モブな転移勇者♂がもらった剣にはチートな史上最強元魔王♀が封印されている のすべてのチャプター: チャプター 121 - チャプター 130

132 チャプター

第120話 ランボは俺が倒す ~アグリサイド~

ムルデの街の鉱山での出来事は今でも鮮明に覚えている。生贄の儀式で、街の人たちが次々と倒れていった。俺の力が足りなかったこともあり、結局は数人しか助けられなかった。前の世界では身近で人が倒れることもなかったし、あったとしても遠く離れた地での出来事だった。それが目の前で起きたことにショックを受けた。同時にこの世界は生死が身近にあるのも思い知った。その時から俺は次にあったらランボは俺が倒そうと思っていた。コイツを倒したからって、亡くなった街の人たちが生き返る訳ではないけど……せめて助けられなかった罪滅ぼしはしたいと思っていた。その気持ちを汲んでのことか気まぐれなのか、ゾルダは俺にランボのことを任せてくれた。そういう意味ではゾルダに感謝しないと。「ランボ、ムルデの街では世話になったな」「はて? 誰だったかな? 儂は全く覚えてないぞ」「覚えていなくて結構。 どうせ、俺に倒されるんだしな」なんか悪役じみたセリフだけど、今の俺の気持ちだし、そんなことはどうでもいい。高ぶる気持ちのまま、構えてた剣に属性魔法を付与した。「アトリビュート、サンダー」剣が稲光を帯びたように光始める。そして、その剣をランボに向かって振り下ろした。振り下ろしたが、サッと避けられてしまう。それを見ていたゾルダがケタケタと笑いはじめる。「何がおかしいんだよ。 避けられたくらいで。 少しは静かにしてさ……」「いや、すまんのぅ。 あいつの避け方があまりにも滑稽で……」マリーやセバスチャン、シータを見ると笑いを堪えていた。まだまだ俺の振りが甘くて避けられたとは思っていたのだけど、どうやらそうではなくて、ランボはギリギリ避けていたらしい。頭に血が上った所為か、余裕がなくなっていたのかもしれない。
last update最終更新日 : 2025-10-09
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第121話 アスビモの仕掛け ~ソフィアサイド~

あやつがあのデブを倒したと思ったのじゃが、どうやら何かがありそうじゃ。横たわって意識がないランボとかいう奴からは、明らかに違う魔力を感じる。「どうやらランボが倒された時に発動する何かが仕掛けられていたのかと」セバスチャンがその様子を見て、ワシに話をしてきた。「そうじゃのぅ。 まぁ、なんとなく誰がこんなことをやったのかはわかるがのぅ」倒れていたランボとやらが意識のないまま立ち上がると、禍々しいオーラと共に大きくなっていった。「うわぁー」あやつがビックリしたのか悲鳴を上げて、地面に転がっておる。いちいち驚き過ぎじゃろぅ。「ねえさま、どうしましょう…… あんな大きいものみたことないですわ」マリーも大きさに驚いているようじゃ。「見た目だけをみておるからアタフタするのじゃ。 こんなのワシに比べたら、魔力も力もまだまだじゃからのぅ」大きくなったデブは意識があるのかないのかよくわからん。ワシらに襲い掛かってくるというより、そのままジョードの街を目指し始めたようじゃ。「おい、デブ! お前の相手はワシじゃぞ」浮遊魔法で飛び、デブの前で大きな声で叫んだのじゃが、どうやら聞えてはおらぬようじゃ。聞こえておらんというより、もう意識がないのじゃろぅ。「ゾルダ様、これは対象が死後に発動する強化と自動使役の魔法ですな。 おそらくジョードの破壊が組み込まれているようですな」シータはランボとやらの状態や動きを見て、どのような魔法がかけられておるかを見極めたようじゃ。「なんじゃ…… 意思がなく勝手に動いているだけか。 それじゃ、戦ってもつまらんのぅ」少しは骨のあるやつとやれるかと思ったのじゃが、こんな気持ちがないやつとやっても面白くない。一気にやる気が失せてきたのじゃ。「もうこのデブはいいのじゃ。 それよりアスビモを探さ
last update最終更新日 : 2025-10-10
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第122話 ジョードの夜 ~アグリサイド~

転送転地の術の要となる陣を壊滅させた俺たちは、トルヴァルドさんがいる陣へと戻っていく。その途中も、敵陣を見つけるとマリーやセバスチャンたちが次々と破壊していった。「マリー、今回も魔法はダメですよ。 剣だけで倒しなさい」「はーい、おとうさま」「ここではその呼び方は止めなさい」顔がきつくなるセバスチャンに対して、マリーはいたずらな笑顔で返す。「はーい、おとうさま」それを見たシータは「マリーの嬢ちゃんもいよいよ反抗期かな、はっはっはっはっは」敵を殴りながら笑っていた。三人は張り合うように次々と敵を倒していった。当然、俺の出る幕はない。まぁ、それはそれで楽ではあるのだが……周りの様子を見る限り、ランボが崩壊したことを気に総崩れに近い状態になっていた。そこへ追い打ちの三人。抵抗もなくあっという間にやられていく。正直、そこまでやらなくてもとは思うけど、敵は敵だし、そういう時に叩いておかないと。ゾルダはゾルダで、もう酒のことで頭がいっぱいの様子だ。ご機嫌になりながら「珍しい酒が楽しみじゃのぅ」と満面の笑みで浮かれていた。ったく、酒には目がない元魔王だ。そんなこんなで敵陣を破壊しつつ、陣まで戻ると、トルヴァルドが出迎えてくれた。「ありがとう。助かったよ。 これで敵を撃退できたかな。 しかし、あんなデカい化け物が出てきたときは焦ったが……」俺に手を差し伸ばし、がっちりと握手をしてきた。「いえいえ、お役に立てたなら良かった」「さすが、勇者様一行ってところだな。 防戦一方だったところを一気に形勢逆転だ」「ここでお話した通りのことを行ったまでです。 作戦が上手くいったということでしょう」
last update最終更新日 : 2025-10-11
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第123話 アスビモの行方 ~シータサイド~

「イタタタタ……」昨晩の宴でだいぶ飲み過ぎたようですな。酒を飲んだのも封印される前ですから、だいぶ前ですしな。「なんじゃ、シータ。 おぬしほどのものが、あれぐらいの量で二日酔いかのぅ」「面目ないですな。 お酒は飲まないと耐性がなくなりますな」「まぁ、百……二百年以上は飲んでおらんしのぅ。 ワシも出てきてからしばらくは二日酔いに悩まされたが、今はもうこの通りじゃ!」勝ち誇った顔でおいどんのことを見るゾルダ様。「というか、ゾルダは飲み過ぎだって。 よくもあぁガバガバと飲み続けられるな」坊ちゃんが自慢げな態度のゾルダ様にツッコミをいれておりますな。「いや……しかしのぅ…… あの酒は飲んだことがないような味わいでのぅ。 もう止まらんかったのじゃ」「だからって、城中の酒を飲み干す勢いで飲むなって」「それは……すまんかったのぅ……」「ほら、見てみろ。 サイラス様なんか涙目で俺たちを見送っているぞ」一晩お世話になった城を発つおいどんたちを見送るジョードの領主様。あの涙は別れを惜しむ涙ではないな。旅立ってくれてありがとうの感謝の涙だな。「……だから、こう反省しておるじゃろ」ゾルダ様は少し肩をすぼめてかがみこみ、坊ちゃんを上目づかいで見ている。格式あるゾルダ様にこんなことをさせてしまう坊ちゃんは、ある意味凄いな。「それが反省している態度には見えないんだよなぁ」坊ちゃんは頭を掻きながら苦笑いをしていた。「さて、お戯れはその辺りにして…… お嬢様、この後いかがいたしましょう。 当てはあるのでしょうか?」さすが、セバスの旦那。
last update最終更新日 : 2025-10-12
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第124話 あいつらはどうしたのだ ~ゼドサイド~

ソフィアを倒すように命令したメフィストが一向に帰ってこない。ランボとか言ったかな、東方面の攻略を任せたのに、こちらも何の音さたもない。頼りがないのはいい知らせという言葉があるようだが……連絡は逐一よこせと言っているのにこれだから、好き勝手やってくれて困る。近くにいた近衛兵に確認する。「おい、あいつらはどうした? なんの連絡もないではないか!」「申し訳ございません。 状況把握するために、使いを送っていますが、その使いも行方知れずになっております。 再度送っておりますので、今しばらくお待ちください」余が状況を知りたがっているのは十分理解できているようだ。ただ使いも帰ってこないとなると、何かあったのだろうな。「もうよい。 下がっておれ!」あいつらが使えないことはわかっていたが、ここまでとはな。イライラが止まらない。近衛兵を強い言葉で追い払う。「も……申し訳ございません」慌てて下がる近衛兵と入れ替えに、アスビモが入ってきた。「ゼド様、何をそこまでお怒りになられているのでしょうか?」飄々と近づいてきたアスビモ。余がイラついているのに、何食わぬ顔をして、気に食わない奴だ。「なんだ、アスビモか。 どいつもこいつも使えない奴らばかりで、腹がたっていたところだ」「ゼド様の仰ることは分かります。 そうイライラせずに、使えないものはさっさと見限ればいいだけです。 使って使えるものだけ残せばいいのですから」「そう思うなら、使える奴らをさっさと連れてこい」アスビモは困った顔をしているようだな。「そう仰られても困りますね。 私の仕事は商人であって、人材紹介ではないですから……」「そう言えばお前が連れてきた、ランボとかいう奴も、東方へ行ったきり何の連絡もないぞ」さらに
last update最終更新日 : 2025-10-13
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第125話 再びラヒドへ ~アグリサイド~

アスビモの行方を探すため、再びラヒドへ向かうことになった俺たち。街道を歩き始めたのだが、しばらくするとゾルダが立ち止まる。「これぐらい離れれば大丈夫かのぅ」「何が大丈夫なんだ?」「シータ、始めるのじゃ」俺の言葉を無視して、シータに催促する。その目つきは何やら企んでいる感じがした。「はっ」うなづいたシータは、何やら準備を始めた。「これって……」「うむ、そうじゃ。 転移魔法じゃ」「さっきあれほど否定していたのに?」風情がないだの情緒がないだの散々言っていたのにここは使うのか。「何を勘違いしておる。 ワシは全く否定はしておらんぞ。 ゼドのところに転移で行くのはのぅ……と思っただけじゃ」「それで、ラヒドへ行くのはいいのか?」「うむ、早くあのアスビモとかいう奴を倒したいしのぅ」うーん……ゾルダの考えにはついていけない。ゼドのところへ行ってアスビモのことを聞くのがダメで、ラヒドはいいんだ。俺からすると筋が通っていないようにしか見えない。「あの…… ゾルダ様と坊ちゃん。 何をごちゃごちゃ話されておるのですかの」転送魔法を発動させようとしているシータが、俺たちのやりとりがを遮る。話が長くなると感じたのだろう。「おぅ、すまんのぅ。 さっさとラヒドとかいうところへ行くぞ」「了解…… まぁ、いいけどさ。 ただ俺にはゾルダの基準が良くわからないよ……」そういいながら、俺はシータの近くに行った。他のみんなも転移するために、発動範囲に集まってきた。「では、行きますかの。 ワープ」地面に描かれた魔方陣からの
last update最終更新日 : 2025-10-14
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第126話 そう言われてもなー ~ジェナサイド~

「ふぅ~」遠くの商談は疲れるから嫌だ。ただいい感じに進められたし、これでこの街もまた一層潤うだろう。ギルドの部屋に着き、一息つくために、ソファに座った。夜遅くの到着にも関わらず、まだ仕事をしていた従業員のマリウスが手を止めてお茶を運んでくれた。「ありがとう! 遅くまで大変だな」「今はどこの店も祭りに向けての準備で忙しいですからね」「あぁ、そうだったな」あとラヒド祭まで3日ほどだったかな。この祭り目当てに多くの人が訪れるし、行商たちも多くやってくる。今はその準備で大忙しってところなのだろう。「身体あっての商いだ。 みんなも無理しないように伝えておいてくれ」「承知しました」マリウスは深々と一礼をした後に、ギルド長室を出ていった。それと入れ替えに受付のディアンタが急いで入ってきた。「ギルド長、あの……」息を切らしながら、あたいに何か言おうとしていたので「なんだ、ディアンタ。 慌てて。 まずは落ち着けって」「申し訳ございません。 えっと、今日の昼にですね、ゾルダ様が御一行がギルドに来られて……」「は?」思わず大きな声が出てしまった。あいつらは確か東へ向かったよな。あそこはかなり遠いから、行くだけでもだいぶ時間がかかるはず。今ぐらいにようやく到着したかどうかってところだと思っていたのに、もう帰ってきたのか。「それで、ジェナ様は今日は不在で、明日はいらっしゃることをお伝えしましたので……」「あぁ、そういうことね。 了解した。 明日また来るってことか」「はい、そのようにおっしゃっていました」「明日は何も入れてないから、来たらここに通してくれ」「承知しました」今回の商談は疲れると思ったか
last update最終更新日 : 2025-10-15
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第127話 心配で心配で ~アグリサイド~

「まぁ、あやつが知らないのであれば、仕方ないのぅ。 アスビモとやらがやっている商会の使用人を捕まえるしかないのぅ。 それも、祭りが終わったとにじゃ。 早く知りたいのじゃが、仕方ないのぅ」なんかゾルダの喋り方がぎこちないというかわざとらしいいうか……これは何か企んでいる感じがする。「早く知りたいなら、魔王に聞きにいけばいいじゃん。 そうしなよ」そうゾルダに嗾けてみたのだが……「それは……その…… この間の話でこれは解決済みじゃ。 ゼドのやつには十分苦しんでもらわねばならぬしのぅ……」しどろもどろになりながら答えるゾルダ。あぁ、やっぱり何か良からぬことを考えているな。「そんなことでごまかさなくてもいいじゃん。 どうせ、祭りだろ? 祭りに行きたくて仕方ないんだろ?」「そ……そんなことはないのじゃ! ジェナの奴に言われたからのぅ。 し……仕方なく待つのじゃ。 ただ、時間が出来たから、暇つぶしに祭りに行くだけじゃ。 こちらも仕方なくじゃ」祭りに行きたくてうずうずしていただけじゃん。祭りというか酒かな。宿までの帰りもまだ祭りが始まっていないのに、あちこちでどんちゃん騒ぎになっていた。ゾルダもそれを羨ましそうに見ていたし。「はいはい。 仕方なくね」「そうじゃ、時間が出来たので仕方なくじゃ」口ではそう言いつつも、ゾルダの顔は残念そうには見えなかった。「あっ、でもアスビモの使用人たちを確認しておきたいし…… そこは付き合ってもらわないとな」「えーーーーっ。 そんな確認いらんじゃろ」口を膨らませて文句を言
last update最終更新日 : 2025-10-16
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第128話 ねえさまのお祭り探訪記 ~マリーサイド~

「さてと…… ようやく小うるさいあやつとも離れられてせいせいしたのぅ」直前までアグリにあれやこれや言われて、機嫌が悪そうなねえさま。それも祭りの熱気に当てられて、徐々に頬が緩んできましたわ。「祭りなぞ、どんだけぶりかのぅ。 やっぱりワクワクするのぅ」「そうですわね、ねえさま」「昔はちょくちょく城を抜け出して、あちこちの祭りに行ったものじゃ」アグリはお小遣いということで、お金をマリーに持たせてくれました。お小遣いというよりかはねえさまの酒代を気にしてか、かなり多めですわ。『無銭飲食されても困るし、暴力で解決されても困るし。 ジェナさんに迷惑かけないように』不機嫌にそう言っていましたが、なんだかんだでねえさまに甘いです。でも、それが異世界から来た方の慈悲深さなのかもしれませんわ。街はあちこちに露店が出ていて、いつも以上の人の多さですわ。ラヒドはもともと活気がある街ですが、それ以上に盛り上がっています。威勢のいい声がこだまし、食欲をそそるいい匂い。赤や青の布で飾られたきらびやかな屋台、黄金色の焼き菓子。様々な色が街を彩っていますわ。歓声やざわめきがいつまでも収まらず通りを埋め尽くています。それに、いろいろな種族が入り乱れてて、中には魔族もちらほらいますわ。魔族はいろいろな国と争っていますが、ここでの諍いはご法度ですから、表立っては暴れたりはしていないようです。「よぅ、ねえちゃんたち、どうだい、なんか買っていかねぇか」露店の男がマリーたちに声をかけてきましたわ。「ん? ワシか? その手の類のものはいらんかのぅ……」「なぁ、そんなこと言わずに。 となりの娘さんにでも、どうだい?」「はぁ? 誰の娘じゃと?」ねえさまは男の言葉に反応して、お怒りです。この露店の男、もう少し上手く取り繕って
last update最終更新日 : 2025-10-17
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第129話 見張りと銅像とゾルダと ~アグリサイド~

「そろそろ、切り替えないとな…… たぶん、マリーがいるから無茶はしないとは思うけど……」ゾルダとマリーを見送った俺は心配しつつも、アスビモが運営する商会が出店している場所へと向かうことにした。「マリーにもきつく言っておきましたので、ご心配なさらずに。 お嬢様が暴れようとするなら、命を捨てて止めるはずです」にこやかな顔で怖いことを話すセバスチャン。「いや、そこまでしなくてもいいから。 それにゾルダとマリーと激突したらそれはそれで大変だし」きつい言葉に思わずオーバーなリアクションをしてしまった。そんな俺をシータとセバスチャンは変わったものを見るような視線を送る。その視線に我に返った俺はこっぱずかしい気分になった。「それはそれで面白いかもしれないの」シータもシータでゾルダが暴れる状況を楽しみにしているような発言をする。まぁ、そうならないことを確信しているから、そういうことを言うのだろうけど……「いろいろ、ゾルダの事を考えると、頭が痛いよ」「それは慣れていただかないといけませんね。 あれでもまだ以前に比べたら……」ゾルダの傍若無人ぶりというか自己中というか……あれでもまだ押さえている方なのね。「もうそれ以上言わないで。 俺が耐えられないから……」言いたいことを察した俺は、セバスチャンの言葉を遮った。ゾルダたちのおかげで、魔王軍との戦いは楽できているからいいけど、それ以外のところでは振り回されっぱなしだし……「そろそろあいつらが店を出しているというところですな」そんなことをゾルダの事を考えていたら、目的のところに到着した。「さぁ、本当に切り替えて、仕事するか」ぐっと背伸びをすると、対象の店舗を遠巻
last update最終更新日 : 2025-10-18
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