Semua Bab 憧れに手を伸ばせ: Bab 61 - Bab 70

「みんな〜こんゆら〜！今日は作業配信をしていくよ！ぬなめネキ以外にも野生のプロがいるかもしれないからね！公式が最大手であるためにもみんなには負けてられないからさ！私、めちゃくちゃ頑張っちゃうからね！」 ぬなめネキ――推しのライバル……いい！でも俺の存在がノイズになったり……うーん ――有名ボカロP様が自分の作業サボって見てる配信で葛藤してらっしゃる。手はちゃんと動かさないとYourTube閉じに行きますよぬなめさん。 ――あ、マネさんか……お疲れ様です。 ――作業配信かぁ〜前回何してたんだっけか ――たしかリスナーのアイコン描く企画 ――あぁ〜ね 「今日は色々同時進行でやっていこうと思ってますね。とりあえず切り抜き動画を作ってみようかと。飽きたら即売会で配布する用の原稿作ってそれも飽きたら配信のOPとED作ってみたいな？あと、ぬなめネキはさっさと仕事を終わらせてもろて。」 ――え？その量をこの枠でやるの？何時間やるのさ ――ガチめに作業量多くない？ ――もしかしなくても長時間配信？ ――そんな長時間配信なんて大丈夫なの？ ――よくないって！まだ幼くて体力もないのに！ 「安心したまえ諸君、裏でやってそこそこ進んでる。だから長くても六時間くらいかな？うちじゃできない作業もあるから、あかねママの家で機材借りる予定。お金が貯まったら自分用に買いたいんだけどなかなかね。あ、そうだ！資金調達がてらグッズでも作ったらみんな買ってくれたりする？」 ――ほう、言い値で買おう！ ――上に同じく ――あったりめぇだろ！ ――おじさんはなぁ！小さい子にお小遣いをあげたい生き物なんだよ！ ――お姉さんも小さい子にはお小遣いをあげたいです！ ――しれっと若く見せようとしてて草 ――おいコラ女性に年齢の話題は…… ――あﾞぁん？ 「前にちょろっと調べてみたんだけど結構種類あるんだね！作り手側はお金払わなくていいしデザインだけ出したらあと勝手にやってくれるんだから便利な世の中だよね。参考までに聞きたいんだけど、どんなの欲しい？」 ――バッグにアクキー付けて学校行きたい！ ――アクスター部屋に飾りたい！ ――痛バ作りたいから缶バッジ欲しい！種類いくつかあると痛バ作りが捗るから出来れば種類も欲しい

やばいやばいやばい！早く作ってあげないとサプライズが微妙な感じになっちまう！例えるならウッキウキでプレゼント用意してたら相手が同じのを買おうとしてるのを見かけちゃった的な？なんとしてもYURAちゃんより早く投稿しなきゃいけない！ タイトルは「布瑠部YURA-YURA」。元ネタは布瑠部由良由良で、この言葉は死者を蘇らせるほどの力があるとされている。死者の復活はYURAちゃんの前世の記憶があるという設定にピッタリだ。 それに言葉に強い力を込めるって意味でも、強い力を持つって意味でもこれからますます伸びていくであろうYURAちゃんに合ってる。しかもこの由良由良の部分。読みがゆらゆらでYURAちゃんの名前と同じ！もうこれは運命だと思ったよ。 だからこそ……この曲を半端に公開する訳にはいかない。作るからには最高のタイミングでYURAちゃんにプレゼントしたい！だから配信終わってから最後の仕上げをするなんて悠長なことは言っていられない。今YURAちゃんがやってる作業が終わればあとはボカロの調声とミキシングとマスタリングだけ(？) YURAちゃんはあと4,5時間の作業時間がある。もしかしたら延長もあるかもしれない。となると配信中の完成も全然ありうる。対して俺の残りの作業はマスタリングのみ。配信見ないで集中すれば大丈夫なはずだ。てか昨日、眠くてマスタリングを今日に回して寝たけど先にやっておけば良かった…… 「さぁ、ボカロPぬなめ！ここが正念場だぞ！サクッと最高傑作作って投稿して配信を見る！締切が迫ってる依頼曲がなんだ！そんなの知らん！俺は配信を見る！」 ◇◇ 「お、終わったァァァァ！！！集中し過ぎて疲れた……とりあえずチャンネルに投稿してっと。あとは宣伝ツイートだね。」 "推しをイメージして曲を作ってみました。是非聞いてみてください。" 「うーん……淡白すぎるような気がしなくもない。でも、今の俺にツイート内容をちゃんと考える体力が残ってないから仕方ないか。とりあえず枠入ろ。YURAちゃーーーん！！めっち

――ぬなめちゃんに勧められてYURAちゃん見だしたんだけどハマっちゃってさ〜例の新曲もノリノリで手伝ったんだ〜――あれ？でもぬなめネキが作業行った時普通に配信いたくね？――まさか配信みたいから残りの作業をぬなめネキに……――見捨てられたぬなめネキカワイソス――そもそもぬなめちゃんの曲ですし？手伝ってって言われたけど嫌だ私は配信を見る！って断ったけど、それもしょうがないことなのだよ――うわひっでぇ……　「ほらそこ！そういうこと言わないの！お忙しいなかあんなに素敵な曲を作ってくださり本当にありがとうございました。今後またオリ曲を作るときはご依頼させていただきますね！」　えっと……あの……私のことにハマってくれるのは嬉しいんですけど、もうちょっとぬなめネキに優しくしてあげてください。――ただのFAだから気にしなくていいよん♪あ、でも曲作るときはウチらに声かけてくれると嬉しいかな！格安で作るからさ！――おいコラずりぃぞ俺らにもやらせろ！――ねぇYURAちゃん、何作る？漫画？アニメ？映画？あ、個展とかもいいんじゃない？伝手ならある！――強い強い強いwwwあ、そうだ！声優とかに興味あるならオーディションの時声かけるから言ってね！　ファッ！？枠主の私よりノリノリなんだけどこの人たち……。でもどこかで見たような気がするような気のせいなような。「いやいやいや！さすがに格安なんて申し訳ないですって！超売れっ子でお忙しいはずなのにそんなそんな！それに他のリスナーさんたちもありがとうございます。今のところはやりたいことが多すぎて手を付けられてないんですけど、機会があれば！」　あ、あれだ！孫に何かをしてあげたいおじいちゃんさんおばあちゃんだ！祖父母っていうのは孫に構いたくて構いたくてしょうがないし、"おじいちゃんおばあちゃんありがとう！"ってにぱぁって笑いながら言われたくてしょうがない生き物だからね。――仕事的にも推し活的にもね！推しに頼られるんだよ？一ファンとしてはこれ以上ない喜びだよ！専スレで自慢するんだ〜ふへへへへ――みんな伝手とかあってすごいなぁ〜！俺

「それじゃお兄ちゃん、お姉ちゃん！おつゆら〜！まったね〜！」 ――ちょだから不意打t "ﾌﾞﾂﾝｯ" 人手が全然足りない…… 今は配信メインで動画も切り貼りするくらいでほとんど編集してないのを垂れ流してるから何とかなっているものの…… やりたいことは他にもあるし、こればっかりに時間を割くわけにもいかないんだよね。それに今後増えていくであろうコラボが……案件が……イベントが…… 私の夢にとっての障害にならないように。全てを夢への追い風にできるように。今が活動体制を一新する良いタイミングなのかもしれない。 「やっぱり人を雇うべきなのかな。いや、いっそ事務所を立ち上げて……。――もどうすればいいのか分からないしなぁ。作ったところで仕事とかを確保してくるようか伝手とかも特にないし。いや、待てよ？どこかのタイミングで事務所に誘われたような……。 あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！あの時だ！！！(参照：＃４０．５ 七夕) いやでもアレはリアルでの活動メインなとこだったしなぁ……。誰か作ってくれないかなぁ……私の年齢でも入れるVTuber事務所。 ※配信自体の年齢制限はないものの事務所で16歳未満を受け入れていない世界線です。 今度ダメ元であの事務所に所属してリアルとバーチャルの両方で活動できないか聞いてみようかな。VTuberなんて扱ってない事務所だし望み薄だけど…… まぁ、やらなければ可能性は０％だけど聞けばやらせてくれるかもしれないしね！VTuber部門を作ってくれるといいなぁ……でも無理かなぁ〜 大手だしなぁ〜そんな一個人が言ったところでどうにもならない気もするんだよね。 ◇◇ とまぁそんな感じでうだうだ考えていた時期もありましたと。 「え？VTuber部門設立！？私がゼロ期生！？」 ――最近さぁ、VTuberって今めちゃくちゃ人気で市民権得てるじゃん？だからうちでもやりたいなぁ〜って思ってたんだけど、今回うちに来てくれそうな数字も取れる新進気鋭のVTuberが一人いるからこの機会にVTuber部門作らない？って言ったらさ、通っちった☆ 「えぇ……通っちった☆ってさすがに軽すぎません？」 ――資料作ってプレゼンしてどうにかこうにか通してやる！って気概だったんだけどね。提案してみたら通ったんだよね……。 「へぇ〜

【峰山敏夫さん、峰山雪花さん……本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。今日はよろしくお願い致します。】『こちらこそよろしくお願いします。』『う、うむ……よろしく頼む。』「蒲萄さん、今日はよろしくお願いします。」　ついに始まったおばあちゃんたちも交えての面談。何故かおじいちゃんが一番緊張してる。意味がわからない。今回は社長とおばあちゃんと私の三者面談で受け答えは基本おばあちゃんがする予定だった。そこにおじいちゃんが「可愛い孫の一大事だから聞かないわけにはいかない！」って割って入って今この場にいるけど、ただ聞くだけなのにさ。　もうおじいちゃんは大人しく聞いていなよ。にしてもおばあちゃんからおじいちゃんがあがり症なことは聞いてたけど、まさかここまでだとはなぁ〜。手紙で校舎裏に呼び出して、呼ばれて来たおばあちゃんに手紙だけ渡して逃げだした手紙使いさん(笑)は伊達じゃないか。【ピオーネは幅広い人材を集めている事務所で、本当に多くの業界の人間が在籍しています。俳優、アイドル、作曲家、小説家に配信者と例をあげればキリがないほどに。こういうのがやりたい！ってなった時にできる方法を全力で探すのがうちの事務所の特徴なんです。】『それが理想なんでしょうが他の事務所でなかなか実現できないのにはそれなりの理由がありますよね。ここではどうしているんでしょうか。』　この質問って割と失礼なのでは？理想論じゃ経営なんてできないだろ。その理想の裏で誰かに無理させてんじゃないか。そう暗に言ってるわけでしょ？いくら私のことを心配してくれてるっていってもやりすぎじゃない？これは止めるべきかなぁ……。【スタッフにとって在籍してる方々は推し。大好きな彼らが輝けるように、やりたいことをやれるように収益が得られる形に落とし込む。そしてその収益を推しに投資する。それが僕らスタッフの仕事です。】　『なるほど……あ、すいません話遮ってしまって。』【いえいえ、大丈夫です。僕は僕自ら探してスカウトしたスターの原石達を信じていますから。彼らに足りないのはきっかけだけ。そして、そのきっかけを作るための伝手はうちにある。なら全力を尽くすしかないじゃないですか。自分たちの作った環境で推しが伸び伸び活動してるんです。ファン冥利に尽きますよ。】『ご説明くださりありがとうございました。それで本題の契