130. 第十一話 空中戦 財前姉妹と井川ミサトの対局は開幕と同時に激しい闘いになった。 「ポン」「ポン」「チー」「チー」 激しい空中戦! まず、ミサトvsカオリのバトルだ。ここでカオリのやった技が凄かった。 カオリ手牌中中四六六七八(一二三チー)(白白白) ⑧ツモ カオリは西家でドラは④筒だ。早い段階でピンズ中央を見切り打⑤筒としたら次に④筒(ドラ)を引かされてアタマにきて捨てたらミサトにポンされ、それでも白ホンイツのテンパイにまでこぎつけたのだが待ちは良くない。そんな嵌伍萬待ちをしていたら引かされた⑧筒。 その時、親番のミサトはというと。 ミサト手牌二三四⑥⑦⑧⑧(4チー56)(④④④) ミサトの捨て牌はテンパイ濃厚だと語っていた。ドラ3見えてる所に放銃は出来ない。 (この⑧筒は危険だ) 場には六萬が1枚マナミの6巡目に捨てられていて、八萬はミサトが2巡目に捨てている。中は生牌だ。 カオリの選択 打八 そして 中中四六⑧六七(一二三チー)(白白白)このように並べた。 《?》 これはwomanにすら分からない技術だった。カオリは何の意味があって⑧筒をあの位置に置いたのか。 同巡 ミサト手牌二三四⑥⑦⑧⑧(4チー56)(④④④) 伍ツモ
Last Updated : 2025-06-19 Read more