじゃ。「奇妙な部屋じゃのぅ。  アスビモの奴の趣味かのぅ」「うゎ……  こういう空間、見覚えがある」あやつがキョロキョロしながらつぶやいておる。「ここに来たことがあるのか?」「いや、無いよ。  俺が居た世界での、ゲームや漫画でだよ。  だいたい、こういうところで強い敵が現れて、戦いになるんだ。  たぶん、アスビモもその辺りの影響を受けてそう」「ほほぅ。  強い敵とな。  それは楽しみじゃが、相手はアスビモだしのぅ。  腹が立ってはおるが、ワクワクはせんのぅ」強い敵がおるのじゃったら、本当に楽しみなのじゃが、相手はもうわかっておるしのぅ。 強さもそこまでではないしのぅ。 ただ単に姑息で卑怯で自分では手を下せない臆病なだけじゃ。 万が一にもワシが負ける事なぞないのじゃ。部屋に入り始めてゆっくりと奥へと進んでいったのじゃが、延々と同じような柱が続いておる。 同じような間隔で続く柱にグルグルと同じ場所を回っているような感覚になるのぅ。「しかし、アスビモの奴はどこにもおらんのじゃ。  ワシを恐れて逃げ出したかのぅ」「ここまで誘い出していて逃げるのか?  それよりか、何か罠を仕掛けていると思った方がしっくりくるけど」あやつは周りを警戒しながら歩を進めておる。 そこまで警戒せんでも、セバスチャンやシータたちもおるし、問題ないじゃろ。「まぁ、アスビモの奴じゃからのぅ。  策は何かしらしておるじゃろ。  正面から正々堂々という奴じゃないしのぅ」大きく笑いながら、アスビモの奴の姿を探すのじゃが、全く姿が見えん。おらぬ。「……っ」イライラのあまりか、頭が少し痛くなってきたのぅ。 魔力も若干乱れておるような気がするのぅ。 姉貴もマリーも先ほどとは様子が少し違うような気がするのじゃ。「なんか……寒くないですか」マリーは腕を組んでブルブル震えておる。 かと思えば「暑いわ…
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第154話 なんとかしないと ~アグリサイド~

考えてみるとは言ったもののどうしたものか…… 相手は悪辣非道なアスビモ。 ゾルダたちとは直接戦っていないものの、弱いからってわけじゃないだろう。 明らかに俺よりかは強い。 俺が倒すのは正直現実的ではないな。 ゾルダたちをどう解放すべきかに力を割いた方がいいだろう。 でも、アスビモから逃げながらそんなことが出来るだろうか。周りを見直す。 ここには幸い、柱がいっぱいある。 これならアスビモの攻撃を避けながら……「さぁ、あなただけになりましたね」なんとも言えない笑みでこちらを見るアスビモ。 もう勝ったような顔をしている。「あなたが欲しいのですよ。  あなたのまだ使っていない力が欲しいのです……  私のモノになりませんか?」欲しいって何それ。 怖いって。アスビモがじりじりと近寄ってくるが、俺も一定の距離を保つように後退する。 それでも慌てて追ってくるようなことはしない。 いつでも捉えられると思っているのだろう。 そんな感じがする。「黙っていては何もわかりませんよ……  あなたを手に入れるには多少足や手が無くなっても問題ないのですよ」アスビモはそう言うと魔法を詠唱する。「氷の矢」無数の氷の矢がこちらに向かってくる。『おぬし、何をしておる。  右じゃ右、右に避けるのじゃ』頭の中にゾルダの声が響く。 とっさに言われるがままに右に避けると、その横を氷の矢が横切っていった。『何を考え事しておるのじゃ!  目の前に敵がおるじゃろ』「いや、お前がこの状況を何とかしろって……」『確かに言ったがのぅ。  今は目の前に敵がおるのじゃぞ……  まぁ、ワシの言う通りに動いておれば、当たることはないじゃろ。  ワシの指示に遅れるなよ』相変わらず無茶言うな。 ゾルダの指示に従って動きながら、封印を解くもしくは弱める何かを考えろってかい。『ほれ、そうこうしているうちに次が来るぞ。  お前も多少魔法が使えるようになっておるじゃろ。  闇の雷でも何でもいいのじゃ。  雷系の魔法をあの氷にぶつけるのじゃ』「いや、闇の雷なんて使えないって」『おぬしなら使えるようになっておるじゃろ。  とにかく唱えてみるのじゃ。  早くしろ!』「わかったって。  |闇の
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第155話 そろそろ観念するのじゃ ~ソフィアサイド~

アスビモの奴…… ワシによくも屈辱を味あわせてくれたのぅ。 この仕返しはしっかりと返さんとのぅ。「おぬし、邪魔じゃ……  少し離れておれ」そうあやつに言うと、捕まえている腕を引きはがしたのじゃ。 そして指をポキポキならしながら、アスビモの奴の前に立ったのじゃ。そう言えば、封印が解けた反動なのかもしれぬのじゃが…… 先ほどまでの不快な魔力の乱れが嘘のように消えておる。 なんだか力が溢れてくるのぅ。「アスビモ、お前わかっておるのぅ」頭の中は怒り狂っておるとワシでもわかっているのじゃが…… 何故か冷静なワシもおり、その怒りを眺めているような気持じゃ。「ひぃっ……ひぃーっ……」アスビモの奴、面白い顔をしておるのぅ。 あちこち引きつっておるぞ。「ゾルダ……お前なんか笑ってないか?」笑っておる? そんな訳ないはずじゃ。 ワシは確かあいつを睨みつけているはずじゃが……そう思うと両手を頬から口に抱えて撫でてみたのじゃ。 確かに口角が上がっているのぅ。「違うのじゃ。  これは……笑みなどではないのじゃ。  身体が勝手に反応しているだけじゃ」「無自覚で笑っている方が怖いって」あやつはなんでそんなところまでワシのことを見ておるのじゃ。 なんだか顔が熱くなってきおった。「……もう、そんなことより、アスビモの奴じゃ!」改めて気を入れ直して、アスビモの奴に向かい直したのじゃが…… 足音を立てぬようにそぉーっとその場から立ち去ろうとしておった。「何をこそこそしておるのか!」一喝するとアスビモの奴は一目散に逃げていったのじゃ。「ちっ……  ワシらを嵌める大胆なことをするぐらいじゃから、少しは期待しておったのがのぅ……」もう少し楽しめるのかと思っていたこともあって、思わす舌打ちをしてしまったのじゃ。 まずは逃げられぬようにと……
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第156話 これから ~アグリサイド~

「ふぅ……  これですべて片付いたかのぅ」ゾルダは疲れたがどっと出たような顔をしていたが、その表情はすっきりした様子だった。 自身が封印されたこともあるのだろうけど、ゼドやお父さんにいろいろと仕掛けられたことが一番頭に来ていたのかもしれない。 それでも、ちょっとやり過ぎな気もするけどね。「あっ……」「なんじゃ、急に」「いや……ちょっと気になったことがあって」「気になることじゃと?」「そう。  確かさ、前もそうだったけど、アスビモはなんでゾルダの事を『ソフィア』と言っていたの?」急に頭の中に浮かんできた。 アスビモが呼んでいた名前の事を。 それを聞いたゾルダは何故か顔を赤くしている。「そ……それは……別に気にしなくてもいいのじゃ……」少し俯いてボソボソと呟いている。 なんだかゾルダらしくない。「それはですね。  お嬢様の本名は『ソフィア・デアネポス・レティクス・デストルーク』と申します」「セバス、それを言っては……」セバスチャンがフォローなのかわざとなのか真相を話してくれた。 ゾルダはさっきより赤面していたような気がする。「『ソフィア』ですか……かわいい名前ですね。  ゾルダに似合わないですが」容姿や出自を見れば合わなくもない名前とは思うが、魔王らしくはない名前だ。 お父さんも魔王にさせるつもりはなかったのかもしれない。 でも態度や言動を見ると、今の『ゾルダ』の方がしっくりくるし…… ちょっと照れもあって、最後の言葉を足してしまった。「わるかったな。  似合わなくて。  ワシも十分理解しておるわ。  だから『ゾルダ』と名乗っておるのじゃ」ゾルダはほっぺを膨らませ怒っているのだったが、今までのピリピリした感じはないような気がした。「それも半分は本来のお嬢様ではないです」セバスチャンはゾルダの言動や態度について話始めた。
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